中二病でも恋がしたい! Episode VI「贖罪の・・・救世主(イノセント)」 感想!
ほんとに尻上がりに面白くなってくなぁ。
画面が大暴れ
『氷菓』はまさに尻上がりに面白くなってくアニメでしたが、それは原作の質が影響してたんですよね。原作が尻上がりに面白くなってくので、アニメも必然的にそうなったと。
そう考えると中二病も原作は尻上がり(まだ全2巻だけど)に面白くなるのですが、ほぼアニメオリジナル展開なので原作はあまり関係ないか。でも今のところ、見れば見るほど前回より面白いと感じ続けています。
そんなわけでまさかの一色回。
第2話で三好一郎(木上益治)が演出をした時(絵コンテは石原立也)、「三好一郎の絵コンテ回が来る!」と言ったのですが、本当に来てくれたのはいいもののそれが一色回だとは夢にも思わなかったw
せっかくの三好回なんだから、もっと感情に訴えてくる回で見たかったなぁ。『氷菓』の第5話(氷菓編ラスト)とか、クラナドの第9話(風子編ラスト)とかみたいな感じで。
でも面白いものは面白いというか、三好一郎が絵コンテを切ったおかげでコメディの質がまたまた上昇w
圧倒的すぎる映像作りによだれが垂れるかと思いました。
とりあえず、一色について。
原作の一色は、最初から丸坊主なのですよね。だから勇太から「爽やかな変態」なんて言われてるのですが、アニメでふさふさヘアーになっちゃって、なぜ変更したんだろう?と思ってました。なにも問題はないのだけど。
坊主だと作画がつまらないからかな?とか考えていたのですが、断髪イベントのためだったのですねぇ。これは原作を読んでいると「そういうことね!」となりますね。
今回もコメディ中心で展開されていったわけですが、いっやぁ本当に画面が騒がしかった!
脚本からいろいろ仕込んでいるなというのは分かるのですが、やっぱり絵作りがよすぎます。
三好一郎は、基本的にはカメラを固定しつつその画面の中でキャラクターを演技させる(フィックス)のが得意な演出家ですが、作風に合わせてその色は抑えたりします。まぁ隙あらばフィックスするのですけどね。
今回はハイテンションコメディということで、フィックスはあまり似合いません。
そしてそうなるとカットをばりばりに割ってきますねぇ。
序盤で「おお!」と思ったのは、授業中に丹生谷へ攻撃しにくる凸守のシーン。
攻撃→凸守が着地→丹生谷が転ぶ、の動作で3カット使っていました。凸守の着地と丹生谷の落下は1カットでやってもいいところ。
そしてそんな中でも、キャラの演技を忘れないところが本当にいい!
屋外で勇太と一色が話している時に、一色が叫んでくみん先輩らしき人が逃げたり。
坊主にするしないの問答をしている時に部室に入ってきた凸守と丹生谷がいきなり戦闘を始めてみたり。
なんかもう他にもいろいろ。
楽しすぎる30分でした。
さすがにもう三好回はないかなぁ。
お話が少しずつ加速
男子全員の罪を被った一色のカミングアウトは、かっこいいと言えばかっこよかったけど、元のやってることが褒められたものではないし手帳落としたのも一色のミスだしで実のところそんなにかっこよくはない……というレベルに収まってるのが脇役の活躍らしくて、一色回とは言えあまり活躍させすぎない、とてもいい塩梅の回だったのでは。
ラブレターの送り主は結局だれだったのでしょうね。
クラスメイトだという情報を信じるなら、一色のカミングアウトの結果「そういうことしてたんだ……」と、軽蔑まではいかなくてもフラグは折れたかな、という感じですかね。
でも一色は勇太にだけ相談してたように見えるから、男子のみんなが待ち合わせ場所を知ってたというのも変だ。男子の中に1人、ホモがいる!みたいな?
なんかどう解釈しても、これ以上ラブレター関連で一色にフラグが残ってそうにないw
上手く整理してるなー。
そんな中まさかのフラグっぽいものがががが!
丸坊主の触り心地が気になってしょうがないくみん先輩が一色にアピール!(違
これは分かりますね。分かるというか、僕も高校時代教室でこんな光景があったなぁって。この時ほど野球部が羨ましいと思ったことはなかった。
そんな中僕はというと、ある程度伸ばした髪がさらさらだったせいで、男子から触られまくってたという。さらさらヘアーなんて女子には珍しくもなんともないもんね……
というわけで先輩から可愛くおねだりされちゃったら、女の子大好きのくせに女子耐性の低い一色はコロッといっちゃうわけで……。
まさかここから進展したりはしない……よね……?
そういやくみん先輩今回は寝てませんね。ちょっと寂しい気もするけど、でも名乗りのシーンはくみん先輩が一番可愛かった。
こういうバンクっぽい演出は、京アニはいちいち上手いですね。バンクとして使ったことは恐らく一度もないけど。
そして小鳥遊家ではなにやら不穏な動き?
「来たか……」という十花さんの呟きが気になります。しかもその「なにか」が来ている状況は六花も知っているようで。
踏み切りのスローモーションは情緒が溢れてていいですね!
ここ一連のシーンは六花の表情が一度も映されていなくて、何事かと気になります。そして手を握るという、普段はしない行動。
まるでなにかが起きそうな、印象的なスローモーション。
風を呼んでいた、なんて誤魔化していましたが、勇太の手を握ることによって、「なにか」に対する不安を消し去りたかった……ように見えました。
「夏休み、六花と一緒に来て欲しい」と言う十花さん。
来て欲しい、というのは、どこへ行くのでしょうか。
恐らく家族関係のなにかがありそうですが、今回はそこまでは分からず。
十花と六花の住むこのマンションは、実家からはだいぶ遠い……んだった気がします。
来て欲しいというのがなにかしらの長期的な滞在を指すのであれば、ジャカルタへ行くという話とブッキングする可能性もありますね。
次回からはシリアス展開もありそうです。
夏休みが来る……!みたいなアオリが2回もあったということは、これから本格的にストーリーへ入っていく、という目印だと考えることもできますね。
にしても六花のゴスロリ私服は可愛い。


- 関連記事
-
- 中二病でも恋がしたい! Episode VIII「二人だけの・・・逃避行(エグザイル)」 感想! (2012/11/22)
- 中二病でも恋がしたい! Episode VII「追憶の・・・楽園喪失(パラダイス・ロスト)」 感想! (2012/11/15)
- 中二病でも恋がしたい! Episode VI「贖罪の・・・救世主(イノセント)」 感想! (2012/11/08)
- 中二病でも恋がしたい! Lite第6話「凸守 VS 丹生谷」 対話感想! (2012/11/02)
- 中二病でも恋がしたい! Episode V「束縛の・・・十字架(ハード・スタディ)」 感想! (2012/11/01)