CANAAN 最終話「キボウノチ」 感想。
希望の地……希望後……さぁどれだ。それとも別があるのか。
BEST SCENE
「CANAAN」の写真、かな。すごい感慨深いものがあった。
WITTY REMARK
「あれ、私のだ」
何故かツボに入ったこのセリフ。カナンらしくて気に入った。
MOST VALUABLE PLAYER
ユンユンと言わざるを得ない。あの根性は素晴らしい。
MOST VALUABLE PLAYER OF THE SERIES
マリアだろうな間違いなく。
物語を見つめる役割かと思いきや、事件の中心になったりもして、まぁ実質主人公じゃね?
FEELING
前回が本当に衝撃のラストだったんだけど、まだ30秒あったし……という希望的観測も出来た訳で、その希望はユンユンが叶えてくれた。
ユンユンまじgj
お前の根性忘れない。
そして出家しちゃってるカミングスわろた。いやでも、変態ながら愛に生きた男だったよ……
二人のカナンの決着だった訳ですが
片方が「カナン」を捨てるという決着に俺っちびっくり。
いやはや、これで二人は本当の意味でライバルになったのかね……生きている事にもっとびっくりしたがね。
にしても二人の戦い、最高にかっこよかったな。
アドレナリン迸ったぜ……
ひとまず脅威は去ったという事で、後日談と相成った訳ですが写真展とはなるほど。
今まで物語を見てきた俺たちにとっては感慨深いものがあるが、よくよく考えると世紀の犯罪組織「蛇」のリーダーの正面アップ写真があるなんてすごくね?
各国首脳たちを殺そうとした女だぜ?
あと、何ヶ月後か何年後かは知らないけどポニテのカナン超可愛いんだがどうしてくれる
GENERAL COMMENT
いやはや、総評が書きにくいなぁ
まず一つ言える事は、戦闘シーンのかっこよさが異常だってところかな
さすがはピーエーと言わざるを得ない。
TTに続いてこの作画力は本当にやばい。次回作にも大いに期待が持てるところだが、普段はI.Gの下請けなんぞしているのでいつ作ってくれるかは不明かな
そしてやっぱり、構成の上手さだろうか
シリーズ構成の岡田磨里さんの手腕かな? こじか、スケブ、とらドラ!、TTなどこの人は本当いい仕事をするなぁ。
第一話はとにかくダイナミックな銃撃戦で魅せて視聴者を一気に引き込み、次からだんだんストーリーに入っていく。
しかも最初はほとんど謎を明かさず、各キャラクターが動きまわる中でストーリーの軸が見えてくる……
脚本一本取っても素晴らしい。
これは原作から素晴らしいんだろうが、素晴らしい原作があったとしてもその素晴らしさをアニメに持ってくるのは並み大抵の事じゃないと俺は思っている。
ああしかし、ゲームやってないで楽しめるかなぁと最初は思ったもんだが(ブギーポップのアニメみたいに)、全然そんな事はなくて本当に良かった。
すごいアニメに巡り合えたもんだ。
BLOGERS' ESTIMATION
思ったより評価が高くない印象
いや、高いんだけど。不満が多いかなぁと。
ところでこの作品は、seraさんやメルクマールさんの言うように「こちらに考えさせる」作品だったと思います。
という訳で、みんなが「分からん」と言っていたところを俺なりに考えてみようと思う。
まず、Aパートでのアルファルドの小物化というか弱体化?
これを残念とする声が多かったんだが、それは違うね。逆だ。アルファルドが弱体化したんじゃなくて、カナンがアルファルドを超えたんだよ。
Bパートでの会話等で、カナンがマリア(現在)という友達を見つけ、反対にアルファルドはシャム(過去)に囚われていたというのは分かると思う。
アルファルドに、今まで以上強くなる可能性はなかった。だが、カナンにはあった。ありのままを見据える事を学んだカナンは、アルファルドを恐怖させるほどに強くなった……という事だと思う。
他にも、「今まで大物な悪役だったのに」という事だが、これはアルファルドが大物だったんじゃなく、「大物に見えていた」だけだと思う。
シャムに囚われ、カナンに嫉妬し(たぶん嫉妬だと俺は解釈)、やってきた事は正直子どもだ。
んまぁ、アルファルドのための過去話に一話割くくらいはやっても良かったとは思うけどね。
考えさせるって言っても、分かりにくいのは確かだったし。
もう一つ、アルファルドが生存した意味だが
「あの状況で生存とかご都合主義だろ」とかそういう事ではなく、これは物語的に意味があるんじゃないか?
最後に自分の腕を撃ち抜いたのは、自らの過去(シャムという亡霊)から解き放たれるためだろう。
そうして刺青を腕ごと消し去る事で、見ようによってはシャムの「カナン」をカナンに譲ったとも言える。「カナンは二人もいらない」と言っていたし。
まぁ、アルファルド自身はあそこで死ぬつもりだったとは思うがね。
生存したそのこと自体は偶然の産物だと思う。
だがそれは、物語的に大きな意味があるんじゃないか?
アルファルドが、カナンを「もう一人のカナン」でなく、ただのカナンと認識出来るようになった。これが大きいんじゃないかね。
もう彼女は、「アルファルド」とは名乗っていないだろう
「孤独」の名をいつまでも背負う手はあるまい。
今も裏の世界でやっているのは、↑にも書いたがカナンをライバルとして認めたからじゃないかね?
まぁ、俺の解釈だ。
当たっているかどうかは分からん。
ただ、「理解できない」「意味が分からない」という前に、自分なりに考えてみてはどうかね、と俺はブロガーのみなさんに言いたい。
普段からブログを回ってみても、「考えさせられる内容で良かった」という感想より「あまり考えないで見られて良かった」という感想の方が圧倒的に多い。
一見意味の分からない作品も、吟味熟考してみれば意外と見えてくるもんだぜ。
考えた結果分からないというのなら、まぁそれまでの事さ。そこからは好みの問題だ。
あ、語弊がないように言っておくとあまり考えないで見られる作品を駄目だと言っている訳じゃないからな。
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