ささめきこと 第13話(最終回)「CALLING YOU」 感想。
もどかしい最終回でしたな。
名場面
電話がつながるところ。やべ、何でもないのに何だろうこの感動
名台詞
「よく、聞こえるよ」
少年よくやった。
Most Valuable Player
純ちゃんのために奇跡の復活を果たしたケータイ! たまにはいいじゃん無機物も。
Most Valuable Player of the Series
これは間違いなく朋絵だろう。
最終回は出番なしだったが、年上だからか、達観したその性格はいろんな人達を影から支えていた。彼女なくしてこの物語は動かなかっただろうな。
感想
なんだろう、1クールゆえの最終回、という感じがした。
もしこの作品が2クールなら、最終回はゴールインまで行っていただろうな。
しかし1クールだから、十分な描写が取れる尺じゃないから、このような話を最後に持ってきたんだろう。
汐の心理描写を逐一追うと面白いと思うな。
プール回だったか、あずさが「好き合っているのにお互いそれに気付いてない、それどころか片方は自分の気持ちにさえ」みたいな事を言っていたが、さて汐は、このエピソードを通じて純ちゃんを「とくべつ」として認識したのだろうか。
……おっと、考えれば考えるほど難しいな。全然考えがまとまんねぇや。
すでに自分の気持ちに気づいたとも見えるし、しかしまだ親友の領域を超えていないようにも見える。
それには描写が足りないというよりは、巧妙に隠されたような気がする。
スタッフが「視聴者の判断に任せる」と言っているみたいだ。
物語には「オープンエンド」という形式があって、ハッピーエンドなどと違って明確なラストが用意されていない。「そのあとの事は読者ないし視聴者の想像にお任せする」というやつ。
多分アニメささめきことは、この形式を取ったんだろうな。汐の気持ちについては確実的な描写を避け、電話したくても出来ないこのもどかしさを徹底的に描き、そして最後につながる、というカタルシスだけを見せる。
上手いなぁ。
ただ、Cパートの汐の笑顔がとてもステキだったのがすごく印象的。
今はまだ、この笑顔が見られるだけでいいや、みたいに思えてしまいます。
最終回だけどね。
とても綺麗に終わらせてくれたので、満足です。
朋絵の過去とかまだ気になるところはあるが、純ちゃんと汐が幸せならそれでいいや。
総評
思えば、一番感情移入したのはあずさだったなぁなんて
かなり人気の低いキャラでしたが、実際のところ俺も好きなキャラではないんですが、なんというか、創作にかける情熱にものすごく共感してしまって、あずさが絡んでいた辺りが個人的には一番盛り上がっていた。
や、本筋は別のところにあるって分かってたけどね。
あずさについては、自分の気持ちに気づいた途端に撤退を選んだのが印象的かな。
悪く言えば素が多い作品ではあった気がしますが、何話かの感想で言った通りかなり実験色の強い作品だったと思います。
演出が、一つひとつよく見てみるとかなり挑戦的だと思う。
一番分かりやすいのがBGMで、明らかに他の作品より音量が大きく、また、キャラがしゃべらなくなるタイミングなどを補完するように流れたりするので、BGMが語っているように感じました。
もう一つ言えるのが、10話と11話のコントラスト。
10話は純ちゃんとあずさの同人誌作り、かなりのドタバタ劇を描きましたが、11話は対照的にまったりゆったりなプール回。
フィックスを多用した演出が目について、俺はやたら興奮した覚えがあるなぁ。
そんな感じで、面白い演出が多かった。
作画についても、終始安定した感じで(さすがAIC)、最終回についてはかなりよく動いていて感動した。
という訳で俺は、この作品を高く評価したいと思う。
百合描写についてもいろいろと語りたいが、長くなりそうなのでやめておこう。
次の番組はバカテス?
こっちも楽しみです。下野主人公wktk。
つぶやき
大晦日忙しい……
三が日も忙しいよ!
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