ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第6話「彼方ノ休日・髪結イ」 感想。
面白すぎだろ今回
名場面
髪結い。ミシオちゃんの笑顔がステキすぎる。
名台詞
「誰かの生み出した偶然が、巡り巡って、他人の人生を大きく変える事はあるかも知れない」
今回の話のまとめとなるセリフですね。そして、胸に下げている鈴もまた……上手いなぁ
Most Valuable Player
カナタだな。
いろいろと明らかになる事
今回は「すごい」と声高に叫ばずにはいられない点が二つあった。
一つは、今まで張り巡らせていた謎のいくつかが明らかになった事。
まずは第1121小隊の副業ですよね。
前回クラウスに土産に渡したワインもこれでした。というか補給もままならない部隊にワインが置いてある、そしてそれを気軽に土産に渡せる事自体がおかしかったので、これで一つ謎が解決。
ついでに、「出荷」と言っていたのもこれでした。
いくつかバラバラだったピースが、突然一つの絵として結ばれるこの感覚は気持ちいい。
ついでに、給料が現金支給ですか。
軍票の事は良く分からないけど、まぁ、こんな辺境の部隊に支払う現金なんてないだろうな。
世界観がまた一つ見えた気がする。
次に、名前に漢字(イデア文字)が使われている理由
カナタたちはイデア文字を読めないはずですが、何故か名前がイデア文字でした。
ハンコもイデア文字。
これがめっぽう不思議で、また多くのブロガーも疑問にしていましたが、教会から名前をもらっていたのですね。
これは合点がいった。
漢字ではないノエルやフィリシアなんかは、教会の力が及んでいない地域の出身なんだろう。
古代に使われていた文字を名前に使う、というのはなんだかロマンがあっていいですなぁ。今で言うと象形文字なんかを名前に使うようなものかな?
ちなみに「夜露死苦」なんてあったが、これはギャグだろうなw
真面目に考えると、夜露死苦なんて言葉まで残ってるとは思えないw
……ああいや、アメリカ人が漢字を刺青にしちゃったりするのと同じ原理で、とりあえず発掘された文字を服に刺繍したという可能性も……?
考えれば考えるほど膨らむなぁ。楽しいぜ。
ところで、副業の事をカナタに知られたらまずいのかな?
まぁ、いろいろな罪に抵触する話のようだし、ある程度の期間隊に身を置いてないと教えてもらえないのかもな。
伍長であるノエルはともかく、まだ二等兵のクレハまで知っているというのは、彼女らの勘が鋭かったからのようだがw
気づかれてなければクレハたちも副業の事は知ってなかっただろうな。
ところでもう一つ、2話くらいでフィリシアが言っていた「あの子は勘のいいところがあるから」というセリフ、つまりは勘づかれる可能性のある事項を抱えているという事だが、これは何なんだろうね。
あるブログでは「リオがそろそろ異動なりで隊から消えるのでは」みたいな予想をしていたが……
二本軸で進む物語
二つ目は、カナタ視点・リオら視点の二本の軸で話が進んでいった事だな。
脚本の上手さに感心しまくりですよ。
これほど面白い脚本を俺は幾つも見ていない。
ミスリードから、互いに影響しあう構成から、何もかもがすごかった。面白かった。
特に、
「そう! イルカは人間も食べちゃうすっごい怖い動物だって言って、諦めてもらいます!」
「ん? ああ! あんた天才!」
ここが最高すぎましたw
カナタの発想のおかげであの茶番が生まれたとは、まさにリオの↑のセリフのように、巡り巡って他人の人生を大きく変えてますね。いえ、大して巡ってないし、「人生」は変えてないけれどもね。
という訳で
茶番の四人かっこよすぎ吹いたww
ハガレンのエンヴィー包囲網を思い出したぜw
ノエルとクレハのマシンガンには痺れたなぁ。空砲とは言えかっこよすぎ。むしろこの作品の性質を考えると、空砲だったからこそ「かっこよかった」と言えるのかもな。ところでリオさんだけ実弾使ってたっぽいけどw
カナタの方のお話は、実に心温まるお話でこっちも大満足。
1話から登場していたミシオちゃんのここに来てのお話、伏線の張り方が上手すぎてヨダレ出てきたべ。
覚えているだろうか、第1話での市の時もミシオちゃんは真剣な顔で何かを探していたんだぜ? その後の水かけ祭りで元気いっぱいだったけどw
にしてもカナタは一応とはいえ軍人、あの状態から子ども一人持ち上げるなんて力持ちっすなぁ。
1話で谷の川に落ちた時も、軍服+でっかい背嚢しょったまま泳いで上がっちゃうし、基礎体力はしっかり出来てるんですね。
多角的に楽しませてくれた
二十分ちょっとの時間では、普通一つの側面でしか魅せられないと思うんです。
この回はここが魅力、あの回はあれが魅力、といった感じでね。
しかし今回は、上述したようにいろんな要素があって、それぞれがとても面白いというすごい内容だった。
それでいて詰め込み過ぎてないし、また変に間延びしたところもない。
良く出来過ぎていてむしろ怖いくらいだ。
加えて、作画までいつもより綺麗な気がした。
少なくとも、細かいところでぐりぐり動いていて、金かけてるなぁなんて思わせる。
まったく、どこまですごければ済むんだか。これはDVDまじで購入したい。
つぶやき
ところで、最近は作画崩壊というものを見なくなった気がする
気がするだけであるのかも知れないけど

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