私は消えることに対して全面的に肯定派です。

この世界で消えるというのは、
単純にやりたいことをやって満足することではないのです。
ユイの野球やら結婚やらはあくまで表面的なことであって、
もっとユイの内面にまで思い至るならば、

その真の意味は、

自分をその悲惨な体験も含めて許せるようになること。
自分の苦しくても生き抜いてきた過去を認められること。

そういうある種の達成感が消えることにつながるのです。

またたとえ消えたとしても、
未来にあるのは希望であって保証ではありません。
そんな甘い話ではないのです。

公式のテーマのところには最初からこう書いてあります。


「時に理不尽でも　尊いもの、それが人生」


この世界で楽しくすごせればよいみたいな意見をよく目にしますが、
それはもう論外すぎて呆れるだけです。

ゆりと音無というのはしばしば対立構造のように捉えられがちですが、
この二人の行動の根本原理となっているのは、
ともに兄弟を救えなかったという憤りや自責の念で共通しているのです。
だから正反対のように見えても実はめざしている先はいっしょです。

今後の展開予想としては、
ＳＳＳメンバーはゆりに協力して影と闘うことになると思います。
そうするなかで自らの人生の意義について問いなおし、
結果としてそれが皆が消える道につながっていくんだと見ています。

どうも、お初です。神酒原さんのサイトを見て、禁書を買いました。ネットとかまったくわからないので、もし間違っていたら十二分に糾弾してください。


さて、そんな立場から言わしてもらうと、「垣根提督」ではなく、「垣根帝督」では？ここ重要ですよ！！

その事について雑感に書く予定でしたが、時間ないのでさきほど断念したばかりですｗ

もっとも、まったくもってその通りですね。
この、自分の人生を認められるようになる、達成感を得て卒業する事が出来る事の良さが「いまいち分からない」とする意見が多いですが、これは列車事故の回で十分に描写されているように思えますね。音無とかなでの会話で。

＞この世界で楽しくすごせればよいみたいな
この世界に居続ける事自体自分の人生を否定しているようなものなのにね。ゆりっぺみたいに。
自分の生前から逃げ続け、この世界に存在している「今」を大切にしたい、という事なら分からないでもないですが（逃げも一つの選択肢だと思うので）、その問題提起は今回やっと行われたばかりなので、現時点で突っ込める部分ではないですね。

＞ゆりと音無というのはしばしば対立構造のように捉えられがちですが、
対立構造と言ったら「違う」と言えますが、正反対の方向を向いているというのはあながち間違っていないようなｗ
音無は前を向いているが、ゆりっぺは後ろもしくは足元を見ている。そんな感じだと思います。
もちろん、根底にある気持ちは同じでしょうね。

＞ＳＳＳメンバーはゆりに協力して影と闘うことになると思います。
その展開も面白そうだけど、僕の予想では影はもう大々的に出てくる事はないかと。
12話で出てくるのだとしたら、たぶん扱いは「その辺のザコ」になっていると思います。
予想でしかないので根拠なんてないんですけどねｗ
何にせよ楽しみです。

お初です！
おお、禁書を買ったんですか！これはいい影響を与えたのかな。嬉しいです。
糾弾とかしませんｗ

ああ、名前は素で間違えましたｗ
あまり好きなキャラではないので（おっと、ファンだったら失礼）、適当に打って変換してました。帝督って一発変換じゃ出ないのね。

＞音無は前を向いているが、ゆりっぺは後ろもしくは足元を見ている。

私には音無が前を向いているようには見えません。
音無に批判的な意見が多い原因はそこでしょう。

音無は妹は救えなかったけれど、
列車事故のときに多くの命を救ったじゃないですか。
なのになぜ音無は死後の世界まで来て、
また人を助けようとするのか？
それはたとえ何人の人間を救ったところで、
妹を救えなかった後悔を消せないからです。
そしてそのことに自分でも気づいていない。

ゆりの神への復讐、人を守りたいという意志と、
音無の人を救いたいという渇望とは、

結局同じことなんですよ。
どちらも兄弟を亡くしたときから時間が止まって、
他人の人生を背負い込んで、
自分の幸福を考えようとしないから。

＞その展開も面白そうだけど、僕の予想では影はもう大々的に出てくる事はないかと。

私が影と闘うと書いたのは、
映像としてそういうシーンがあるかどうかの問題ではなく、
ストーリー展開の必然として、
ゆりを残して先に消えるメンバーがいないと言いたいのです。

そうでなければ、ゆりが救われないじゃないですか。
ゆりが自分にも本気で心配してくれる仲間がいたことに気づかないと。
そのための伏線として今回で自由選択にしてあるわけだから。

そこに反論が来るとは思わなんだｗ

とりあえず内容は置いといて、
＞音無に批判的な意見が多い原因
これは音無の気持ちがどうこうではなく、音無が実際相手の意見を聞かずに成仏させようとした点にあるのでは？
そこを独善であるとするのが、批判の内容だった気がする。

話は戻って、
僕が前・後ろと表現したのはこの世界にいる上での解釈の話です。
音無は「満足感を得てこの世界から卒業する」事を良い事だとし、みんなにそれを勧めている訳ですから、これは前向きでしょう。
反対にゆりっぺは、その方法の存在を認めながら、「私の事は放っておいて」と自分は卒業出来ないと決めつけている。後ろ向きだと思います。

＞なのになぜ音無は死後の世界まで来て、また人を助けようとするのか？
確かにその理由は、的を射ていますな。
この世界にそもそも来た理由を問いただすと、そういう事になるかも知れません。

が、音無は「自分の幸福を考えようとしない」んではなくて、どっちかというと他人の幸福を自分のものと受け取れる人間なんじゃないですかね？
初音と接している時からそんな感じがします。
また、たくさんの人を助けられたという記憶がよみがえった時に満足感を得た事から、人のためになる＝生きがいである事が分かるので、妹に対する後悔があるんじゃないかと言われれば、首を傾げるところです。

よしんばそうだとして、今後2話の展開でそこに焦点が絞られていくかは、可能性が低そうです。
続くかどうかは別として、音無のストーリーは一度終わっているので。

＞ストーリー展開の必然として、ゆりを残して先に消えるメンバーがいないと言いたいのです。
なんだそういう事かｗ
ゆりっぺがどう救われるかは分からないですが、その線で間違いなさそうですな。
消えるメンバーがいない、か……
いろいろ考えてみたけど、なんだか何か言うと野暮になってしまいそうです。素直に12話を待ちたい。

今回も見どころが多く印象的なシーンが沢山ありました。

＞EDにのせてみんなが考えているシーンがとても印象的。
これはとてもしんみりしていてくるものがありました。特に野田の穏やかな顔が一番印象に残りました。

＞そしてたくさんの影との交戦シーンがものすごく良かった。
それぞれのアクションや言動に個性や味が出ていて、天使の羽も合わせて映像だけでも見入ってしまうほどでした。何気に奏と共闘していたのも燃える展開でした。

私は最初の方から直井がかなりお気に入りでしたが、今回の彼はギャグでも演説シーンで音無・日向と並ぶところもいい味を出していて良かったです。この作品で3,4番目ぐらいに好きなキャラかもしれません。

今回一番印象的だったのがやはりゆりですね。アクションシーンでも真っ先に動く行動力や運動神経の高さを見せてくててとても格好良かったです。
高松のNPC化に対する冷静な判断力や、演説シーンでSSSメンバーそれぞれに考えさせ、選択の自由を与えるなど、彼女の器の大きさ、懐の深さが表れていてやはりゆりはリーダーに相応しいなと思いました。
ゆりの優しさや強さ、一人で抱え込もうとする危うさや消えることに対して諦めているような弱さなど彼女の様々な面が見られたので、おそらく少数派であろうゆり肯定派としては魅力満載で嬉しい限りの回でした。

レス遅れて申し訳ない！

＞特に野田の穏やかな顔
ちょっと吹いてしまったのは内緒。でも同意です。野田が本当にゆりっぺを尊敬しているんだと分かるシーンでしたね。

＞何気に奏と共闘していたのも燃える展開でした。
我々から見たら違うとはいえ、一応敵ですからねｗ
直井は今回いいところばかりでしたねぇ。ぽっと出のくせにどっかの藤巻さんなんかより活躍してたりして、羨ましい限りです。僕も好きですよｗ

＞おそらく少数派であろうゆり肯定派
なんで少数派になってしまうのか不思議であるほどゆりっぺって魅力のある女性だと思うんですけどねｗ
良く見なくたってゆりっぺのリーダー気質的なところは2話辺りから描かれていて、今回も引き続きそこが描かれた感じです。
おっしゃる通り行動力には目を見張るものがありますし、選択の自由を与えたところはゆりっぺマジ天使でした。
次回が楽しみすぎますね。ゆりっぺの魂を救済する事が、この物語の一つの目指すところのはずですから。