学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD ACT3「Democracy under the DEAD」 感想!
Democracy、何が民主主義なのかと思ったら……
今回の3ポイント
・今回は学園からの逃亡。やはり緊張感たっぷり。静と動の使い分けが神すぎる
・チームの形とは……
・パンデミック、感染レベル6。何気に最近起きたばかりですね。
MVP
孝かな
感想
みなさんは、「ビッチ」という言葉をどういう風に捉えているだろうか。
雌犬、娼婦、不潔、尻軽女、など様々な侮蔑の意味を含んでいるのだが、それを意識して使っている人がいるのだろうか。
学園黙示録の「麗」というキャラクターが、生理的に受け付けないという事なら理解は出来るのだけど、だからって「ビッチ」などの罵倒語を使っていいものか、俺は疑問に思う。
「気にしすぎだろ」と言われたらそれまでなんだけどね。
ネットだからといって、アニメのキャラクターだからといって、果たして侮蔑の言葉をそう簡単に使っていいものなのだろうか。
ちなみに「ビッチ」はネットスラングではなく、きちんと歴史のある言葉だからその辺も注意するように。
今では単に「嫌な女」に対して使われる言葉になってきているから、その意味は緩和されているのかも知れないけどね。
少なくとも俺は、この言葉を見るたびに不快になります。
閑話休題
前回、次回予告を見た時から、「Democracy」という単語が引っかかっていました。
「奴ら」相手に逃げ回るのに、何が民主主義なんだろうかと。サブタイを直訳すると、「死の元の民主主義」
まぁその辺を楽しみにしていた訳だが……
イマニュエル・カント(ドイツの哲学者)は、「民主主義同士の国は絶対に戦争をしない」と言いました。
つまり、世界中の国が民主主義になれば、戦争は根絶される、という考え方ですね。
この考えはカントの死後、史実によって否定されていますが、結構真実に近い考えではあるんですね。
しかし、民主主義の根底にあるものは「多数決」
例外を除き、ほぼマジョリティーの意見が通る仕組みが、民主主義という訳です。
マイノリティーはマジョリティーの意見が通ってしまっては嫌なので、あらゆる手を使って戦います。分かりやすいところの与党vs野党ですね。この「戦う」という現象が起きる事が、カントの言う「民主主義同士の国は絶対に戦争をしない」につながる訳です。民主主義は12の3では戦争出来ませんから。
国家だとまだいいけど、例えば学級で何か決めごとをする場合、多数決を取ったあと、少数意見が考慮される事は、ほぼないと言えます。
それをまさに体現するような状況が、今回起きましたな。
この先生は「民主主義」のシステムを利用し、まんまとチームのリーダーを名乗ってしまいました。
彼がリーダーを名乗った直後の麗が離反し、リーダーはこれをどうにかしないといけないはずが何もせず、生徒らはこの事に疑問を持つべきではあるが、混乱の只中にある生徒らにそんな判断能力は残っていない。
その辺も計算に入れての事なんだろう。
危機的状況において権力を手に入れる事が出来、この先生は気持ちがいいだろうな。なるほど麗の言う事は納得出来る。こうなると過去に何があったのか気になるねぇ。
まぁ危機的状況におけるチームの事を考えると、この先生の言っている事もあながち間違いではないんだよな。
みんなをまとめるリーダーが必要というのは、ある意味正しい。
が、それはみんなを下に従えるリーダーではなく、全員が横にいるリーダーにならなければならない。
物語はチームが分断されて、危険な状況が続くけど、盗んだバイクで走り出した孝と麗はこれからどうなるんだろう。
相変わらず「次回が気になる度」はピカイチw
徒然草
三連休、結構無為に過ごしてしまった気がする。


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