ひとひら 見たよー
ネタバレはなし。麦チョコ超可愛かった。
ワタクシ神酒原は演劇というものに変な憧れを抱いておりまして、この「ひとひら」を視聴したのも、このアニメが演劇を題材にしたものだと知ったからだったりします。
中学二年の時に、学校で有志で公演をした時、演劇の面白さに虜にされました。
んで、三年の時に選択授業があって、演劇があったので俺はもちろんこっちを志願しました。
しかし、「なんとなく面白そう」「楽そう」な演劇は人気が高く、演劇クラスは定員オーバーしました。
嫌な予感がしたものですよ。こうなると上手くいく話の方が少ないものです。
案の定教師はランダムで振るいをかけやがって、見事俺は演劇クラスから省かれました。
その後その演劇クラスは、近くの劇場を借りて公演を一つ成し遂げましたとさ。近くの中学校みんな見に来たんだぜ。俺は教師を呪ったものです。
まぁそんな事があって、演劇には妙な憧れがあります。
好きならやればいいのに、苦い思い出が尾を引いて「うーん」とか思ってしまう。我ながら微妙。
という訳で「ひとひら」を視聴しました。
まぁ技巧的な出来について話すと、あまり上手い出来とは思いませんでした。
脚本はちょっと拡散気味で捉えどころがなかったし、一番期待していた映像表現的にも、一般的な演出の域を出ていなかったように思います。せっかく演劇を題材にしているのだから、もっと映像面で工夫が欲しかった。
最終回なんか、エッジを効かせようとしたのは分かるんだけど、脚本がまず抽象的すぎたし、映像の方も抽象的な表現ばかりするもんだから時系列がガチで分からなくなった。映像それ自体は綺麗で良かったのだけど。
とまぁ、文句を並べようとすると結構出るんですが、俺が文句を書く時は、褒める時の前哨w
麦ちゃんの成長物語として、また友情物語として、とても良いものを見させてもらいました。
技巧的でないとはいえ、その伝えたいものはしっかりと伝わってきた。
どのシーンも感動したよ。一緒になって拍手を送りました。
あとはなんか少し百合っぽい描写ががががが!
ソフト百合!とか言ったら引かれそうだけど、心の清涼剤になるレベルの百合描写で、実にお腹がいっぱいです。
のの先輩素晴らしす。
あとはなんだ、麦ちゃんのCV、樹元さんだっけか?
最初は慣れなかったんだが、黒子みたいな法則で慣れていったというか、ボソボソしゃべるところの演技がすごく良かった。しかも回を増すごとに上手くなっていったという。
大声出すところはギャップ出すぎだろうとも思ったが、これは音響監督か誰かの指示だろう。演劇とはこんなもんだ。
総じて、優しくも厳しい作品だと思った。
しっかり蹴落とすのだけど、その後しっかり拾い上げてくれる優しさがある。この優しさが心地よかったなぁ。みんないいキャラたちでした。俺はのの先輩がお気に入り。