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考察シリーズ

考察シリーズ22 アニメ化考察

このシリーズでは、俺が日ごろ思った事感じた事をつらつらと書き連ねていきます。
コメントなどして管理人と語り合おう!

視聴者は何故原作通りの展開を求めるのか、それでも何故作り手はオリジナルに走るのか。

 
 
最初に身も蓋もない事を言ってしまうと、俺は何でオリジナル展開を嫌うの?と思っています。
まぁこれは俺個人の意見なので、今は放っておきましょう。

というか「アニプレッション!!」というブログ(→右カラム参照)を始めてから、考察系というか普通の感想記事以外はみんなそっちに書いてしまって、考察シリーズじゃないにしろ、「もす!」に感想記事以外の記事を書く事がなくなっていました。
なので、意地でも何か書きたかったw

他にも語りたい事はいろいろとあるので、「もす!」にも「アニプレッション!!」にも投稿していきますよ。

視聴者は何故原作通りの展開を求めるのか?
もしかしたらネットの声がでかいだけかも、という前提がついて回りますが、基本的にアニメが原作とは違う展開になった場合、叩かれる傾向にあります。

オタクと呼ばれる人達に限らず、一般層もそうです。ワンピースやブリーチなどが原作とは違うエピソードになると、とたんに叩かれます。原作に追いついてしまうからオリジナル展開で尺を取らないといけない、という制約を理解しつつも、視聴者は受け入れられないようです。

一般層も、とは書きましたが、この傾向はやはりアニヲタに強い。
何故オリジナル展開にしたがるのかという文言を見ると、たいていの人が「そうだそうだ」と納得するのでは?
統計を取った訳ではないので、断言はできませんが。

この傾向の成否はとりあえず置いといて、何故こういう傾向があるのかを考えてみました。

一つ確実に言えるのは、原作通りの展開だと安心出来るという点ですね。
その原作のファンであるなら、当然そのストーリー・キャラクター・展開等が大なり小なり好きである訳で、アニメが原作通りに展開すると、嫌う要素がありません。

この場合、悪い意味でハラハラする必要がなく、また事前に「原作通りに展開する」事が発表されている場合、原作ファンはものすごく安心して視聴に臨みます。「とある魔術の禁書目録」が顕著な例でしょう。かくいう俺も、安心した一人ではあります。

この場合だと、「好きな展開を二度楽しむ事が出来る」という利点が生まれます。
これは強いですよね。アニメ制作側としては、原作ファンを敵に回す事はありませんから。
また、作る方にも利点があります。アニメ化に踏み込める原作ならばある程度評価されているという事であり、何も考えずその展開に沿うだけで、そこそこのものを作る事が出来る訳ですから。もちろん、何も考えず制作している事はないとは思いますが。

二つ目の理由としては、オリジナル展開にすると大抵つまらないという事が挙げられるでしょうか。
正確には、「オリジナル展開にすると面白くなくなると思っている」になりますかね。

経験として、オリジナル展開のアニメをいくつか見てきてそれらを「つまらなかった」と感じている場合、新たにオリジナル展開のアニメが来ると反射で否定してしまいます。
これは、危機察知能力とでも呼びましょうか、人間に備わっているアラート能力が働いている結果ですね。熱いヤカンに手を触れると意思に反して手が飛び退くのと、原理は一緒です。

しかしこれを考えようとすると、「反射だから仕方がない」の言葉で議論が終わってしまいます。
なので、そもそも何故そのような経験が積まれていくのかを考えてみます。

まず当然の心理として、原作ファンは原作の展開を面白いと思っているので、別の要素が入り混じると、まずは疑念を持ちます。
結果、オリジナル展開の優劣に関わらず、無意識下で拒絶してしまうという事が、起こりうると言えます。

また、「望んでいたものと違う」「思っていたものと違う」という事もあるでしょう。
メディアミックスと原作の関係性としては、どうしても原作が上位の存在であるので、下位の存在であるアニメは最初から部が悪い。
「大抵の作品は原作の方が面白い」なんて言われる所以ですね。

もう一つ別アプローチからの理由として、単純に作り手が下手という事が挙げられます。
原作の展開とオリジナル展開を見比べた際、出来に明らかな差がある事は、まぁ当然あるでしょう。
オリジナル展開を嫌う人達は、ほぼ間違いなくこの理由を持ってきますね。「一人の秀才が作った秀作を複数の凡人が凡作にする」という言葉を見た事があります。上手く言ったものです。

これらの理由から、視聴者は原作通りの展開を求めるのでしょう。
この考察が当たっていれば、かなり納得のいく理由だと思います。

何故作り手はオリジナルに走るのか?
ネット全盛期ですし、かのヤマカンが「00年代はネットに屈した時代」と言ったように、上記のような視聴者の意見は当然作り手にも届いているはずです。

少し前から作り手がブログをやる事が増えていますし、最近はツイッターが大流行(このツイッターが俺は大嫌いでしょうがないのだけど、その事についてはまたの機会に)。視聴者の意見が作り手に伝わる機会は、確実に増えています。

それにも関わらず、オリジナル展開に走るアニメは作られますよね。
そういうアニメを作る人達はネットの意見を見ていない、というピンポイントな話は恐らくないでしょう。というかそんな偶然があったらこの記事の存在意義がなくなるw

余談として、ここ最近は、原作重視の流れが出来てきている感じはしますけどね。
ハガレンがリメイクされたし、To LOVEるも原作準拠でリメイクされます。紅も、夜桜四重奏もそう。
閑話休題。

では何故作り手はオリジナルに走るのかというと、これは実際にインタビューをした事がないので想像するしかないですが、自分が作る側になると想像すれば、分かってくるのではないでしょうか?

例えば俺は、趣味で小説を書いていますが、もしある漫画を持って来られて「これを小説にしてくれ」と頼まれるとします。
この場合、原作通りに作れなんて言われたら俺は絶対に断ります。だって書いててつまらないんだもの。

原作の内容に沿うのだとしても、スピンオフを書きたいです。実際漫画やアニメが小説にメディアミックスする際、スピンオフが多いのではないでしょうか?
また、どうせやるなら、原作とは別解釈で書いてみたいと俺は思います。だってその方が書いてて面白いから。

小説を書くのとアニメを作るのでは勝手が違うでしょうが、似たような感情をアニメの作り手も持っているのではないでしょうか?

商業作品を作る際、受け手の求めているものを作る事が大事ではありますが、じゃあ作り手の作りたいものが蔑ろにされていいのかと言われれば、これはノーでしょう。
もし僕がアニメ制作に関わって、原作とは違う解釈・展開を提供し、頭ごなしに「原作通りに作れやカス」なんて言われたら、反省の前に怒りが湧いてきます。

少し感情論になってしまったけど、まぁ、作り手の気持ちとしてはこんな感じなのでしょう。
この感情がプロデューサー、監督、脚本陣などの間でコンセンサスが得られた場合、アニメがオリジナル展開に走るものと思われます。

オリジナル展開に利点はあるのか?
背理法を使えば、利点がない事をわざわざする訳がないので、当然ある訳ですが、それは何なのか。

原作通りのアニメを作る事に対する反論として、原作と同じだったら原作を読めばいいじゃないというものがあります。
もちろん、絵が動いてキャラクターがしゃべるというだけでアニメには利点がありますが、特にアニメそのものが好きという訳でなければ、原作を読めばいい、というのは一つの真理たり得る事でしょう。

オリジナル展開を用意すると、どうなるか。
同じ作品でありながら、二つの展開を楽しめるという事にはならないでしょうか。この辺はほとんど好みの問題になってくるとは思うのだけど、少なくとも俺は、同じ基盤で二つの展開があると二通りの楽しみ方があるという事になるので、楽しめます。

これがどうしても生理的に受け付けない、という事になれば、俺は反論する事が出来ません。
アニメを楽しみたいなら受け入れられる努力をしろ、無理そうなら諦めろ。そう言うしかありません。

また、「生徒会の一存」に出てくる「メディアの違いを理解せよ!」という名言(迷言?)がありますが、これを俺は的を射ている言葉だと思っていて、原作をそのままアニメ化しようとすると、どう考えても劣化してしまう場合というものは存在するのです。アニメーションとして映える展開・ストーリー・演出がある場合はそっちを選択する方が絶対にスマートで、この選択のセンスによってアニメの出来が左右されるのだと俺は思っています。

具体的例を上げると、「化物語」。
本筋はしっかりと原作通りのようですが、ギャグシーンをほとんどカットしてしまうという改変をしています。
アニメ作りの選択肢としてはシリアスシーンをカットしてしまうという選択もあったはずですが、そうはしなかった。その結果化物語は大ヒットしました。

もう一つ挙げると、「とある魔術の禁書目録」。
四巻の「エンゼルフォール」のストーリーをアニメ化する際、神裂火織というキャラとミーシャ=クロイツェフというキャラの戦闘シーンが原作通りに再現されましたが、映像の迫力はあったものの、明らかに原作よりスペックダウンしてしまっています。
これは原作を読んでいれば分かりますがどうしたって「しょうがなかった」と言える部分であり、オリジナル展開にする事によって、もしかしたら回避出来たかも知れない部分でした。

何でオリジナル展開を嫌うの?
ここからは結論というか、俺の意見になっちゃいますが。

オリジナル展開であるという事で嫌われているアニメと言えば、「ゼロの使い魔」と「灼眼のシャナ」を連想します。
意見を聞いて回った訳ではないけど、原作を読んだ事があるという人で、アニメを評価している人に、俺は会った事がありません。

別にアニメが好きという訳でもない人からも、「ゼロ魔は原作の方がいい」と言われた事があります。
まぁその人はだんだんとアニメに染まっていっているイメージがあるので、アニメ好きではないという表現は正しくないかも知れないけど。

俺はゼロ魔を二期まで、シャナをTVシリーズと劇場版まで視聴していますが、めっちゃ面白いと思っています。
特にシャナは、二期になってからのストーリーがほんと好きで、明らかに尻上がりにすごくなっていく戦闘作画も相まって大好きな作品です。

もしかしたらこれは、原作を読んでいないからかも知れません。俺ももし原作を読んだら、「なんだ原作の方が面白いじゃないか」と思うかも知れません。
でもこれは可能性の一つで、俺は原作を読んでもアニメを好きなままでいると思っています。

だって、二つの別のストーリーを楽しめるなんて、とてもいい事じゃない。
この二作品に限らず、感情の部分で、俺は「何でオリジナル展開を楽しめないの?」と思ってしまうのです。

ここで結論としてしまうにはあまりにも弱い文章になってしまいましたが、なんかまとめ切る自信がなくなってきたのでこの辺で投げますw
もっと上手く論を展開する技術が欲しいなぁ、と日々思うところ。
ここまで読んでくれた方には、感謝です。
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10 Comments
ひろ ""
おそらく長々と書きますがご容赦ください。

オリジナル展開…俺も最近まではこれが嫌いでした。
せっかく最高のシナリオがあるのに、無理にオリジナルに走って、正等な評価を受けられなくなった作品をたくさん観ましたから。

でも最近、『とある科学の超電磁砲』や『学園黙示録』、『銀魂』のオリジナルを観て、その考えが少し緩くなりつつあります。
特に『超電磁砲』のオリジナルシーンは大好きですw

ですが、やはり劣化が多いのも事実。
ハルヒだって、エンドレスエイトさえ違っていれば、もっと評価は変わっていたと思う。
今でも超強豪として君臨していたかもしれない。

神裂対「神の力」の戦いは、確かに原作よりもスケールはしょぼかった…(^_^;)
でも、あれを今もう一度作り直せば、きっと違うハズ。
ていうか、二期の戦いがあんなだったら怒りますw

『シャナ』に『ゼロ魔』…どちらもJ.C.じゃねーかw

俺は『ゼロ魔』二期、最終回を評価していますがねw
上手い展開だと感心したのに、ブログを回って評価のひどさに絶望した覚えがあります;;
ただ、三期はひどかった。オリジナルを入れればいいってもんじゃないぞ。

原作が支持されるのは、上記の理由の他に「自分の好きなシーンが、映像となって展開される」ことにあると思います。
ラノベでは特にそれは大きい。
また、原作準拠は矛盾を生みにくいですし。
外伝的なストーリーが実はパラレルワールドだった、なんて展開はさすがに悲しい…。

やっぱり、俺は原作一番ですかね。
ただし、オリジナルだって否定する気は全くありませんし、正等な評価をしていくつもりです。
2010.08.14 21:50 | URL | #- [edit]
蓮の杖 ""
多分はじめましてだと思います。半年ほど前からもす!を読ませて頂いています。蓮の杖と申します。
因みに禁書ふぁんです。

さて、私はよほど気に入った作品で、且つ続をが知りたくならないと原作に手を出さないのでとても断定はできませんが、オリジナル展開が叩かれるのは、原作ファン(の一部または全部)の支持を得られなかった結果に過ぎないと思っています。作品自体に叩かれる要素が存在するのは事実でしょうが作品そのものが面白いかどうかはまた別の問題です。

今回例に挙げられた中で原作アニメともに知ってるのは禁書とシャナだけなので、シャナ(主に否定意見の多い2期)についての私見をば…


まず、シャナのアニメは面白かった。なにしろ私が原作欲しいと思ったくらいですから。
それから、ストーリーもなかなか良かった。1期は1期、2期は2期で一貫して最終回を引き立てていましたから。
繰り返しますが、初見だった私にとってシャナのアニメは面白かったんです。

こうしてこの作品を好きになり、続きが知りたいと思って原作を読んだかつての私。そして思ってしまったのです。「オリジナル部分邪魔だな…」

アニメ単体ならば良いように思える部分が、原作を詳しく知れば知るほどファン心を逆なでしていくような改変だったとわかりました。

禁書に例えると、1期の最後と2期の最後に神の右席がそろって学園都市に現れ、なんか悪さしようとするけど阻止されて、「想定の範囲内だ(キリッ」みたいな顔で帰っていく。ヴェントに瓜二つな子が転校してきて、一緒に海に行くことになるが、御使堕しのどさくさにいなくなる。上条さんが数話ウジウジ悩んでインデックスを避ける・・・・みたいな
めちゃくちゃな例えをした感はありますが、当時既に今の禁書並みに長期ラノベだった事を思えば、熱狂的なファンも数多くいました。仮に禁書アニメが初見さんにとって面白かったとしても、上のような展開だとしたら…

今でも私はアニメ版シャナ好きですけど、原作を読むのが先だったら果して両方楽しめていただろうか、あまり自信がないのが本音です。

ともかく、シャナに関しては、作品そのものの評価と楽しめるかどうかは全く別の問題だというのが私の考えです。
2010.08.15 01:45 | URL | #qBg15wGA [edit]
鈴神楽 "ANIMEKA"
お久しぶりです鈴神楽です。

オリジナル展開というか、アニメ化自体が毛嫌いする人も多いですよ。
基本的に、アニメ化ってリメイクと同義語だと思います。
なぜならば、一度世に出された作品をもう一度、別の形で世に提供するのですから。
リメイクするから何かしら新しいところを追加する必要があるからオリジナル展開になるって単純な話なんですが、問題の根本は、そこじゃないと思うんですよ。

オリジナルをやっては、いけない理由の一番は、作者の持つ世界観を正確に反映させられないから。
どう弄っても、どこかに原作の世界観とそぐわない物が出来てしまう。
レールガンに関して言えば、原作者が監修したから問題ないと判断しますが、アニメ的にする為にオリジナル展開を組み込んだら、原作のよさは、消える可能性が高いのは、仕方ない事です。
元々違うメディアで同じ表現が出来ないのですから当然です。

正直、アニメ化を楽しむこつは、平行世界だと思い込むこと。
似てるかもしれないけど原作とは、別の世界で行われていると思い込む。
平行世界の話だから多少違ってもしかたない。
それが極意だと思います。

ちなみにオリジナル展開の理由には、週一でやるアニメのスピードが速すぎて、他のメディアと歩調が合わないって言うのもありますね。
レールガンなんかも二期をやるだけのストックが無かったのは、明らかですしね。


以下、ちょっとしたラノベのアニメ化に対する意見。

何気に思うのは、ラノベでアニメ化に成功しているのは、電撃系だけで、スニーカー(こっちは、どっちかとノベライズ化が多い)や富士見ファンタジア文庫は、アニメ化に失敗していると思いますよ。
スレイヤーズは、成功例と言われるかもしれませんが、原作レベルが人気が高さを考えれば、もっと上を狙えた筈だと思います。
風の聖痕なんて、原作を知る人間にしてみれば、どうしてここまで改悪できるかと涙ものです。

小説のアニメ化って難しいと思います。
小説には、小説だからこその面白さがあるんです。
絵が付いている勘違いされがちですが、文字で追いかけるから意味がある場所や、ちょっとした言葉遊びや漢字の組み合わせがひきつける事があるんですよね。

実際のところ、既存の物をアニメ化するんでなく、アニメのチカラみたいにきっちりアニメ向きの作品を自分達で作り出す気概を見せて欲しいと思いました。


いつも見ていますからこれからも頑張ってください。
2010.08.15 12:51 | URL | #sqviq2OY [edit]
神酒原(みきはら) ">ひろさん"
長々とバッチコイです!
僕は長いコメの方が大好きですから。

>『とある科学の超電磁砲』
そうですね、超電磁砲なんかとてもいい事例で、実際例に挙げようと思ってたんですが、主に気力の枯渇で断念しましたw

>ですが、やはり劣化が多いのも事実。
劣化という言い方はあまり気持ちのいいものではないので好きではないですが、僕が理由として挙げた三つめがこれですね。
ただエンドレスエイトは、これには該当しないと思っています。また別の理由でしょう。何故かというと、エンドレスエイトは決して下手くそであった訳でもなく、また劣化要素がどこにもないからです。

>ていうか、二期の戦いがあんなだったら怒りますw
いや、ひろさんも原作ファンであるから分かると思うんですが、あの戦いは「そのまま」表現する事がそもそも不可能なんですw
これは小説がすごい、アニメが駄目、という事ではなく、まさしく「メディアの違い」。アニメだろうが実写だろうが、映像コンテンツであの戦いを表現する事は無理です。
だから、原作通りではなく別の展開を用意すれば、こういう「劣化」を防げたかも知れない、という話。
もちろん、あの展開に不満があった訳ではないです。

映像的に無理があるバトルは、僕の記憶で辿れる限りだと4巻のあれだけなので、あとは作り手の映像表現次第でしょう。

JCは原作ブレイカーと言われていましたからねw
最近はあまり聞かなくなったけど。禁書のおかげかな。

>ただ、三期はひどかった。オリジナルを入れればいいってもんじゃないぞ。
みんなそう言いますね。二期までしか見ていない僕は今のところノーコメントしか出来ませんが、ひろさんと同じく、二期のラストを評価しています。あれこそエンターテインメントだよw

>「自分の好きなシーンが、映像となって展開される」
おおなるほど、確かにそれもありますね。
禁書目録なんかまさに、これを楽しみに見ている感じがします。

>原作準拠は矛盾を生みにくいですし。
これもいずれは語ってみたいトピックなのでここではサラリとだけ言いますが、アニメの作劇において矛盾なんてバッチコイだと思っています。矛盾を生じてまで描きたいものが大抵はあるはずで、それをしっかり感じる事が出来ると、矛盾なんてどうでもよくなったり。Angel Beats!なんかその典型です。
アニメ超電磁砲でも原作との矛盾が~とか言われていたけど、僕に言わせればそれは些細な事。

>やっぱり、俺は原作一番ですかね。
>ただし、オリジナルだって否定する気は全くありませんし、正等な評価をしていくつもりです。
人それぞれ好みはありますから、どうしても原作準拠の展開を望む事が悪い事だとは言いませんが、そういう姿勢が大事ですね。良く言ったw
2010.08.15 13:35 | URL | #- [edit]
神酒原(みきはら) ">蓮の杖さん"
いや、ポケモンクリスタルのプレイ日記にいらしてくれた事がありますよw
あと、アニプレッション!!でもおパゲさんの記事にコメしてましたね。
禁書ファンか! それはいいw

>オリジナル展開が叩かれるのは、原作ファン(の一部または全部)の支持を得られなかった結果に過ぎないと思っています。
それはもちろん、その通りでしょう。原作知らない人が「オリジナル展開だぜ」って言われても「へーそう」としか言えませんし。
この記事では出来るだけ客観姿勢を取って言及しなかった事ですが、これの積み重ねによって反射で拒絶反応を示してしまう事に問題があると、僕は考えています。しかも大抵その場合、あまり強い根拠がないように感じています。感じているだけですがw

>こうしてこの作品を好きになり、続きが知りたいと思って原作を読んだかつての私。そして思ってしまったのです。「オリジナル部分邪魔だな…」
>アニメ単体ならば良いように思える部分が、原作を詳しく知れば知るほどファン心を逆なでしていくような改変だったとわかりました。
みんなこう言って僕を不安にさせていくのですw
ほとんど共通見解になっているんでしょうね。まだ原作の中身を知らない僕は戦々恐々するのみです。
その点を鵜呑みにするとしても、アニメ版(特に二期)では尻上がりにカッコよくなっていく戦闘シーンが一番の魅力だと僕は考えているので、その点を評価せずにアニメを語るんじゃねぇ!とか思ったりもしますが、これは記事の主旨とはズレますね。

>禁書に例えると、~
なるほど、結構イメージ出来ました。
でもそうなると、僕が原作を読んでも、大してアニメの評価を下げないように思うなぁ。というのも、この例え話で言う神の右席の部分を、僕はアニメ版シャナで評価していないからです。原作通りであるかアニメオリジナルの部分であるかは当然知らなかったですけどね。
その他の部分は、実際に原作を読んでみないと分からないところですが、長いしなぁ、読む機会はないかもw

>作品そのものの評価と楽しめるかどうか
どうしても受け付けない描写、というものはあるはずですから、この感覚は理解できますよ。
2010.08.15 13:49 | URL | #- [edit]
神酒原(みきはら) ">鈴神楽さん"
お久しぶりです~。

>アニメ化自体が毛嫌いする人も多いですよ。
これはもちろん承知ですが、そういう人達は「アニメが好き」とは言えないので、僕の論からは外れる事になります。

>作者の持つ世界観を正確に反映させられないから。
うーん、割と僕は、何故正確に反映しなければならないのか、と思いますが。
「メディアの違いを理解せよ」がもう便利言葉になっちゃうけど、最初からそんなの無理な話なので、制作陣の誰も正確に反映しようとは考えていないはず。

だから、
>正直、アニメ化を楽しむこつは、平行世界だと思い込むこと。
ここに辿り着く訳ですがw
極意と言ったらちょっと僕の考えと違うけど、割と当然であると思っています。だからこそわざわざ、オリジナル展開についての記事を書いた訳です。

>アニメ的にする為にオリジナル展開を組み込んだら、原作のよさは、消える可能性が高いのは、仕方ない事です。
もちろんそうですね。オリジナルうんぬんの問題以外にも、「端折り」の問題もありますし。
ただ、大抵その場合、アニメならではの良さがたくさんあると、僕は思うのだけど、これが軽視されている感じがしています。

>ちょっとしたラノベのアニメ化に対する意見。
何をもって成功とするかも大事になってくると思うんですが、確かに電撃作品の成功率が高いようには思います。
業界最大手という事で、いろいろと上手いんでしょう。

小説のアニメ化は難しい、確かにそうですが、だからこそ挑戦のしがいがあるとも思います。この場合の難しいは、良い作品が出来にくい、ではなく映像化それ自体が難しい、でしょうから。
小説であるからこその面白さをアニメで表現するなんて無理なので、そこをどうアニメ仕様に料理するかが、作り手のセンスと技術にかかってくると思っています。
ラノベは小説の中では、ものすごく映像化しやすいはずですから。

>既存の物をアニメ化するんでなく、アニメのチカラみたいにきっちりアニメ向きの作品を自分達で作り出す気概を見せて欲しいと思いました。
これはこれでアニメ化に対して厳しいなぁw
僕もオリジナルアニメを多く求めている一人ですが、原作モノもどんどんやっていいと思うなぁ。
2010.08.15 14:14 | URL | #- [edit]
蓮の杖 ""
自分が忘れていたのに覚えていて下さったとは、恥ずかしい・・・・

>これの積み重ねによって反射で拒絶反応を示してしまう事に問題があると、僕は考えています。しかも大抵その場合、あまり強い根拠がないように感じています。
こういうものは強い根拠がなくても、少しの根拠があれば出てくるものですから、問題なのは出てくる批判に共鳴してしまう人の数でしょうか。


>アニメ版(特に二期)では尻上がりにカッコよくなっていく戦闘シーンが一番の魅力だと僕は考えているので
>この例え話で言う神の右席の部分を、僕はアニメ版シャナで評価していないからです
神酒原さんは、「仮面舞踏会(バル=マスケ)って徒の大組織なのになんでトップのシュドナイヘカテ―ベルペオルがしょっちゅう前線にでてくるの?」とは思いつつも、シャナの戦闘シーンは凄かったと評価しているということでしょうか。だとしたら私と同じです。そして戦闘シーンを悪く言う意見を私は聞いたことがありません。
となると、神酒原さんが常々おっしゃっている「良くない所より良い所を見ようぜ」という話になるのかも知れません。そして比較対象である原作のファンが多ければ多いほど批判の数も増える、でも批判する原作ファンと同じ立場(既読者)で且つ公正な目でアニメを評価できる人はなかなかいない。
どうやら問題はこの辺にあるみたいです。
2010.08.15 20:48 | URL | #qBg15wGA [edit]
神酒原(みきはら) ">蓮の杖さん"
まぁ、ポケモンの記事だし、途中でやめちゃってる記事ですから、しょうがないですよw

>問題なのは出てくる批判に共鳴してしまう人の数でしょうか。
それだ!
それが言いたかったんですが、語彙が足りませんでした。集団心理というんですかね、流されるままに批判側に回る人が多いように感じています。

>神酒原さんは、「仮面舞踏会(バル=マスケ)って徒の大組織なのになんでトップのシュドナイヘカテ―ベルペオルがしょっちゅう前線にでてくるの?」とは思いつつも、シャナの戦闘シーンは凄かったと評価しているということでしょうか。
ちょっと違うかな?
僕が良くないと思った点は、あまりにもトップのやつらが生き伸びすぎている点です。出しゃばってくるのは別にいいんです、大組織とはいえシャナは集団戦を描きたい作品ではないですから。それに、生き延びてしまうのに納得出来るような理由もなく、その点を残念だと思っています。
見たのがだいぶ前で記憶が結構曖昧なので、ちょっともう一度見ないと記憶の整理が出来無さそうですが。もしかしたらこの点で、原作を読むと「あれぇ」と思うのかも知れません。怖い怖いw

>そして戦闘シーンを悪く言う意見を私は聞いたことがありません。
もちろん僕も聞いた事はないです。
シャナに限らず、アニメの戦闘シーン・キャラの可愛さ(いわゆる作画です)などは、それ自体が良くても、視聴者はあまり作品の評価に結び付けないんです。あくまでストーリー重視。作画見ないならアニメ見なくてもいいじゃん、という極論を僕は持っていますが、そうですね、「良くない所より良い所を見ようぜ」という事になりますかね。

どの道、今の時点(僕がシャナの原作を読んでいない状態)ではあまり強い事は言えないので、他のところ見ようぜ、という少々消極的な事しか言えませんがw
2010.08.15 22:51 | URL | #- [edit]
蓮の杖 ""
>集団心理というんですかね、流されるままに批判側に回る人が多いように感じています。
これをどうにかするには、神酒原さん的な楽しみ方をする人がもっと発信していくしかないように思います。要はもす!を応援する人が増えればいい(笑)

>僕が良くないと思った点は、あまりにもトップのやつらが生き伸びすぎている点です。出しゃばってくるのは別にいいんです、大組織とはいえシャナは集団戦を描きたい作品ではないですから。それに、生き延びてしまうのに納得出来るような理由もなく、その点を残念だと思っています。
なるほど、確かに2期までは集団戦を描く物語ではありませんから、そう思うのも無理はないです。
実はシャナ2期は、3期につなげることもできる締め方をしてありました。フィレスとヨーハンの話など、3期の伏線もありました。当時はシャナ人気の絶頂でしたので続きを作るための商業的布石を打っておきたかったのでしょう。
その後新刊の刊行速度と物語の進行がかなり遅くなって続編のめどが立たずにきました。
そして実は、ネタばれにならないように書きますが、3期部分(16巻以降)は困ったことに集団戦のオンパレードになっちゃうんですよ。断片的に進行してきた仮面舞踏会による世界規模の企みの実現と、それを阻止する世界中のフレイムヘイズとの間での大戦が起こり、その中での悠二とシャナの物語になります。最新の18,19,20巻なんてずーーーっと集団戦です。そんな訳でシュドナイヘカテーベルペオルは殺せなかったって訳です。

>アニメの戦闘シーン・キャラの可愛さ(いわゆる作画です)などは、それ自体が良くても、視聴者はあまり作品の評価に結び付けないんです。あくまでストーリー重視。作画見ないならアニメ見なくてもいいじゃん、という極論を僕は持っています
うーん、極論ですな。ストーリーは作画、映像、演技、音楽などをある程度内包するものではないでしょうか。だからストーリー重視に思えるのでは?
神酒原さんの疑問は寧ろ、「原作世界の映像化を望んでいたはずの原作既読者がどうして映像をちゃんと評価しないのか?」というところにある気がします。(違うかも…)
2010.08.16 01:01 | URL | #qBg15wGA [edit]
神酒原(みきはら) ">蓮の杖さん"
レスが遅れました、すみません。

>要はもす!を応援する人が増えればいい(笑)
なるほどーw
多くの人に僕の考えを発信していけるように頑張りますw

二期が三期を考えてのラストだったのは確かにそうですね。その点については、特に評価を左右はしませんでしたが……
なるほど、説明の部分、納得出来ました。
ただこうなってくると、本格的に読まないと僕は分からない事になるw
原作信者が激怒したメカニズムはとりあえず理解出来ましたが、この点について僕が同様に怒るかは、何とも言えないなぁ。
しかし俄然、原作に興味は湧きましたよ。友達が十何巻かまでは持っているので、借りて読んでみたいな。でも自分の買った積読が大変な事になっているから難しいなぁ。

>ストーリーは作画、映像、演技、音楽などをある程度内包するものではないでしょうか。
もちろんその通りです。だから極論と言ったんですw
アニメが物語を扱う以上一番大事なのはどうしてもストーリーで、それを引き立たせる作画・音楽等、という事になるでしょう。
しかしそのストーリーをしっかりと引きたてているはずの作画を、あまり見ていない。ストーリーなんて言ってしまえば小説や漫画やドラマだって持っている訳で、ならばアニメにしかない「作画」部分をもっと見た方が、絶対にもっとアニメを楽しめる、と僕は考えています。
そこでオリジナル展開の話になって、記事内容となります。例に挙げた化物語なんかそうですが、記事では言及してないけどあれは作画の勝利でしょう。シャフトは独特すぎるので、視聴者の目線がいい具合に作画に向きます。
2010.08.17 00:35 | URL | #- [edit]
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