学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD ACT12(最終回)「All DEAD'S attack」 感想!
「納得」出来る最終回であるかどうかが重要。
今回の3ポイント
・「俺たちの戦いはまだまだ(ry」だけど、納得のいくものでした。
・さすが最終回といったところか、アクションがものすごくかっこよかった!
・高城さんちのパパンとママンに涙。
MVP
どうしようかな? 見事にサポート役を果たしたのでありすちゃんにしてしまおう。
MVP of the Series
「チーム」である事から、一人を出す事は難しいが、まぁ孝でいいだろう。
彼がリーダーにふさわしいかどうかは、一期だけで判断するには若干早計であるけど、いい主人公だったと思う。何よりイケメン。
感想
「俺たちの戦いはまだまだこれからだ!」エンド、いわゆる投げっ放しエンドというやつは嫌われる傾向にあり、また俺自身もまったく好きません。
漫画などにおいては「打ち切り」である事がほとんどなのでしょうがないという見方も出来ますが、アニメとなると違う。特に1クールや2クールと、比較的短いアニメであればなおさら。
しかし、何事においても姿勢というものには「逃げの姿勢」と「攻めの姿勢」があると思うのですよ。投げっ放しエンドについても、逃げと攻めの二種類があると思っています。
学園黙示録については、攻めの姿勢であると感じました。
というのも、これは12話の尺にまとめ切れずに終わった、という訳ではないと思うんですよ。わざとまとめなかったんです。
割と最初の方から主人公たち以外のところ、周りの情勢などがときどき描かれており、前回や今回なども核ミサイルによる電磁パルスなんて「世界規模」の現象が起きています。
これは恐らく、「セカイ系」にしたくないという意図があるのではないかと俺は予想しています。
世界規模の問題を、主人公たちの狭いコミュニティの中に投影したりその中で解決したりする物語を「セカイ系」と呼びますが、もしアメリカ大統領やらミサイルやら何やらがなければ、この作品はセカイ系になっていたでしょう。
しかしそれでは、物語が機能しない訳です。主人公達はあくまで一介の高校生であり、それぞれが人並み以上のものを持っているとはいっても所詮はその場限りで生き残るのがやっとのもの。「奴ら」が湧きでてくる現象をどうこうする力はありません。
また、長期的にそういう展開にする事も可能っちゃ可能だけど、それは作劇として現実的ではない。
だから、アニメの1クールの内に「収束」させる事はしなかった。
以前から「風呂敷広げすぎじゃね?」という意見がちらほらありましたが、これは風呂敷を広げ過ぎていいんですよ。だって畳む気がないのだから。
強引に畳もうとすると、誰がどう考えたって無理くりな展開になるし視聴者の誰も納得をしないでしょう。
そうするくらいなら、無理に畳まずに自然な流れのまま最終回まで持って行き、一つの区切りをつける程度で終わらせた。作劇として、正しい判断であったと思います。
また、俺自身視聴していて、納得させられました。
今回単体の出来としても、素晴らしいものだったしね。
アクションシーンはいちいち一つひとつを羅列してどこがどうすごいとベラベラしゃべりたくなる出来だったし、チームが新たな戦いに赴く過程、また優れた状況判断をして娘を孝たちに預けた高城両親の想いなど、見所も盛りだくさん。
特に最後のカーアクションは必見。かっこよすぎてチビった。さすが荒木監督、といったところでしょうか。
……ただまぁ、こういう終わり方をされると当然二期というものが見たくなってくるものでw
なまじ攻めの姿勢のまま突っ切ってしまったので、「そのまま続きが見たい」という願望が出てきます。売り上げによってはあり得ますよね? 原作が滞っているとか関係ない、ストックが足りなければアニメオリジナルでバンバン進めたらいいんです。ハガレン一期なんてそうだったジャン。
総評
最終回の感想、あまり具体的な事は書けなかったのでちょっと物足りなかったりしますが……
まぁいいだろう。総評です。
総じて、語るべきところ多くあり、しかし語りにくい作品でした。俺にとっては。
語りにくいというのは、俺にこの作品を語るだけの語彙がないという意味。頭の中ではイメージが出来上がっているのに、それを上手く言語化出来ない、という事が感想を書いていてとてもよくありました。
どんなアニメでも毎回感想記事に想いの丈をぶつけているつもりですが、まぁどのアニメでもそれが絶対上手く行っている事はないwのだけど、学園黙示録に関しては特に上手く行っていません。この12話感想を書いてきたけど、俺は感想記事に書いてある二倍くらいは頭の中で考えています。
まったく、自分の語彙のなさを痛感させられたぜ……もっと本腰を入れて語りたかった作品。
というか、同じ作品を見た者どうしで向かい合って語り合いたい。そう思わせてくれる作品でした。こんなネットの文章ではなく、口で語りたいです。
それは主に物語のテーマ性とか、各回におけるトピックとかそういう事ではあるけど、原作とは半分以上関係ないアニメーション的な部分でも見所の多い作品でありました。
さすがのマッドハウスの作画力は語るまでもない素晴らしいものでしたが、その作画力を最大限に引き出す絵作り、演出など、褒め始めたらキリがありません。「奴ら」のごとく湧いてきます。
思えば、まったく興味なかったのに、PVを見てから見方が180度変わった作品だったなぁ。作画に惹かれ、作画に魅了されたアニメでした。
俺は好みではなかったけど、おっぱいに全身全霊をかけた作画も情熱はものすごく評価しているw 最終回でも麗ちゃんがしっかりおっぱい要員です。
「ゾンビもの」という食指の動かないジャンルでしたが、ものすごく楽しませてもらいました。
二期は切望していますw 売り上げ次第で構わないので、是非とも検討していただきたいですね。二期でも風呂敷畳まんでいいので、痛快かつ爽快なアクション、テーマ性の深いドラマを見せてほしいです。
徒然草
高一の頃数学の先生に出された問題「三辺が3、4、7の三角形は存在しない。この事を証明せよ」
答えはものすごく簡単なのだけど、当時は五分くらい唸ってました。頭を柔らかく使えば5秒で解けますw


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