俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8話「俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない」 感想!
フェイトそんキター!
今回の3ポイント
・オリジナル展開面白すぎワロタ。原作の展開に見事に比肩してやがる
・こういう題材はどうしても興味をそそるよねぇ。
・最後の人生相談……やべぇ、これは最終回荒れそうな気がしてきたw
MVP
京介にもやりたいところだが、今回は黒猫にあげたい。
感想
伊織・フェイト・刹那さん登場。
なんと本名! いやいやいやありえねーだろ、と当時原作者に対して突っ込んだものだった。
ちなみに京介がそう呼んでいるからファンも「フェイト」と呼んでいるけど、これミドルネームだから伊織か刹那で呼ぶべきなんだよなぁ。歌手にクリスタル・ケイっているけど(ハガレン一期EDを歌っていましたね)、このケイはミドルネームらしいからケイさんって呼ぶと間違いらしい。
というかフェイトそん出てこないと思っていたのだけど、出てきてビックリしたw
いやー原作の改変がものすごく上手いぞ今回。驚いた。
という訳で桐乃の書いた小説妹都市(マイシティ)がアニメ化……黒猫の言う通り何だそれは!とピキピキしそうではあるが、あり得ない話ではないのですよねぇ。
アニメ化されていないけど、ネットで評判を呼んで電撃から声をかけられて出た川原礫さんの「アクセル・ワールド」「ソードアート・オンライン」なんてものがあるし、桐乃と同じケータイ小説発祥の「恋空」だって、ネット上ではあんなにも不人気なのに映画化や連続ドラマ化までされた。
そして今回の内容は、そのアニメ化の決定したマイシティ(音だけ聞くとMy Cityに聞こえますな)の打ち合わせの話。
↑でも言ったが、原作の展開をごっそり改変した上で原作にあった要素をしっかり盛り込む、神回と言っても差支えない内容だったと思います。
加えて題材がアニメ化とその打ち合わせ!
「俺も妹がこんなに可愛いわけがない」の視聴者層は間違いなくそのほとんどがアニヲタ(並びにアニメ好き)であるから、こんなにも食いつきたいネタはありません。倉田さん策士すぎてぐぅの音も出ませんよ(監督のアイディアかも知れないけど)。そして俺もアニメ好きの端くれであるから、ものすごくwktkしながら見てしまったぜちくしょー!
打ち合わせ風景については、俺がなんとなく「こんな感じかなー」と思っていたものとほとんど同じでした。実際にアニメ作っている人達が描いたのだから、実際にもあんな感じの風景が展開しているのだと思っていいでしょうね。原作者の友人が来る事は、ほとんどないか絶対ないでしょうけどw
あ、でもアシは来るのか? というか小説家にアシなんているのか?w
原稿用紙にバーッと文章を書くのだけど字が壊滅的に汚くて、その字を清書するためのアシスタントがいる作家さんの話は聞いた事があるけど。今は99.9%(恐らく100%?)ワープロだからねぇ。
展開としては、マイシティがアニメ化されたのはいいのだけどどうやらキャンセルされた作品の穴埋めであり、ついでにアニメスタッフ(特にシリーズ構成)が寄ってたかって原作を改変しようとするのをお兄ちゃんパワー(+親友パワー)で阻止しようぜ!という内容。
穴埋め、というのはまたリアルな単語ですねぇ……
原作が一巻しか出ていないのにアニメ化というのが相当イレギュラーな事は普段アニメを見ている俺らにとっても常識の一部みたいなもので、展開に説得性があるのがまたニクいというか上手いというか。
俺が表紙買いして惚れこんでしまった4コマ漫画「Aチャンネル」が単行本一冊しか出ていないのにアニメ化決定しているが、何かの穴埋めだったりして。……イヤー!
穴埋め以外にも、リアルな現場の事情みたいなものがいっぱいあってすごく面白かった。ついでに複雑な気分になった。アニメってやっぱりあくまで商業作品であり、作りたいものがそのまま作れる訳ではないのだなー……とね。
原作から少し外れるとすぐ「原作無視だ」だの「改悪だ」だの言う今のアニメファンに対してのメッセージなのかも知れないね。
ついでに今回の俺妹も原作から外れた展開。とんだ皮肉だこと。まぁこの展開は、原作者の伏見さんからもちゃんとゴーサインが出たものだと思うのだけどね。
ちなみに今回シリーズ構成の人が言っていた事は、かなり正論を突いていると思った。
「正しい」アニメ化とは彼の言った通りのものなのだろう。
彼はマイシティが嫌いだが「発想はいい」と褒めるべきところは褒めているし、黒猫の「あなたの得意分野に持って行こうとしているだけじゃない」という痛烈な批判があったけど、面白いものを作りたいのなら自分の得意分野に落とし込むのは決して間違いじゃない。苦手分野で面白いものが書けるならそれは「天才」と呼ぶのだろうね。
それに、彼の会議姿勢は実に好感が持てる(本を投げ捨てた以外w)
ぶっきら棒で自分の意見を押し通したがっているイメージ(まぁ実際にそうではあるのだろうけど)があるけど、しっかり相手(桐乃や京介)の意見を聞いているし、聞いた上で理由を問いただすのは会議としては当然の事。ついでに、彼は自分の意見にしっかりと理由をつけている。
客観的に言えば、しっかり理由を提示出来ない桐乃や京介の方が悪いのですよね。
さらに言うと、もし俺がアニメのシリーズ構成を担当するのなら、ほとんど彼と同じ姿勢になりそう。
アニメ化は原作者を喜ばせるものじゃない?まったくもってその通りです。視聴者を喜ばせないで何のアニメ化ですか。
俺の書いた作品がアニメ化するならどんどん改変してほしい。もちろん、面白くなる事が前提ですけどね。
でもそんな「正しい」だけのアニメ化なんてつまらないですよね。
より多くの視聴者に共感を得てもらうために主人公を男性に変更するというアイディアは的確だが、主人公が女性のままで「売れた」原作がある。
それだけ評価された(まぁ買った人がみんな評価している訳ではないだろうが)のだから、多少の無理があっても主人公女性で通すべきだし、アニメのプロならそこを押し通すのが仕事。原作の評価されたであろうところを殺すのは悪いアニメ化です。
まぁ評価されていても映像化が困難なら変えても構わないだろうけど、マイシティの主人公女性は十分押し通せるものだと感じます。
(瓦礫を押しのけて妹を助けるシーンは、これは改変しちゃっていいでしょうね。近くに鉄パイプがあったのでテコの力で押しのけた、などどうとでも出来る)
それに、桐乃が一生懸命書いたものだから、めちゃくちゃな改変はしてほしくない!
今回はこれが一番の肝でしょう。
所詮京介たちは部外者であり、部外者の意見を蹴ったところでスタッフらに責任はありません。ファンの意見は蹴っちゃいけないけど、京介らはファンではなく「身内」ですからね。警察だって身内の証言は証拠にしません(関係ないか)
でも、身内だからこそ、兄妹だからこそ、こうやって頼み込みに行く訳です。
京介の「兄妹だからじゃねぇの?」に大いに納得であります。……いやまぁ、客観的に聞くとすげぇ意味不明なのだけど、俺も妹いるからね、共感してしまったのよw
妹がピンチになったら助けてやりたい。まぁ俺は京介と違って、妹が可愛くてしょうがないのですけどね。
もし妹が憎たらしかったら、助けたいとは思わないかもしれない。改めて京介さんマジ天使。
黒猫も、妹がいるから共感出来たのかも知れませんね。
さてさて、次回はサムデイインザレイン回。
……いやまぁ、原作者脚本のオリジナル挿入回という意味ですよ?w
噂に聞いたところによると次回は完全オリジナル回になる様子。原作者伏見つかさ先生が初のアニメ脚本に挑戦だそうです。
アニメ畑以外の人が脚本書くとなると最近はAngel Beats!が印象的ですねぇ。同じラノベからだと賀東さんがシリーズ構成やるまでになっていたか。
楽しみです。エロゲー三昧だと? さてどんなお話になるやらw
追記:
メルクマールさんの感想が素晴らしすぎて吹いた。引用しちゃおう。
土下座して情に訴える作戦ですが、訴えるポイントが良かったですね。桐乃は大のアニメファンで、アニメ化をすごく楽しみにしているので、もしうまくいかないと、アニメそのものに幻滅してしまうだろうと。それは、ファンに喜ばれるアニメを作ってきた、あんたたちのがんばりを否定することになるんじゃないか、と。
この点を失念していたぜ……俺とした事が。
徒然草
低年齢の小説デビューなら、小学6年生が小説家デビューするお話(※児童文学)があったなぁ。
成功と挫折などを巧妙に描いた秀作でした。しかしタイトルを忘れた。


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