魔法少女まどか★マギカ 第3話「もう何も怖くない」 感想!
Fate of being a magic girl
見どころ1ポイント
虚淵さんの本気キター! とか喜んでいる場合じゃない衝撃的なストーリー。目をまん丸にして画面に見入ってしまった。
MVC -Most Valuable Caracter-
ほむら、かねぇ。ますます彼女の存在が気になってくる。
感想
「キュウべぇが怪しい」「マミも怪しい」という意見がいろんなところから出ていますが、俺は別にそうは思ってなかったのですね。
キュウべぇはともかく、マミさんに疑う余地はないと思うのです。疑ってしまうような描写がないとは言えないけど、ミスリードに見えるし、それにこの作品を見てきて(つってもまだ序盤だけど)その線はないという変な確信があったり。
と思ってこの3話を見ていたら、まどかがベッドに寝転がっているシーンでは、キュウべぇがマジで胡散臭いじゃないですか!
びっくりしてしまったよ!
言ってる事がまず綺麗事すぎてまどかを懐柔しようとしているように聞こえるし、それにキュウべぇの後ろに光源があってキュウべぇが影になっているレイアウトは何だあれ、「さぁキュウべぇは怪しいぞ」と言っているようなもんじゃねぇか!
信じようと思いながら見ていた俺の純粋な心を踏みにじってくれたな!
とか思う事はまぁないですが、いきなり振り幅が広がったような感じで、ますます面白くなってきたなぁ。このままでは素直にキュウべぇを怪しい存在であるとも取れるし、それはミスリードでキュウべぇに後ろめたい事はないとも取れる。さぁどっちだ。見極めてやろうじゃないか!
って思ってたらマミさん喰われちまったー!
怪しい怪しくないの話ではなくなってしまった!
もし今までの描写が視聴者に「ああでもないこうでもない」と語らせるための脚本の仕掛けだとしたら、その議論をまったく意味のないものに変えてしまうこの衝撃的な展開には素直に舌を巻くしかない。これはやられた。
なんて冷静に語っている場合でもなくて、マジで心臓の端っこをえぐられたような気分になったんですけど!
キュウべぇはともかく俺はマミさんをずっと信じていたので、魔法少女の契約を交わした時の回想(これまたキュウべぇが怪しく見えるシチュですなぁ)やまどかの告白を聞いて涙を流す姿に素直に心打たれていたのです。
その矢先にこれだよ! ほむらが忠告してきたから何かあるとは思ってたけど!
考えてみて怖い事は、マミさんってこのまま退場でもおかしくないのですよね。
もしこの作品が今までやってきた事に特に裏などなくて、ただ純粋にまどか達が魔法少女としてどう成長するかとかそういうものを描く作品だとしたら、マミの物語上の役割はこの時点ですでに終わっているとも取れるのです。
先輩としてまどか&さやかにいろいろな事を教え、魔法少女について、魔法少女になる事について、しっかりと道を示してきた。そして最期に無残にも散り、魔法少女になるという事の宿命の一つを、身をもって体現してみせた……
OPでは最後3人で一緒にいるカットがありますが、OPなんてイメージ映像ですからね、その通りになるなんて保証はどこにもありません。3人一緒のカットは心が同じである、志は一緒である、みたいな意味があって、本編では魔法少女の3人がそろう事はない……という事も十分に考えられる。そうなると、3人のカットが4人ではない事の説明もつきます。ほむらは最初から敵対しているし、今の流れでは味方になりそうにもなければ、なるとしても最後の最後でしょうから。
しかも脚本・シリーズ構成は虚淵さん。メインキャラあっさり退場させちゃうよー……
なんて俺の考えは杞憂で、何かしらの流れでマミさんが復活する可能性もなきにしもあらずだけど、でも今回の描写は完全に死んだよねぇ。
魔女を倒した後もマミさんの体は現実世界に戻って来なかったし、マミがやられた時、キュウべぇが焦って二人に契約を促したところを見ても、「実は生きている」可能性が考えにくい。徹底的に考えにくい状況をわざと作ったとも言える。
ああくそ、翻弄されているなぁw
考えれば考えるほど、スタッフの思惑にハマりまくっているような感覚がある。でもこうやって踊らされるのはいいね。それだけすごい作品に向き合っているという事なのだから。
もう一つ気になる事と言えば、やはりほむらの「怒り」を挙げたいなぁ。
この子はただ敵対しているだけではなく、敵愾心、もしくは殺意すら抱いているよね。しかもまどか本人に。
ただの危機感に見えないのは、彼女がときどき見せる怒りの表情。1話でも見せたし、今回も見せた。
今回の魔女がただ者でない事を知っていたところを見ても、マミ以上、もしかしたらキュウべぇ以上に何かを知っている可能性が高い。どうしたってキーパーソンはまどかになってくるけど、真相が見えてくるのはもっと先だろうね。
らくがき
星を見に行きたい。


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