フラクタル 第4話「出発」 感想!
Departure with suddenly goodbye
見どころ1ポイント
フリュネと別れたらネッサと出会い、フリュネと再会したらネッサと別れる……なかなか交わらないね。そこが面白い。この二人の関係は一体なんなのか、そしてこの二人が同時にクレインのそばに存在する時、状況はどうなっているのか。
MVC -Most Valuable Caracter-
えーとえーと……サンコ!(オイ 今野宏美はすごいね、何でもやるね。
感想
作品のメッセージはもう痛いくらいに発信されまくっていて、それは前回の星祭り阻止のシーンで明確な形を持って俺達視聴者を食ってかかったんだけど、まだ輪郭はハッキリしないのですよね。
しかし、ハッキリさせていないのでしょう。まだ4話だ。
ようは「フラクタルに管理された人間なんてまっぴらごめんだ、普通の人間がいい」という事が言いたいのでしょうが、実際にロストミレニアムの面々含む村人たちはそう考えているのだけど、まだ胸にわだかまったもやもやが残っています。
主人公クレインがロスミレによくない感情を持っているのですよね。それが原因で、作品のメッセージの輪郭がぼやけたままで気持ちが悪い。
しかしこの気持ちの悪さは、終盤に晴らされる事になるんでしょうね。たぶん。
この気持ち悪さは、クレインそのものからも起因しているかな。彼自身がものすごく中途半端な存在になっていて(レトロなものを好み固定の家に住みフラクタルシステムを斜に構えて見ているくせに、ガチで反抗しまくっているロスミレに対しては冷めた態度を取っている)、軸がまったく見えません。とりあえず分かっているのは、「ネッサに好かれている」という事だけ。
俺達視聴者は主人公である彼の目線から世界を見るしかないので、やはり気持ち悪い感覚があるな。
スンダも気持ち悪い。彼の言っている事は割と共感出来るし、かっこいい事を言っているのも分かるのだけど、赤ちゃんに泣かれたり、サンコに怒鳴りつけたり、ネッサに触れなかったりと不安要素が多すぎる。逆にエンリは可愛いけどね。まぁこれは、ブラフかミスリードかも知れないけど。
さすがに「気持ち悪がらせよう」とは思っていないだろうけど、これはたぶん意図してやっている事なので、素直にすごいと思えます。なので今は存分に気持ち悪がっておこうと思う。
気持ち悪いといえば、ネッサがそのまま残留してしまった展開も気持ちのよいものではないですねぇ。
磁石の同じ電極みたいに反発し合ってなかなか同時に存在しないネッサとフリュネですが、入れ違いでクレインのそばに残るというのは一体なんなのだろう。
いやまぁ理屈はちゃんと分かるのだけどねw この二人についても(特にネッサ)ほとんど分からないので、今後の展開を待つしかないか。
それにしてもフリュネは可愛くないな。
第1話では結構可愛らしいところを見せてくれたのに、再会してからはハリネズミみたいに自分を何かで武装している感じになっちゃって、一体何を怒っているのやら。「私は好きが嫌い!」なんて可愛くない極みの発言だぜ。
ネッサが触れないという点でも嫌な印象を抱いちゃう。でも今のところいい感じに引っかき回して面白いから許す。
それに引き換えネッサは本当に可愛いね。フリュネが可愛くない感じに描かれているのも全てネッサの可愛さを引き立たせるためだと思ってしまうよ。
葬儀の時に歌っていたのは、追悼のつもりなのかな?
何にせよ、そのまま残ってしまって悲しい限りです。でもクレインにあそこで二者択一を迫るのは酷ってもんだよな……どうにかしてさっさと合流してほしいところ。
らくがき
とうとう杉田もテイルズ入りか……


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