とある魔術の禁書目録II #20「猟犬部隊(ハウンドドッグ)」 感想!
Save a girl, do not do the others
見どころ1ポイント
今回の件から本格的に始動しているアクセラレータルートが楽しい。禁書目録の新しい顔と言えそうです。
MVC -Most Valuable Caracter-
アクセラレータ……にしたかったけど、ラストオーダーを守りながらの戦いがかっこよかったので上条さんにする。
感想
アクセラレータのこれまでの出番を考えてみましょう。
初登場はシスターズ(「御坂妹」にあらず)を実験のために殺戮する完全な悪役としてでした。自分が死んで実験を止めようとする美琴の代わりに上条さんが突撃し、相性が最悪だったために最強は最弱に敗北する事になりました。
二回目の登場では、ラストオーダーとの邂逅を果たします。彼女と触れ合っていくうちにアクセラレータは「俺達がどんなクズでもそれでこいつが殺されていい事にはならねぇ」と考えを変える事になりました。その際に頭を銃弾で撃たれ、能力を限定されるようになってしまいます。
三回目は意外と時間が開いて、二期のレムナント編。シスターズに危機が迫っていると知って、すでにボロボロだった結標淡希をフルボッコにしました。
四回目が今回の事件。今までと違って今回からは、アクセラレータはもう一人の主人公であるかのように描かれます。
この辺から禁書目録は始まった(面白さ的に)とも言えるのですが、今回見て分かる通り、アクセラレータが主人公になるとものすんごく血生臭い事になりますね。
あっさり人が死んでいくし、アクセラレータ自身が楽しんで殺人を行いまくるものだから、見ていて素直に楽しいものではない。
今までの禁書目録は、上条さんが当然主人公でありましたが、上条さんの性質故か、死人ってほとんどいないんですよね。
明確に「人が死んだ」という描写は、たぶんだけどシスターズが殺されたところくらいじゃないか?
その他は、状況的に「これは誰か死んでいるだろう」みたいな感じのだけ。例えばイタリア編で、ビアージオが味方ごと護衛艦を沈めた時に乗組員が死んだんじゃね、とか。
だからこそ今回の事件は、今までとかなりギャップがある。
アクセラレータが主人公級の活躍をしている事もそうだし、残虐性が遥かにアップしている事もそう。ストーリーラインが二本である事もギャップを生んでいると言えるでしょう。
アクセラレータルートのハードな展開は、見ていて素直に楽しいものではありませんが、禁書目録の新たな魅力となるのでしょう。
今回はアクセラレータが猟犬部隊を圧倒しているだけでしたが、今後どういった事になるのか、木原との再戦はどうなるのか、果たしてラストオーダーの運命は……
アクセラレータにかかる期待は大きいですね。存分に楽しみにしたい。
というかアクセラレータがフィーチャーされている展開だからアクセラレータの事ばかり書いてたけど、上条さんですよ上条さん!
この人はいつも通りというか、迫りくる的に対してバトルしているのですが、やっぱりかっこいいね。アクセラレータが活躍している分、上条さんのかっこよさを再確認出来るというか。
今回上条さんが背中に守っているのがラストオーダーってのも効いているんだろうね。
アクセラレータが望んだラッキーは上条さんがしっかり叶えた、という形になっているのが非常に面白い。まだラストオーダーは危険な状況にあるので、叶えたと言うとちょっと語弊があるか。
なかなか交錯(共闘なり再戦なり)しない二人ですが、こういうところでつながっているのが憎いなぁ。
上条さんに抱っこされているラストオーダーがキュートすぎるところでもありますが、彼女を背に戦う上条さんがとにかくかっこいい。
このままではヴェントから彼女を守り切れないと判断し、「逃げろ!」と叫ぶところもゾクゾクきます。落としたケータイを拾おうとしたラストオーダーに「拾うな!」と厳しい感じですが、やっぱりかっこいい。かっこいいしか言ってないけど、俺に語彙がないのでしょうがない。
さて、今回の敵である「神の右席」の前方のヴェント……
前方というからにはあと3人いるんだろうな、ってのはあっさり分かってしまうところですが、前方のヴェント曰く「ローマ正教の最終兵器」
その力の全貌は今回でもまだ明らかにされていないのだけど、なんというか、今回だけ見たらあまり強そうに見えないねw
彼女の攻撃を、上条さんがほとんど無効化出来ているからだね。それなのに大口叩きまくるものだから、小物に見えてしまう。小物ほどビッグマウス。能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものだ。
彼女の攻撃は、映像ではちょっと分かりにくかったですが「ハンマーを振るタイミングと実際の攻撃のタイミングがずれている」というもの。だから来る方向とタイミングがつかめず、上条さんは(一応)翻弄されています。
そのトリックは上条さんが見破った通り、攻撃は舌から伸びている十字架とリンクしている……というもの。
トリックが分かったからじゃあもう大丈夫、という攻撃でもないですが、以前アニェーゼと死闘を繰り広げて「見えないところからくる遠距離攻撃」は見た事がある上条さんですから、この程度はどうにかなってしまいました。
ヴェントは謎の吐血をして逃亡、なにからなにまで強そうに見えない最終兵器ですがまだまだ戦いは続きます。
原作既読だけどなんで吐血したのかよく覚えていない俺。なので結構ワクワクしていたりw
ああ、このエピソードはほんと、終盤がものすっごく面白いんだよなぁ。だからこそ人気の高いエピソードでもあり、禁書目録が「13巻までがプロローグ」と言われる所以でもある。
次回はとうとうあのシーンが見られるのか……と既読者丸出しの発言をしながら記事を〆。0930事件クソ面白いぜ。
らくがき
年始に壊れたWii、面倒くさくて修理出してなかったんだけど、「さすがに修理しないとなぁ」と思って、とりあえず電源入れてみたら直ってた。
わお。


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