とある魔術の禁書目録II #22「天罰術式」 感想!
New power, black wing. New enemy, new battle
見どころ1ポイント
上条さんの拳が非常に良かった。セリフがしっかり乗ったいいパンチだったと思う。毎回上条さんの右パンチで終わるけど、それが気持ち良くてたまらないね
MVC -Most Valuable Caracter-
画面に出てた時間はちょっと少なかったけど、インデックスにしよう。
感想
……なんか今回は、最後ちょっと変なところで切ったねw
未読者だって明らかに分かってしまうブツ切り。風斬は? ラストオーダーは? 結局助かるんだよね?
まぁそれは、次回のアバンかAパートにでも持ち越しという事でしょう。バトルに尺をかけたというのと、「二期はまだここでは終わらない」という構成意図を考えたら、納得はちょっと難しいが理解は出来る。
原作ファンだから分かるが、次回とそして最終回になるであろうエピソードを考えると、今回の戦いの後日談的なあれこれが次回に持ち越されたのはちょっと面白い構成。まぁつまり「スタッフは三期やる気満々」という事なんですが。
さて愚痴っぽく始めてしまいましたが、今回も見どころ満載だったというか、0930事件の最終幕というか、もう血が燃えたぎって大変というか。
ちなみに「燃えたぎる」という日本語は間違っているそうだよ。「たぎる」は液体にしかつかない述語だから「燃え」とは一緒に使えないそうだ。
というかほんとに終始すげぇ燃えたー!!
この後どうなるのかほとんど知っているくせに手に汗握るこの感覚!
これぞ禁書って感じだった。見終わったあとに「ふぅ」と力が抜けてしまって、見ている間かなり力んでいた事をその時知るというこの感覚。画面に見入っていたという事だよね。
今回の事件は、主に上条さんとアクセラレータの視点で展開していた通り、最終幕となった今回も主なストーリーラインは二つ。
どちらも素晴らしかった。今までで一番と言っていいくらい!
特にアクセラレータの方のvs木原戦は、数多くある禁書目録のバトルの中でも名バトル中の名バトル。
制限時間は60秒という事でしたが、アクセラレータは奮闘むなしくバッテリー切れを起こしてしまいます。
アクセラレータは能力にリミッターがついた事で以前より喧嘩が強くなってはいますが、まだまだ弱い。能力に頼り切っていた頃の感覚は抜けていなくて、木原相手にvs上条さんの時のような状態になってしまいました。
能力の使い方によっては、木原にだって上条さんにだってあっさり勝てるはずなんですよね。本当なら。
時間がないという焦りも相まったか、倒れてしまったアクセラレータですが、能力の演算能力どころか生きるための機能すら失ってまで立ち上がるアクセラレータに感動しっ放しだった!
木原の言葉を理解出来ていなかった通り、アクセラレータはこの時一切の思考を行っていません。そのための脳がないからです。
だから木原の行ったオリジナルデータ?の破壊もまったく理解出来ていなかったりするのですが、それでも立ち上がって木原に立ち向かったのは、それが脳で考える以前から染みついている行動原理、本能からでしょう。
つまりアクセラレータは、本能レベルでラストオーダーを守る事を考えていた。
かっこいいじゃないですか……彼は体の芯からラストオーダーを守る騎士だった訳ですよ。
極めつけは、最後に飛びだした黒翼。
ベクトル変換では説明がつかない、どころか演算能力がないので超能力でも説明がつかない現象。
この黒翼をどう描くかも注目していたのですが、なかなかかっこいいじゃないですか。ちょっと美琴の操る砂鉄に似てる?
木原はこれに飛ばされて、まぁ死んだでしょう。このシーンをコミカルに描いたら「ばいばいき~ん」になるんだろうね。
インデックスの祈りも非常に良かった。今回だけでは成功したかどうかちょっと分かりませんが、まぁこれは成功でしょう。
この、科学による昏睡を魔術で癒す、ってのが本当に素晴らしい。インデックスは魔術を使えないけど、スペルインターセプトなどと同じく魔力を使わない魔術なのでしょう。
祈りは届く。いい言葉だ。
映像的には……背後で木原がアクセラレータをフルボッコにしていたので、なんだか変な感じだったかなw
上条サイドの方は比較的いつも通り。
ヴェントの戦う理由にズコーするのは自由、しかし個人の動く理由なんてこういうものですよね。
弟の話を聞いた上条さんの言葉こそが禁書目録の真骨頂。
彼は話を聞いて、ヴェントが弟の想いを踏みにじる行為を行っていると知った。それを許せない彼は、彼の正直な、強い思いを言葉としてヴェントに殴りつけた。
これは説教などではない、上条さんの想いだ。「悪い事を正してやる」という上から目線ではなく、そうであってほしいと願うから。
だから今回は、「お前の事もちょっとだけ救ってやる」と言ったのでしょう。一度目を覚ませ、と。
相変わらずかっこいいなぁ。今回はクライマックスというだけあって作画もいつも以上にパワフル、パンチのパワーが半端じゃありませんでした。
Cパートに後日談的なあれこれを詰め込むのかな?
と思っていたら、Cパートはなんと俺らのアックアさん登場じゃないですか!
どういう訳かゲーム版に先に登場しちゃっていたりしますが、やっぱり渋い。かっこいい。
風斬やラストオーダー、アクセラレータがどうなったのかなどを押しのけて登場させたのだから、スタッフは彼を重要な人物と捉えているのですね。つまり三期やるんですね。
三期三期うるさいって? 見たいんだからしょうがない。
さて次回は、今回の事件の締めくくりと今後の事件への布石、といったところでしょうか。
サブタイが「開戦前」と穏やかじゃないですねぇ。二期になってからサブタイのセンスが糞レベルなのだけど、次回はものすごく的を射ているのかも知れない。
ラスボスは……やっぱり彼になるのか。彼がラスボスになるとはよもや思わなかったので、原作ファンとしてはいろいろと吹き出さざるを得ないぜ。
次回予告では懐かしい顔が見えましたね。
最後に出てきた爽やかフェイス、一期で美琴につきまとっていた海原光貴……を、拉致って姿を借りて上条さんに近づいた魔術師エツァリですね。
今思うと、『ハリー・ポッター』のクラウチ・ジュニアみたいな事をしていたんだね。
さて、エツァリ@海原も参戦して一体何が始まるのやら、楽しみにするとしましょう。二期はそろそろ終わるけどね。
らくがき
新約、まだ読んでません。
こんな事書くとまた「俺読んだぜ!」というコメントがやってきそうですが、別に早く読めばよりいいファンって訳じゃないもんね!
明日か明後日じっくり読むもんね!


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