STAR DRIVER 輝きのタクト 第二十五話(最終回)「僕達のアプリボワゼ」 感想!
A girl who loves both of two boys
見どころ1ポイント
いやもう、最高の最終回すぎて1ポイントとか絞れないよ。強いて言えば、ワコの気持ちかな?
MVC -Most Valuable Caracter-
タクトですねぇ。とてもかっこよかった。
MVC of the Series
あえてここは、ワコにしたい。
タクトとスガタがこんなにも頑張ろうと思えた原因はワコにあるから。ただの三角関係に見えて、なかなか面白い立ち位置にいたのではないでしょうか? あと食いしん坊可愛い。
感想
まぁ3月になってからネットをほとんど見なくなってしまったので周りの意見とかさっぱりではあるのですが、たまに見ると「ワコはタクトを選んだのでしょう」といったような意見をいくつか見かけました。
僕が見たのがたまたまそれらだっただけでこれが大衆意見であったかどうかは知りませんが、とにかくそういう意見を見たのですね。
しかし僕は「そうかなぁ……?」と首を傾げていました。スガタを選んでいた、と思っていたのではなく、ワコがどちらを選んだのか分からなかったからです。
というのも、ワコは再三に渡り友達(やっべ名前ど忘れ)から「どっちかに選んだの?」と聞かれていますが、いずれも返事をしていないからです。
脚本的、映像的描写を見てもどちらかを選んだような事が示唆されているとは思えませんでしたし、特に脚本的に言えば、「友達とのコイバナ」においてすでに決めている事をはぐらかす事はないように思えます。
それにワコは、友達の恋の話に関しては積極的。もしタクトかスガタかどちらかを選んでいたのなら、普通に言っていると思うのですよね。
また、スガタとのデートに関しても、スガタが「キスしよう」と顔を近づけた時、ワコは目を閉じも顔を近づけもしませんでしたが、同時に身を引いているという事もありませんでした。
このシーンを「引いてしまった」「タクトの方を選んだ」と解釈したブログをちらっと見た(ような気がする)のですが、このシーンをしても、ワコがどちらかを選んだという指標にはなり得ないのではないかなと。
さらに、これは最終回を見た今だから言えるのですけど、スガタとのデートにワコはおめかしをして行っています。
改めて「デート」と言われてドキドキしてしまった……この時点でタクトを選んでいたら、恐らくワコはいつもの散歩のノリでスガタとデートをしたのではないでしょうか。
思えば、スガタは最初はいつもの服で出かけようとし、しかしワコがおめかししているのを見てからわざわざ着替えました。最初は散歩程度に考えていたのかも知れません。
勝手に深いところまで想像すると、もしかしたらスガタはワコにキスを迫ったシーンで「ワコが二人を好きになっている」事を見抜いていたのかも。
……なんて長々と駄弁を並べてきましたが、ようは何が言いたいのかというと、ワコがタクトとスガタの二人を好きになっていたという事に感動したからです。
曖昧な感情なので「感動」という言葉を使いました。自分でもこの感覚がよく分かっていませんが、とにかく「すげぇ」と思ったのです。
男二人女一人の三人組で有名なものと言えばやはりハリー・ポッターですが、以下ちょっとネタバレ→この三人組は主人公のハリーは別の子と恋愛し、ロンとハーマイオニーがくっつくというちょっと不思議な関係になっているのですよね。
たしかスタドラが始まった頃も、記事でハリポタを比較に出したような記憶があります。何書いたんだっけ。
まぁいいや、とにかくスタドラのこの三人の関係、最初から「面白いなぁ」とは思っていたのですが、最終回を見て大好きになりました。
だっていいじゃない、二人の男の子を同時に好きになってしまった女の子!
ワコのおかれている状況を考えると、それもしゃーなしというか、そういう事になるよねーというか、ああもう上手く説明出来ないけどとにかく面白い。
そう思って本編を思い返してみるとまた新しい発見がありそうです。
こうなるとタクト達三人の物語はテロップの通りまだまだ続く(意訳:二期出来る)訳ですね。
ああ、この三人の恋愛模様をもっともっと見たかったなぁ……この先を描いたら絶対面白いのになぁ。
こういう、「MOTTO! MOTTO!」と欲が出てくるような物語ってとても好きです。もっとこいつらを見ていたい。もっと物語を楽しみたい。そう思えるという事は、素晴らしい作品だったという事ですからね。
劇場版の発表なかったから、この後の事は妄想で補うとします。
……あ、今回のスーパーパワフルな激かっこいいバトルなどなどについて書くのを忘れてしまいました。
タウバーン対複数サイバディ、綺羅星十字団のみんなのアプリボワゼ、タクト対トキオ、タウバーン対ザメク……素晴らしすぎておしっこチビるところだった。何度でも見返したい。何度も何度も見返して脳裏に焼き付けたい。
特に……と書き続けると止まらないのでこの辺でやめるとします。
大満足の最終回でした。
総評
序盤辺りで「展開についていけないw」とよく言われていましたが、僕はそこそこついて行けていたような気がします。というのも、最終回が終わって特に気になる疑問点が残っていないからです。
全ての伏線、全ての消化すべき事柄が描き切られたとは思いませんが、我々が「これには必ず答えがある」と思っているものは伏線ではなくただのブラフであるとも考えられ、また物語を完全な形で作るなんて至難の技であるので、その点は気にしません。というかスタドラは、気にならないような作劇をしてきたと思います。その点が一番評価出来ますね。
特に気になるポイントが残らないので、ストーリーにすんなりと入っていけました。例えば禁書目録なんかは原作既読前提としか思えない不親切設計なのですんなりは入っていけないでしょう。
スタドラは話がまず分かりやすかったし、世界設定などもフィーリングで「こういうものなのね」と納得が出来るものでした。まぁこれは僕の主観ですが、僕の主観がとびきり他とずれているなんて事はないはずなので、大方の人はそうなんじゃないかと勝手に思っています。
ストーリーにすんなり入っていくと、キャラクターの情報もするっと頭の中に入ってきます。
難解複雑な設定なんかがあったりするとまず考えないといけないので、好きになったり感情移入する前にワンクッションを置かねばならず、キャラクターに(視聴者の視点で)厚みを持たせる事が難しくなります。その点スタドラはキャラが大変分かりやすく、結構みんなシンプルに動くので登場人物が多い割には動向もつかみやすい。
まぁつまり何が言いたいのかというと、とても面白かったです!
ぶっちゃけ物語なんて、テキスト通りにある程度テキトーに作っても面白くなるものです。でなければ、4分だか5分だかの楽曲に込められたストーリーに感動出来る感性が説明出来ません。バンプオブチキンの『K』なんて歌詞が神すぎる事で有名ですが、日本語一つひとつを見ていくと結構下手くそです。そのまま小説にしたら穴ぼこだらけで読めたものではないでしょう。絵描きが黒猫の絵だけを描き続けて栄養失調で倒れるとかよく考えたらただのギャグです。でもバンプの『K』はそこに込められたストーリーが面白いから、それだけで人気があるのです。
つまりは、ようは見せ方次第という事ですよ。
スタドラはこの見せ方がすごく上手かった。僕程度の語彙力では上手く説明出来ませんが、スタドラはストーリーそれ自体の面白さより、それを面白く見せる技術に長けていたのではないかと思うのです。
文章力のない僕は具体的な話に移行させる事が出来ず歯がゆい思いをするのですが、まぁとても面白かったという事です。大事な事なので以下略。
五十嵐監督以下、スタドラスタッフの次回作に大いに期待したいですね。
追記:『モノクローム』は燃える
らくがき
ばあちゃんにG-SHOCK買ってもらった。
嬉しすぎてやばい。一生大事にするよ!


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