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花咲くいろは 第3話「ホビロン」 感想!

すげぇぇぇ! このアニメすげぇ!(二回目)

 
 
一文字感想


MVC -Most Valuable Character-
民子、とするしかないよね。緒花マジホビロン。

感想
アニメって、ときどき僕の想像を遥かに超越してしまう事があるんですよね。普通に見ていたら、普通じゃなくてめちゃくちゃ期待しながら見ていても、僕の考えている遥か上のレベルを容赦なく叩きつけてくる。そんな時僕は思う訳です。「負けた。これはやられた」

という訳で、ホビロン第3話(違
いやぁ、終わってみれば「ホビロン」という言葉がものすごくステキなものに思えてしまうから物語って不思議ですよね。

前回の感想にて、僕は「死ね」という言葉について、そして作中で扱われている「死ね」というセリフについてまとめました。詳しくはリンク先から読んで欲しいのだけど、要約すると、「『死ね』という言葉はものすごく悪い言葉だから使っちゃ駄目、緒花は自分で使ってみてその事を知った、民子にも使わせてはいけない事にも気付いた、この事を描いた脚本に感服」となります。

そう、『花咲くいろは』は、前回にて「死ね」という言葉がいかに悪いかを描いたのですよね。その脚本の完成度はおのおのが見た通り、そして今回は前回の展開を受けて、民子が「死ね」の代わりとなる「ホビロン」という言葉を使い始めます。

ホビロンの意味は、「ほんとにびっくりするほど論外!」
第三者から見れば笑ってしまう、小学生すら「お前馬鹿じゃねぇのw」と一笑に付してしまいそうな稚拙な造語。だけど「死ね!以外の言葉」ノートからは民子がどれだけ真面目に考え、どのように緒花と接すればいいのかを真剣に悩んでいた様子がありありと想像出来、心にものすごく温かい気持ちが広がっていきます。

その直後に届いた孝ちゃんからのメールは、作劇的には唐突に見えるかも知れませんが、人は嬉しい事があった後に嬉しい事が重なると、足し算ではなく掛け算の要領で気持ちがプラスされるものです。緒花が孝ちゃんの「頑張れ」のメールにあそこまで嬉しい顔をしたのは、もちろんそのメール自体が嬉しかった事もあるでしょうが、直前に民子の「近寄る努力」を見て頑張ろうという気持ちが増していたからでしょう。

前回、「一人では何も出来ない」と民子と菜子に(文字通り)体当たりで近寄っていった緒花。
今回は民子が、それに応えてくれた形になりますね。もちろん菜子も応えてくれましたが、どちらかというと今回は民子がフィーチャーされていた感じ。

これは、緒花の前向きな姿勢が民子を変えた、という事ではありますが、僕はもう一つの見解も示したい。民子の方にも、変わる見込みがあった、と思うのです。
緒花がいくら頑張ったところで、民子がどうしようもない堅物であれば、事態が好転する事はなかった。民子は打てば響く子だと思うのです。徹に叱られて皮むきの練習をものすごく頑張っているところがその根拠。
アニメを考えるブログ(2話の感想へリンク)」のuhdさん略してゆーさんが言及していますが、このアニメは「成長物語」として飲み込んでしまうのはちょっと早計なのですよね。民子が「死ね」の代わりに「ホビロン」を使った事は、成長というよりは「変化」と言った方がしっくりきます。もちろん、成長物語としての側面は大いにありそうですが。

そもそも、民子視点で考えると緒花の第一印象は最悪であり(育てていた植物を引っこ抜かれたら誰だって怒る)、その後の緒花の行動がアレでしたから、民子が緒花に悪い感情を抱くのは当然でした。しかしその後の緒花の態度により、民子は緒花がそこまで悪い子ではないと気付いた。
だから復讐のまかないを食べる事を菜子に宣言したし(本当は自分の担当であるところを緒花を信じて作らなかった)(「あいつ、裏切った!」というセリフからも信じていた事が伺える)、「死ね」という悪口を使わないようになった。
これは変化ですね。「成長」よりやや無機質な言葉ですが、非常によい変化です。

今回名シーンを挙げるとしたら、僕は民子がホウレン草を食べたところを推します。ニヤニヤが止まりませんでした。今でも思い出すだけで頬が釣り上がってしまいます。民子が可愛すぎてやばい……

今回はこれだけでもお腹いっぱいなくらい大満足なのに、さらには件のお騒がせ小説家を巡ってのトラブルの帰結、女将さんのスタンスの明確化、緒花の気持ちの具現化まで果たしてしまった。
これは岡田脚本のみならず、その脚本を支える十分な映像演出力がなければ出来ない芸当でしょう。第3話にしてここまでの展開力・総括力は、完全に僕の想像の範囲外です。

お騒がせ小説家・次郎丸さん周りに関しては、全体的にコメディにまとめてしまい、しかしそれが本編全体の流れを崩していないという口をあんぐり開いてしまうような秀逸っぷり。
昼ドラを明らかに意識した断崖絶壁での修羅場(を、次郎丸が勝手に演出)などパロディ的(※これはメタ的とは言わないので注意!)な展開がとても楽しいです。そんな中、緒花が女将さんのスタンスを先に言い当てたところが素晴らしすぎてヤバイですね。

そして、「輝きたい」という言葉の登場。
緒花は次郎丸の書いた小説に出てきた「輝きたい」というセリフが、自分の中にある確たる気持ちの正体であると気付きました。この流れがまた楽しすぎてすごいです。シリアスな要素なのにコメディの中でやってのける、序盤の展開としてはパーフェクトと言っても過言ではないでしょう。

あとはまぁ……ネタ要素も完備でしたねw
妄想の中とはいえ、百合ネタをガチでやってしまうとは恐れ入った。しかも描写が生々しい上に力が入りすぎていて、僕のナニがアレしてしまうのも無理からぬ事でしょう。これはアニメが悪い。ふぅ……

ああ、最高だなぁ『花咲くいろは』
こんな素晴らしい、究極に楽しませてくれるアニメにはかつて出会った事がない。……は過剰表現だとしても、本当に幸せですよ。
次回もすごく楽しみです。とうとう春休みが開け、舞台は学校へと進出。メインキャラの4人目の登場でさらに騒がしく、それ以上に華やかで、そして輝きに満ちた物語が紡がれるのでしょう。

つぶやき
岡田磨里考察、というものを、1年前くらいに書こうと思っていたのですが、『黒執事』を見ていなかった事から断念していました。そしたら活躍しまくり始めてしまって、機を逸してしまった。
有名になる前に書きたかったなぁ。いや、以前も十分有名だったけど。

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