あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第4話「白の、リボンのワンピース」 感想!
やはりEDのサビのブレイクの演出は近年まれにも見ない神。
一文字感想
囚
MVC -Most Valuable Character-
アナルを助けたジンタンにしたい。あれは本気で肝が冷える。まじファインプレーだった……
感想
まぁ見たまんまそのまんまですが、ユキアツがメンマの幻想に囚われているなぁと。ジンタンもまだ幻想に囚われています。……というよりは、現実か虚構か分からない状況に挟まれたまま、と言った方がいいですかね。
という訳で、ユキアツが完全にネタキャラにされそうでちょっと怖い第4話。
さて、僕は少し困りました。
いやぁね、今回の出来があまりにも素晴らしすぎてね、感想が頭の中をほとばしって大変な事になっているのですよ。
いつも僕はだいたい1,000から1,500文字くらいで感想を書いているのだけど、今回は3,000や4,000でも収まらない気がする。
でもそんなに長く書いてもしゃーないので頑張って要約します。サマリーサマリー。
という訳でまずは、上にも書いたけどアナルが落ちそうになるシーンで肝が冷えました。
最初助けた時は、普通に「アナルフラグきたー!」くらいにしか思ってなかったけど、「ふざけろよ」というセリフと下に川が流れているという事実が一気に脳に浸透し、心臓が縮み上がりそうになる。見事としか言えないシーンです。というかマジで怖かったー。
そして、ユキアツの自作自演。
前回の時点でそんな気がしないでもなかったですが、今回の描写描写を見ていくうちにその疑惑は真実味を増し、ツルコがポッポの見たメンマのワンピースのディテールを当てたところで確信に。
これが今回の大きなファクターですね。サブタイにもなっています。
ユキアツが女装をして、しかもその目的が相当痛いせいで視聴者からいろいろとネタキャラにされそうなのが怖いところですが、これはあまり笑いながらは見られません。
ユキアツは、ツルコがジンタンに向けて指摘した通りメンマの幻想に囚われ、暴走しています。自分が囚われているのに、ジンタンの事を馬鹿にしてさらには陥れようとする。
痛い上に嫌な奴に見えてしまうけど、これも全て10年前、メンマを失った事で負った心の傷のせいでしょう。彼は頭がよく要領がいいので表面上はとんとん拍子に進んでいるように見えますが、その分気持ちが心の内側で燻ってしまっている。
ツルコはユキアツが女装している事をなんとなく(確信、ではなかったように見えます)分かっていたようですが、同時に、上記のような心の傷まで理解していたのでしょう。
だからこそ、仮初めの平和をバスターした。ニセメンマの正体をバラし、ユキアツを心の内側から外側へ(超平和バスターズのいるところへ)引きずり出す意味もあったのだと思います。
ツルコの真意は未だにちょっと分かりにくいのですが(まぁこの4話でだいぶ固まってきはしましたが)、彼女がもしユキアツの事を好きなり仲間だと思っているなりであれば、めちゃくちゃいい女だと言えますね。
その根拠となるかも知れないものの一つが、最後のところ、崖下に落ちたユキアツを見るツルコの表情。「あーあ、何やってんのよ痛いなぁ……」という侮蔑ではなく、純粋に心配しているように僕には見えました。
また、ツルコがジンタンの家にやって来たのはユキアツと会わせるためでありますが、蒸しパンを作ったのがメンマである事は信じていないと言いつつも、蒸しパンについての評価はまるでそこにいるかも知れない誰かに向かって言っているかのよう。
この描写を素直に受け取っていいなら、ツルコは客観的な部分で「信じていない」としながらも、信じたい気持ちがあるんでしょうね。クールビューティを気取っていながら、内心では死んでしまった友達が現れた事に嬉しくなり、そして恐らくはしゃいでもいる。
そう考えると、ツルコがめちゃくちゃ可愛い女の子に見えてきてならんぜ。
しかし岡田磨里企画のお話ですので、まだまだ油断は出来ないのだけどw
まぁノイタミナ枠の1クールですから、ツルコに関しては上記のような解釈で大丈夫だと思うんですけどね。
その他、ポッポの言葉にメンマが感動したり、ジンタンがメンマに釣られて親父に「行ってらっしゃい」と言ってしまったり、アナルが恋する乙女すぎて可愛かったりと今回はもう面白すぎてやばかった。
本当にすごいですね『あのはな』。次回も楽しみすぎます。悶々として過ごすのは嫌なので来週まで寝て過ごしたいです。
……ああそうだ、以下白文字にして伏せますが、ED曲「secret base」について。
もしかしたらアニメ本編の重大なネタバレになっている可能性が高いので、反転は各自判断の上でお願いします。
いつもそうやってネタバレを踏むんだからよせばいいのに、僕はこのカバー曲が気になって調べちゃったのです。
すると、発売されているシングルには10 years affter Ver以外にもう一つ、Memento mori Verなるものが収録されていました。買った方は分かると思います。
メメント・モリ、の意味は「死を忘れるな」
最終回の展開が見えてしまった気がして、二重の意味で泣きたくなってしまった神酒原でしたとさ。
追記:
そういえば一つだけ、今回のお話で一つだけ解読出来なかったセリフがありました。
ユキアツとジンタンが帰ってしまったあとのポッポの、
「しっかし、香ばしい事になっちまったなぁ」
岡田磨里的に、肉が香ばしく焼けた事と何かを掛けたセリフだとは思うんですけど、その何かがまったく分からなかった。
めっちゃ悔しい。誰か分かる人いないかな。
さらに追記:
上の追記の件は解決しました!
肉が「香ばしい事」になったのと、事態が「芳しい事」になったのを掛けたもののようです。「芳しい」とは「好ましい」の意味ですが、「芳しい」は通常否定文で使われる言葉なので、この場合は反語でしょう。
つまり、肉が香ばしく焼けたのと、芳しくない状況になった事を掛けたという訳です。掛け言葉に反語を使うとかマリーさんややこしすぎです。
……まぁ、予想ですけどね。ややこしすぎて100%の確信が持てないw
ちなみに反語とは、肯定文に否定の意味、もしくは否定文に肯定の意味を含ませる事です。「ったく、よく出来た子だよまったく」と言うと、「まったく酷い子だよ」という意味になりますね。
『ハリー・ポッター』のロン・ウィーズリーがよく使います。
つぶやき
久しぶりにライブ行った。
足がすげぇ疲れた。あれしきでパンパンになるとか、鈍りすぎだぜ……


- 関連記事
-
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第6話「わすれてわすれないで」 感想! (2011/05/20)
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第5話「トンネル」 感想! (2011/05/17)
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第4話「白の、リボンのワンピース」 感想! (2011/05/06)
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第3話「めんまを探そうの会」 感想! (2011/04/29)
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第2話「ゆうしゃめんま」 感想! (2011/04/22)