うさぎドロップ 第2話「ゆび切りげんまん」 感想!
有言実行の難しさ。
一文字感想
走
MVC -Most Valuable Character-
意外としっかりしているのでダイキチ。その場の勢いではないという事ですね。
感想
子育てとは走り回るようなものかも知れません。僕の母は体調を崩しがちで、最近は僕が救急病院に連れて行ったりもしましたが、僕と妹が大きくなるまで(子育てが終わるまで)は風邪をときどき引くくらいでした。立ち止まってなんていられないんでしょうね。
そんな訳で、ダイキチの走り回る様子が非常に印象的なうさぎドロップ第2話。
りんがしっかりしているっていうのは見ていて気持ちがいいね。作劇がしやすい設定という事もあるけど(オイ
いや実際、ダイキチは運がいいですね。
今のところ今作には子どもが二人出ていて、それはりんと麗奈。より子どもらしい、というより、イメージしやすいのは麗奈の方です。他人の都合なんて知らないし、自分の欲望だけが優先されるし、ママの言う事もなかなか聞かない。
まぁ麗奈のは極端かも知れないですが、子どもというのはあんな風にウザいものです。周りから見れば麗奈のような子は「クソガキ」と呼ばれるのでしょう。
しかし子どもなんてそんなもの。情報がほとんどインプットされていないのだから。
りんはむしろ出来過ぎていると言えます。
服を自分で選べるし、朝きちんと起きるし、食事のマナーが出来ているし、ダイキチが遅くなっても泣いたりしない。じいさんの教育のたまものかも知れませんが、フィクション的とも言えます。
まぁでもこんな子がいないという事もない。リアリティに欠ける訳ではありません。
つまり何がいいたいのかというと、ダイキチは運がいいという事(大事な事なので以下略。
りんがいい子すぎるところもありますが、それでもダイキチはよくやっていますね。
さすがに最初から万全の体制なんて無理だけど、それに近づけるよう努力している。タバコを遠慮しているところが分かりやすくステキです。本物の父ちゃん母ちゃんだって上手くいかない事があるのだから、仕事からなかなか帰れなかったり、忙しさにかまけてミスしたり、というのを責める事は出来ません。ないに超した事はないですけどね。
さて、りんの本物の母ちゃんは上手くいかずに逃げ出したのか、はたまた。
ところで今作は、メディアミックスがアニメ化・実写映画化同時で進んでいます。
映画版の子役に芦田愛菜ちゃんがいるところなど、売り出す気満々ですよね。
面白いところは、アニメも映画も主題歌がPUFFYの「SWEET DROPS」。映画版のPV見るとアニメOPと同じ曲が流れます。つまり、完全に連動して作られているという事。
そうなると、亀井幹太監督の起用に納得がいくというもの。
彼の初監督作品は、『うさぎドロップ』と同じI.G制作の劇場版『テイルズオブヴェスペリア The First Strike』。テイルズが原作なので思いっきりファンタジーですが、リアル志向のキャラ演技や演出が目立つ作品でした。I.Gの作風というよりは、亀井監督の作風でしょう。
亀井さんは他に、『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』の作画監督で知られています。よく動く作品でしたが、それ以上に、動きがアニメ離れ(実写的)だった気がします。
『うさぎドロップ』はかなりリアル志向の作品ですね。
近年アニメはリアル志向の作品が増えている印象ですが(僕の所属する「アニプレッション」ではこれに異を唱える声もある)、今作はその要素が強い。ストーリーが子育てですし、実写映画と連動ですから、当然そうなるでしょう。
しかし今回、僕が面白いと思ったのは、保育園に初めて着いた時の演出。
パンダさんやらウサギさんやらコアラさんが飛び交っていましたw
もちろんこれは、ダイキチの保育園に対する第一印象が飛び出してきた演出ですが、この演出はアニメ的です。
もしかしたら別の人、それこそ(いきなり2話でそれはないかもだけど)下請け企業の人の絵コンテかも、とも思ったのですが、今回も前回に引き続き亀井監督の絵コンテ。
つまり今作は、実写的な作風の中にもアニメ的な演出を取り入れていくのでしょうね。
映画がやるのだから、実写的な作劇ばかりやっていたら駄目だ、という事なのかも知れません。「実写的なアニメ」と「本物の実写」、強いのは当然後者です。
余談ですが、たまに、実写ドラマでアニメ的演出(物がCGで動かされたりなど)がありますが、僕はそれらを見るたび、「うえぇ」と違和感を覚えます。
いやぁしかしクソ面白いですね!
亀井監督の大ファンになってしまいそうです。次回以降も期待マックス。
余談。
ダイキチ「彼女とか出来たらどうすんだろ?」
マルモの場合だと、彼女の方が「子どもがいる」という重みに耐えられずに破局しちゃいましたね。
つぶやき
女の子って、強いね。
リズムの非ッ常に取りにくい曲だ。パフィってこんなんだったっけ? 日本人の曲ってたまにこういうリズム無視の曲が出てくるよね。


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