Fate/Zero 第八話「魔術師殺し」 感想!
アイリスフィールと舞弥の関係。
登場人物
酒原(さけはら): 誤植から生まれた謎の生物。主にツッコミ役を担当する。どこかのあとがきに生息するアイツに似ているとの噂だが気のせいである。「パクリじゃなくてオマージュだよ!(本人談)」
神酒原(みきはら): このブログの書き手。下戸だが少しは飲めるので、酒は月に一度か二度、生を二杯程度飲むのみ。二日酔いはするけど、あまり飲まないので「うぉぉ、きつい」と言いながらすたすた歩ける程度には元気。酒はこのくらいが丁度いい。
神酒原 「1話以来のあおきえい監督の絵コンテですよ」
酒原 「ほう」
神酒原 「でもなんか「絵コンテクリーンナップ」っていう変なクレジットがあった」
酒原 「あったな」
神酒原 「空の境界あたりで見た名前がぞろぞろ並んでいたから、ユーフォーの精鋭達がこぞってコンテに参加した、という事なんだろうけど……」
酒原 「ユーフォーお得意の共同作業だな」
神酒原 「クリーンナップってなんだ?」
酒原 「三番打者から五番打者の事じゃね?」
神酒原 「なるほど。一番打者が出塁して、二番打者が走者を送って、三番打者がタイムリーツーベース打って、四番打者がスリーラン打って、五番打者が駄目押しのツーベースを決めるんだな」
酒原 「お決まりの戦術だがうまく決まったら大ダメージだな」
神酒原 「でも六番打者がミスってゲッツー食らうんだ」
酒原 「もういいだろ」
神酒原 「うん。……で、なんだろ? クリーンナップって」
酒原 「引っ張るなぁ。……直訳で「掃除する」だから、あおきえいが仕上げた絵コンテをみんなでよりよいものに仕上げた、って事じゃね?」
神酒原 「それクリーンナップじゃなくて「ブラッシュアップ」じゃん。その通りだとしたらユーフォーってとことん英語駄目だな」
酒原 「1話でもやらかしてたんだっけ?」
神酒原 「ああ。冒頭でかっこよく「a ufotable production」なんて書いてたけど、固有名詞の前に「a」をつける事は出来ない。「a Mikihara」なんて言わないだろ」
酒原 「もういいだろ、本編の感想に行こうぜ。あおきえいが絵コンテだったんだろ?」
神酒原 「ああ。とんでもなく素晴らしかった! やはり彼はすごい!」
酒原 「ご満悦のようだな」
神酒原 「もちろんさ。なんたってアクションが素晴らしかった」
酒原 「すごい作画だったしな」
神酒原 「作画なんてどうでもいいよ」
酒原 「あれ……」
神酒原 「全編通して最高品質だったけど、言峰綺礼と舞弥の戦いがあったよな。あれが特にいい」
酒原 「ほう?」
神酒原 「サブマシンガンが効かなくて、刃物による白兵戦に持ち込まれる訳だけど、言峰の動きがものすごく理にかなっていた。舞弥のナイフを持った手を上に逃がし、空いた懐に肘鉄を入れる。空手にも似たような動きがあるぜ」
酒原 「そのあとの足払いも手際よかったな」
神酒原 「ああ、完璧だった。でも空手の考えていくと、言峰の動きは素晴らしかったが、あと一歩足りない」
酒原 「あれ。完全に褒めるモードではないんだ」
神酒原 「肘鉄を入れる動きはよかったんだが、あのモーションだと反対の刃で腹を切る事も出来る間合いがあった。わざわざ得物を捨てる理由が分からない」
酒原 「殺したくなかったんじゃね? 最後もトドメささなかったし」
神酒原 「まぁ、それはありそうだけどね。でももう一つある。舞弥がナイフを滑らせた時に言峰は手首を取ったけど、あそこで手首を取ってはいけない」
酒原 「何故?」
神酒原 「手首を取られたくらいでは、ナイフがまだ自由に動く。今回は肘鉄の衝撃でナイフを手放したけど、舞弥がナイフを放していなかったらどうなっていた? それにあの足払いの動きは、素手vs素手の戦いならばいいけど、ナイフを持っていた手が言峰の頭上を通っている。死ぬぞ」
酒原 「じゃあどうすればよかったんだ?」
神酒原 「あの場合、空手ならば手首じゃなくて「手」を取る。ナイフを握っている相手の手を覆うように握るんだ。そうすればナイフの動きもこちらでほとんど制御出来るし、あの足払いも危険がない。もしくは自分の肘を使って相手の腕を上げて、そのまま後ろに押し倒すかだね。腕が上がったら重心が崩れるから、あっさり倒れるぜ」
酒原 「なるほどな。あおきえいの絵コンテは素晴らしかったが、一点だけ残念だったという事か」
神酒原 「いやいや、絵コンテは100点満点だよ。そもそも絵コンテでは、そんな手首の動きとかまで指示しないだろうからね、たぶん。絵コンテの情報量は人によるだろうけど、B★RSのコンテなんて「ここ、何度か打ち合って下さい」なんて指示が書いてあったぜ」
酒原 「となると、作画班のミス?」
神酒原 「まぁ、ミスってほどでもないでしょ。僕が武道をやっているのと、重箱の隅をつついているだけで、評価を下げるほどじゃない」
酒原 「お前が言いたかっただけか。紙面を無駄にしやがって」
神酒原 「ちょっ、一応ウンチクのつもりだったんだけど……」
酒原 「お前のうんちくはいい。他に何かないか? 冒頭に書いたアイリスフィールと舞弥の関係についてとか」
神酒原 「それについてか。純粋なアイリスフィールからしたら、共に夫を守ってくれるよき相棒だと感じたんだろうけど、舞弥の方はどうなんだろうって」
酒原 「ちゅーしてたな」
神酒原 「特にアイリスフィールに妙な感情はなくて、でも切嗣の事が好きだから、マダムのいないところではせめて……みたいな感じならまだ可愛いんだけど」
酒原 「隙あらばアイリスフィールの立場を乗っ取ってやろうとか考えてなければいいけどな。それよりこの件に関しては、問題は切嗣の方にありそうだが」
神酒原 「ああ。何故舞弥とちゅーしたし」
酒原 「浮気する男はどこの世界でも許されないものだぜ」
神酒原 「さて、もう8話か。分割2クールだそうだし、そろそろサーヴァントが一人くらい消えるものかと思っていたけど、キャスターしぶといね」
酒原 「一期では誰も脱落しないかも知れないぞ。全ては二期の激闘に向けての下準備なのさ、的な感じで」
神酒原 「それならそれでいいけどね」
酒原 「さて、そろそろ記事を閉める時間だが」
神酒原 「くそっ、今回は本当に見どころが多すぎてこんな記事一つじゃ語り切れないぜ」
酒原 「延長戦するか? きっと飽きた読者がバックスペースの準備を始める頃だが」
神酒原 「しないよ。そうされないためにある程度の制限を設けてるんだから」
酒原 「次回も楽しみだな」
神酒原 「ああ、楽しみだ」
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