Fate/Zero 第十一話「聖杯問答」 感想!
ライダーが圧倒的すぎる。
登場人物
酒原(さけはら): 誤植から生まれた謎の生物。主にツッコミ役を担当する。どこかのあとがきに生息するアイツに似ているとの噂だが気のせいである。「パクリじゃなくてオマージュだよ!(本人談)」
神酒原(みきはら): このブログの書き手。先天性複合斜視という病気を持っている。どういう病気かというと、瞳の見ている先が右と左でズレてしまう。ほとんど治ったようなものだが、今でも眼鏡を外すと左目が若干上を向く。
神酒原 「イスカンダルがでかい……!」
酒原 「でかいな。いろいろと」
神酒原 「身長の事じゃねぇよ! 存在感の事だよ!」
酒原 「存在感か。なるほど」
神酒原 「今までもかなりの存在感を持っていたけど、今回の聖杯問答で彼の存在感がとんでもない事になった。計り知れないとはまさにこの事」
酒原 「セイバーを言葉責めする様が圧巻だったな」
神酒原 「何故そういう紛らわしい言葉を使う」
酒原 「論破って言った方がいいか?」
神酒原 「だね。セイバーの方は論破されたつもりはまだないんだろうけど、あれはもう終了のゴングが鳴っている。アーチャーにまで馬鹿にされてしまった。セイバーの負けだ」
酒原 「これほどまでに完膚無き負けってそうそうないよなぁ」
神酒原 「ああ。しかも剣の打ち合いではなく、問答だけでこの勝負の決し方はすごすぎる。原作の虚淵玄、脚本を構成したユーフォーの人達、絵コンテ・演出の福山大、声優の素晴らしいコンビネーションだった」
酒原 「特に大塚明夫は名演すぎたな」
神酒原 「彼の事を今回ほど名優だと思った事はない」
酒原 「王とは何か。王たる所以。すげぇ面白い問答だったな」
神酒原 「問答により答えを出そうという流れは、古くはソクラテスにまで遡るね。問答する事により物事の解を探していき、真に辿り着く事をソクラテスが説いている。今回の話は本当に渋くてかっこうよかった。ライダーが酒樽持って城に乗り込んできた時はさすがに吹いたけどw」
酒原 「まさかのライダー殴り込みか! と思ったらTシャツだもんな」
神酒原 「切嗣の不在とか調べてもいないんだろうね」
酒原 「しかし、剣を交えるのが絶対であるはずの聖杯戦争でこういう事が起こるってのが面白いよな。起こしたライダーがすごいという事でもあるが」
神酒原 「アーチャーまで乗っていたのは面白かった。彼がライダーの酒を不味いと言うまでは予想通りだけど、まさか自前の酒を持ってくるとは」
酒原 「駆け付け一杯には吹いたな。ライダーさん日本文化を学習しすぎだろう」
神酒原 「ところで今回は、個人的にある物語が脳裏をよぎった」
酒原 「ほう?」
神酒原 「テイルズオブエクシリアだ。今年の夏に発売されたテイルズの新作。僕はまだ2ルートのうち最初の1ルートもクリアしてないが」
酒原 「時間ないもんな」
神酒原 「このエクシリア内でも、王とは何か、民を導く事とは何か、という事が問われていた」
酒原 「今回のフェイトを見て思い出したんだな。ミラとア・ジュール王の問答か」
神酒原 「プレイしている時、めちゃくちゃかっこよくてね」
酒原 「さて、他にはないか?」
神酒原 「アサシン圧倒だろうね」
酒原 「まだまだライダー祭りか」
神酒原 「今回のMVPは全力でライダーだからね。問答でセイバーを圧倒した後は、戦闘でアサシンを圧倒した。彼はほんと恐ろしい」
酒原 「むしろ何故アサシンを仕向けたしって感じだけどな」
神酒原 「実は僕は、アニメのメタフィクション性を理論づけて打ち出す事を考えているのだけど」
酒原 「ほう?」
神酒原 「なかなか理論の構築が難しくてね。上手くいっていないところだが、今回の件がいいサンプルになった」
酒原 「そこんとこkwsk」
神酒原 「主にセイバーを論破してみせた事で、今回のライダーの存在感は大変な事になっていた。そしてアサシンが登場。アサシンがライダーの杯を馬鹿にした事でライダー憤怒、これまた圧倒的な固有結界を発動する」
酒原 「ほうほう」
神酒原 「……この時点で、ライダーの勝ちは確定しているよね。誰が見てもライダーが負ける未来が見えない」
酒原 「だろうな」
神酒原 「しかしおかしくないか? 未来は見えないものだ。どうなるかなんてやってみないと分からないし、最後まで油断をしてもいけない。なのに我々は、ライダーが勝つ未来しか見えないし、負ける未来などあり得ないと考える」
酒原 「あそこで負けたら物語として破たんしている事になるからだろ」
神酒原 「そう、その通りだ。これが物語だから、僕達は少し先の未来を予想出来る。「物語がフィクションである事を強調する要素」の事をメタフィクションというけど、僕はこの現象を仮として「メタフィクションによる未来予知」と呼んでいる」
酒原 「かっこいいな」
神酒原 「仮だからね。まだ理論組み立ててる途中なんだ。作中のある描写が、次の描写を決定づけてしまう。一番有名なものでは、死亡フラグがこれに値するね。これを体系立てた理論にしたら面白いと思う」
酒原 「是非やってくれ」
神酒原 「さて、そろそろ記事を終えねば」
酒原 「そうだな。最後に何か言いたい事は?」
神酒原 「ウェイバーたんがいつも通りのクオリティで安心した」
追記
神酒原 「作画を楽しむやつは固有決壊のシーンやライダー侵入の時の俯瞰レイアウトやアサシン登場の時の俯瞰レイアウトやちょこんと座るセイバーの可愛さを褒めて楽しむ。作画けなすやつはたった何枚かの作画の不備を見付けて笑う」
酒原 「なんだ突然」
神酒原 「いや、今回びっくりするほど「作画崩壊」という言葉を聞いてね。あまりにびっくりしたので馬鹿にしてみた」
酒原 「なんて野郎だ」
神酒原 「反省はしない」
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