あの夏で待ってる 第4話「先輩はすごかった。」 感想!
「そこはeじゃなくてiです!」 たぶんdifficultをdefficultって書いたな。
A男くんとB子ちゃんとA美ちゃんとB太くんとC子ちゃん
D朗くんのなんとも言えない表情がツボすぎます。
なんともよく分からない事になってきた恋愛模様。
シチュエーションがとんでもなく上手いです。ポイントは「海人は別に告白した訳じゃない」というところで、そこが二人を勇み足にさせてしまっているのですね。
つくづく、前回のラストは恐ろしいぐらいに作劇が素晴らしかった。
海人はイチカが好き。これは見ていれば誰でも分かるし(柑菜さんは分かってなかったみたいだけどw)、海人自身かなり自覚しているようだけど、イチカの方は結構曖昧ですね。まぁ「もしかして宇宙人って事バレたんじゃ」とか思っていたくらいですから、告白めいた事をされるまでは恋愛対象として意識もしていなかったのでしょう。
嫌いではない。可愛いとさえ思っている。
海人は垢抜けていないので、年上の女性にウケそうです。実際ウケてたし。
という訳で海人の気持ちを知ってしまったら途端にドキドキしてしまうイチカが可愛すぎてどこかにリンゲージしちゃいそうですが、イチカの方はどうも前にも後ろにも進めない。
ならOKすれば?
そう簡単ではない。
何故ならB子ちゃん……じゃない、ややこしいな、A美ちゃんはいずれこの街を離れてしまうから。
旅の恥はかき捨てにしたいですよね。
余計な愛着が生まれると帰る時に苦しい。かといって無理に関係を断ち切ると気分が悪い。
いつか帰らないといけないというのは辛いですね。イチカは夢で見た場所を探しに地球に来た訳ですが、見付からなければずっといていい訳でもないんでしょう。本国……じゃない、本星に帰らないといけない時期とかありそうだ。ビザじゃないけど。
C子ちゃんは能天気に二人がギクシャクしなくなった事を喜んでおりますw
いやいや、その辺がとてもいい子なんでしょうけどね。「探してくれた?」とか笑顔が無垢すぎます。うおっまぶしっ!
D朗くんとE江ちゃんは自分の好きな人に他に好きな人がいる事を明確に自覚しているようですが(なんとなーくミスリードであるような気もしてるけど)、C子ちゃんはまだその辺自覚していないよう?
その上自分を好いてくれている人にも気付いていないようです。あ、これはD朗くんも同じか。いや、同じか? くそ、作劇が完全に抒情詩的だからなかなか上手く読み取れない!
ともかく、恋愛模様が本当に楽しい。むずがゆくて直視できなくて、んでもって心のどこかが痛くなるような恋愛模様ですが、しっかり見届けたいです。
安定の桜見かつし
J.C.STAFFに桜見かつしあり。
アバンの演出でもうすでにズビビビッと脳内アドレナリンが大量分泌ですよ。1話2話の時点では、映像的にはあまり遊ばないのかなと思っていたけど、どうもそんな事はないようで、長井龍雪監督の元、説得力バリバリのカットが目白押しであります。1話2話ももっかい見たらとんでもない出来に見えるかも知れない。
今回の絵コンテは山下祐、どこかで聞いたなーでも確かこの人アニメーターだよなーと思ってググル先生に聞いてみたら『うさぎドロップ』のキャラデザ・総作監でした。演出業は久しぶりのようです。
夏待ち本当にいいですね。今期で全体的に絵コンテの出来がいいと思えるのは『輪廻のラグランジェ』だったのですが、3話4話で夏待ちが追い抜いた感じです。やはり長井龍雪の演出力・統率力はとんでもないのだと実感。
絵作りの点でもう一つ言及するとしたら表情ですよね。
長井龍雪は表情付けが上手い事で有名で、特に泣きそうな表情、苦しい表情、などマイナス面の感情を描かせたら天下一品です。もちろん笑顔もステキですけどね。柑菜ちゃんほんとに可愛いよね。
哲朗の家でイチカが現れて、「バカ!」ってカバンぶつける辺りの一連のシーンでのイチカの表情とか、あんなの他では見られませんよ。
でももっと抒情詩的でない表現も欲しい
偶然か必然かは分からないけど、長井龍雪監督作品ってみんな抒情詩的ですよね。
心理描写が大事で、言動・行動の全てが必ず誰かの心のうちを表していて。ハチクロは見てませんが、アイマスゼノグラですらそうでした。ロボットバトルするけど、ロボットの性能よりはパイロットの心理状態や対人関係などがそのまま勝敗に直結する感じ。
『あの花』からは本当にその傾向が顕著で、そしてそれがとんでもなくハマっているものだからあんなにバカ売れして夏待ちも高い注目度を誇っているのでしょう。偽に食われてるけどまぁそれはしょうがない。
しかし夏待ちは、一応ストーリーの根底に「映画撮影をする」という事があるはずで(映画撮影という名目で6人が集まった)、今回まではまだ学期中だったからしょうがないとしても、撮影シーンを描かないのはもったいなさすぎます。というかいずれ描くでしょう。むしろ次回からくるかも。
なんというか、「撮影するだけのシーン」が欲しいのです。そこに誰それの心理描写を絡ませてくるんじゃなくて、綺麗な景色を撮って、被写体の演技を撮って、という時間が過ぎるだけのシーン。
まぁ僕の希望に過ぎませんけどね。でも作品の雰囲気にはハマると思うのです。
あればいいなー。
でもまぁなくてもいいやー。
その他
いつの間にか劇場公開していた学園黙示録HOTD。
映像そのまんますぎてワロタ。そこは映画ならA wakening of the Trailblazer(←未だに覚えられない)じゃね?とも思ったけど、サンライズ・MBSからはさすがに引っ張ってこれないかー。黒田洋介だけど田中将賀じゃないしね。HOTDは制作会社は違うけど製作はほぼ同じだから持ってこれたんだろうね。えーと、ジェネオンとAT-Xと……あとなんだっけ。
次回サブタイは「先輩はヒロイン。」
うん、知ってるよ? と言いたいところですが、映画撮影が始まるのかな。映画のヒロイン、という事で。
そういやこのところ大丈夫のようだけど、海人の症状はどうなったのかしら。まさかもう完治したという事はないはずなので、心構えだけはしておこう。
あとりのん可愛い。
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