Another #07「Sphere joint -変調-」 キャプ付き感想!
恒一くんの夢が想像力たくましすぎてこっちの夢にも出てきそう。
二人の時間は終わり?
今回先生が自殺してしまった事により、「現象」の被害者が出てしまって、いない者を二人にする対策は失敗に終わってしまいました。予想通りです。まぁ、物語的にもこんなところで上手く事が運ぶ訳ないんですけどね。この対策が失敗するであろう理由は前回と前々回で述べているので、お暇な方は是非。
という訳でもう無視している必要もなくなったので、恒一と鳴ちゃんは晴れていない者卒業です。
「心が痛かった」と言う勅使河原は本心でしょうね。恒一としゃべれて嬉しいに違いない。
鳴ちゃんが勅使河原と会話しているのを見るとすっごく新鮮ですね。こうやってクラスメイト同士会話を交わすのが至極普通の事で、こういう光景を見られるのはとてもいい事なのですが、「先生が死んでしまったから」こういう自然な形に戻ってしまった訳で、手放しで喜べないところがこの作品のすごいところですかね。
人の命を考えれば、このまま二人が無視され続ける方がよかったのですよね。いない者二人対策が上手く行って、人死にがストップして、そのまま何も起きずにみんな卒業して。
当の恒一と鳴ちゃんが思わず歯ぎしりしたくなるほど仲良しこよしなので、二人のメンタル面も心配する必要なし。心配するべきは、「くそぅあいつらイチャイチャしやがって」と心の中で怨嗟の声を上げるクラスメイトの嫉妬心のみ。
卒業式前日くらいに、前回恒一が妄想してみせた事を実際にやらかしてもよかったですね。んでもって書類上みんなが夜見山北中生ではなくなる4月1日、「てめぇあの時ふざけやがって! 笑いをこらえる俺たちの身にもなってみろ!」と勅使河原にどつかれる恒一の姿が。何故か赤沢さんが恒一と同じ東京の私立に進学、そこで巻き起こる鳴ちゃんと赤沢さんの仁義なき女の戦い、もといラブコメ。
うわぁぁぁぁぁそんな未来が見てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
って思わせてくれるこの作品が好きです。ハッピーエンドよりはバッドエンドの方が遥かに簡単に想像できちゃうようなアニメだけど、でもハッピーエンドになって欲しいと心から思う。僕がキャラクターに感情移入しすぎなのかも知れませんが、そう思わせてくれる力があるんじゃないでしょうか。
まぁ、これからも死者は増えるだろうという事で恒一も鳴ちゃんもいない者お役御免となった訳ですが、それでも二人にはまだあの人形屋さん(名前忘れた)という二人だけの空間がありますからね。前までは鳴ちゃん出てくるとなんか怖かったけど、今は恒一と鳴ちゃんが二人だけでいるとすっげぇ安心する。このカップリング本当いい、オタク的想像力ではなくて、真剣にそう思えます。
おどかすのが好きな赤沢さん
勅使河原や望月くん同様、赤沢さんもとてもいい人なのでしょうけどね。いちいち悪意ある言葉を投げかけたり表情をしたりと恒一くんをビビらせるものだからこっちもビビります。ミステリアスかと思いきや実は結構なお茶目さんだった鳴ちゃんみたいに、赤沢さんもお茶目さんだったりして。人を困らせて「冗談よ冗談」とか言ってからかう感じ。今年が「ある年」じゃなかったら……
クラスメイトの中でも重要人物なのは疑いようもないのだけど、やはり特別に注目してしまいます。言ってしまえば、対策係である彼女の決断が状況を左右してしまう可能性がある訳で。恒一もいない者にしようという決断は赤沢さんが下しましたが、この決断をしていなければもしかしたら高林くんは死んでいなかったかも知れなかった。
恒一が1話の時に「卒業後は東京に戻る」という話をした時、「その手があったか」と言ったのは、たぶん夜見山を脱出する事でしょうね。在学中に。そうすれば「現象」の被害には遭いませんから。
でもそれ以来それ関係の話が持ち上がってこないのは、赤沢さんに正義感があって留まっているからか、「その手があったか」というのは現象とか関係なくて「東京に行くという進路もあるわね」的な事だったのか。まぁこの件はそこまで頑張って考える事でもないですかね。
今回少し恒一といい雰囲気だったので、ちょっとそういう展開も期待してしまったりね。恒一イケメンだし、いない者にしたのも「察してるよ」と許しちゃう包容力のある人だし、話合うようだし。まぁそういう展開になったら「やべぇ死亡フラグ立ってるよ!」とガクガクブルブルする作業が始まる訳ですが。
気になるカット
前回ほどではないけど、今回も絵作りが面白かったAnother。前回がすごすぎたというのはある。
絵作りじゃなくて、キャラ作画がやたらいい動きしてるなーと思ったら作画監督が谷口淳一郎でした。『おおきく振りかぶって』で大活躍だった人ですね。確か、二期で一人原画とかもやっていた気がする。P.A.にも来るんだ、と思ったら水島務監督つながりか。でもグロス請けは動画工房、と。アニメ制作の流れは未だによく分かりません。

本当は惨劇を直接キャプろうと思ったんだけど、今回のグロ描写は谷口淳一郎が張り切り過ぎていつにも増して恐ろしかったので、怖くて取れませんでした。という訳で恒一の夢もキャプ取ってません。
代わりに生徒たちの恐怖する姿を。鉄面皮の赤沢さんもさすがにこの状況ではこういう顔をしますよねぇ。僕も視聴しながら似たような顔してたと思う。

本気で怯える女生徒。逃げる生徒、へたり込む生徒、嘔吐する生徒、といろんな姿が描かれたけど、この子が一番印象に残りました。特に理由はない。
「ヒィィ、ヒィィ」っていう声優の演技が何気にすさまじかった。演技でこんな声が出せるとかプロってすごいわぁ。

やたら強い主人公二人。鳴ちゃんはなんかそんな感じするからいいとして、恒一は本当にすげぇと思う。この人メンタル強すぎるよー!

さすが赤沢さん、とりあえず逃げたあとは冷静な表情です。完全に怯えちゃってる綾野さんを慰めています。今回もいの一番に叫ぶ役だったし、ガラスも目の前に落ちてくるし、綾野さんってほんとそういう役割ばかりだよね。逆に最後まで生き残りそうだ。

この四人が普通に会話していると、なんだか不思議な気分になります。上でも書いた通り、これ自体はいい事なんですけどね。
鳴ちゃんの距離だけ若干空いているのが気になったのですが、まぁ、これは元来の性格からくるものでしょう。特に演出的なものではないはず。

何を頼めばいいのか分からない恒一をフォローして(?)「私と同じものを」と赤沢さんが言い、お姉さんは「あら?」と何かを察した様子。
今後そういう可能性があるとしても、今の時点で赤沢さんが恒一に気があるっていうのは、まぁおかしいですよねw 本当にフォローしただけ、もしくはコーヒーをオススメしただけでしょう。でもお姉さんがわざわざ勘違いしてくれたのでなんか面白い事になりそうな予感はある。

そりゃあまぁ、もともとどーでもいい男に呼び出されて、しかもその男がおっさんくさいアロハ(かりゆし?)を着て現れたら恒一の隣に行きたくもなりますわ。望月くんも望月くんで洒落っ気ないし、お洒落してるのは赤沢さんと恒一だけか。いや、恒一のはお洒落というよりはただのよそ行きですけど。そもそも大事な話をしに来たのだからお洒落も何もないのですけど。
というか赤沢さんの私服可愛いなオイ。なんというか、パンツルックしか着ないイメージを抱いていました。そういや髪型もツインテールだもんね、お洒落には人一倍気を遣っているのかもね。もう少し可愛げがあったらモテそうだけど、まぁ「ある年」だからねぇ……

私服ミニスカぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
メインヒロインは格が違った。赤沢さんは前座だったんや! メインヒロインの貫録はさすがや!
しかし鳴ちゃん、本当にお洒落しますねぇ。前回の私服も、可愛いブラウスに半ズボンという冒険的なコーデだったし。ただの何もない夏休みのある日だろうに。恒一から来るって連絡受けたあとにいそいそと着替えていたんだとしたらすげぇ萌えるんだけど、まぁそういうところを優しく描いてくれる作品ではない。


サッと振り向いてサッと近づいてサッと紙を渡す。動きに惚れた。なんだろう、照れ隠し? いや、ケータイは嫌いと言っているから、こういうのはさっさと済ませたい、という気持ちの表れかな。なんにせよ動きが可愛かった。なんかもう鳴ちゃんは何やっても可愛い。
一週間ほど家族で別荘に行くらしい鳴ちゃん、何かあったらと電話番号を渡してくれたという事は、やはり心を許してくれているのでしょうね、ある程度は。というか別荘あるんだ、すげぇ。お母さんとの関係がわりと冷めてるから家族旅行に行くというのも意外です。

なななななななないすあんぐぅ!
仰瞰アングルだからおっぱいもいい感じに強調されているし、本当に素晴らしいカットでしたよ。突然走り出す鳴ちゃんもちょっと謎で可愛い。「自分が死者である可能性」を否定し切れない恒一を励まそうと思ったのかな?
これはChelさんも大歓喜だね。

ケースに収まったらあまりにも人形らしい鳴ちゃんについつい最接近してしまった恒一。この触れるか触れないかの距離がいい。
鳴ちゃんは恒一に「榊原くんは死者じゃない」と言いますが、これはただの励ましでしょうか、それとも明確な根拠があるのでしょうか。
鳴ちゃんは前回、自分が死者ではない事を言っていましたが(恒一が何故分かるのか理由を聞いたらお母さんが登場して話がうやむやになった)、恒一が死者ではない事も本当に分かっているのだとしたら、消去法でクラスの誰が死者なのか分かりそうなものです。
考えられる可能性は、鳴ちゃんの言っている事が間違っているか、それとも我々視聴者にはまだ開示されていない、鳴ちゃんだから・恒一だからこそ死者ではないと断定できる何かしらの理由があるか。
後者だといいよね。

次回予kうおおおおおおおおおおおおおおお!

いったい何が始まろうというのです……?

これはなんだ、手の大きさからして左の方は恒一で間違いないですかね。海に来てまでも二人で砂山とか! クソッ! お前らいい加減にしろよ! もっとやりやがれください!
…………おや?

ふむ

確かに紺碧だ。
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