輪廻のラグランジェ 第8話「鴨川ロリータ」 感想!
No AURA No LIFE
感想
いつも僕はまどかを中心にいろいろ書いているのだが、今回はまどかを中心にするよりはストーリー面の方を見た方が面白そうなのでお話の方を見てみる。
新キャラの登場によって、ストーリーが一段階前へ前進した。「大幅に前進した」でもなく「一歩前へ前進した」でもないのは、特にたくさん動いた訳ではないけど、一歩前ってほど小規模でもなく、ステージが一つ前へ進んだ感じだから。うわ、この説明の蛇足感がすごい。
今回アステリアは、ウォクス・アウラの凍結を命じてきた。それに対し、田所司令の主張は戦力の問題。アウラを欠いた状態で、どうジュビジュビオに対抗するのかと。
どちらの考えが正しいだろうか。
アステリアの考えは、長期的な見方だ。2万年前、ウォクスが輪廻を開いた事で地球が一度滅びているので、今回その危険が表出した以上、使うのは下策である。目の前の些事にとらわれてまた地球を滅ぼしたらどうするんだ。
田所司令の考えは、短期的な見方だ。確かに危険があるのかも知れないが、アウラを欠いた状態でビラジュビオの攻撃から地球を守れるとは思えない。この防衛線を突破されたら元も子もない。
とまぁ、どちらも地球の事を考えての主張なのだが、これには一つ落とし穴があった。そう、アステリアがシャバダーと繋がっていたのだ。
どうも友好的な関係ではないようだが、それでもこうやって通じているのだから、本当にアステリアがただ田所司令の上司ならば、シュビドゥバーの動きは見えているのだから、アウラを欠いてもウォクス二機で十分対抗できるだろう。一応、ウォクスは最強の兵器なのだから。
しかしアステリアは田所司令にこの情報を教えない。つまり、腹に一物抱えているのである。
これは何を意味するか。どうやらジュビジュビはアステリアと接触する事でウォクスを横流ししてもらいたかったようだが、アステリアはどういう訳か拒否していた。友好的ではない以上、利害の一致で協力関係を築いていると思うのだが、先方の希望を無下にするというのは下策だ。
アステリアの登場により勢力図がだいぶ複雑になってしまったが、プリン・ア・ラ・モイドの言葉から推測してみよう。モイドやディセルマインは輪廻を開きたい。アステリアは開きたくない。ジュビジュビオも、わざわざ破壊を要求するくらいだから開きたくない。
なるほど、アステリアとジュビジュビは利害の一致があるのではなく、共通の目的を持っているという訳だ。似たような意味だが、二人はお互いの別の目的のために協力する事でそれぞれの利益が出るのではなく、同じ目的に向かっている。アステリアがビラジュビオにウォクスを渡せないと言ったのは、目的は同じだが、こいつらに渡すよりこちらでどうにかした方がいい、という考えからだろう。
田所司令にシャバダーの情報を流さないのも、モイドがファロスに居着いているからだろう。実際のところ、デメトリオが地球を狙っている(らしい)ので、モイドを追い出す事もできない。シュビドゥバーと繋がってはいるが、同じ目的を持っているだけで、「地球を攻めるのをやめろ」とは言えない。そもそもシャバダー側も、デメトリオの部隊(学生?)であるキリウスたちと海賊の協力関係で成り立っている。アステリアに、今すぐ状況をどうこうする力はないのだ。だから、アウラを凍結するという対処療法を行使するしかない。というか本当に勢力図が複雑すぎんね。
そうなると、田所司令の主張よりはアステリアの命令の方が正しいように見える。今のところ勢力関係がややこしくて、下手に突っつく事ができない。ならば、地球が滅びるという一番厄介な可能性を潰すために動いておくべきだろう。敵勢力への対抗は、残り二機でも一応どうにかなりそうではある。新装備もあるようだし。
まどかの判断は、100%正しい。また暴走を起こさないという自信はないから、凍結を受け入れる。一見後ろ向きに見えるが、ジャージ部はこうでないといけない。ジャージ部とは我を通す事ではなく、人を助ける事にその本質がある。つまり、自分のやれる事はとことんやるべきだが、できない事はやってはいけないのだ。自分の能力を見極め、できない事をしっかり把握する事も、人助けには重要だ。
ミドリの暴走は、何故起こったのかすら分かっていないのだから、「起こさない」という保証はどこにもない。まどかが手を引いたのは正しい。
というか逃げ出したはずのアレイが専属メイドやってたけど、つまり逃亡を手引きしたのはアステリア側という事だよね?w
バレると勢力関係がとても面倒臭い事になるけど、まぁバレないだろうね。
まどか
とりあえずまぁ、
次回はジャージ着るようですよォォォォォ!!
次回予告にいつものジャージの襟の部分が見えたよ!
やったね!
今回は着なかったからね! そういや前回も着なかったね!
いやぁ、ジャージ関係ないんだけど、鴨女の冬服は色が大人しい茶色だからフォーマル感がすごいね。冠婚葬祭に恥ずかしくない制服だ。
フォーマル感があったから、まどかの気合い結びとのギャップが大変な事になっていた。でもそれが逆にまどかをイケメンに見せるというね。余計な情報のないスッとしたキャラデザだから、今回は妙にまどかがイケメンに見えてドキドキしてた。
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