パパのいうことを聞きなさい! 第8話「ゆるしません!」 対話感想!
第一条件を常に意識したい。
登場人物
酒原(さけはら): 誤植から生まれた謎の人物。不器用な神酒原に代わって進行を担当する。どこかのあとがきに登場する誰かに似ているがやはり気のせいである。酒が好きな訳ではないらしい。
神酒原(みきはら): このブログの書き手。回線もプロバイダも変えて、下り速度とかすっげぇ速くなったんだけど、パソコンが死にかけなのでどう速くなったのかイマイチ分からない。オペレーター「ページ移動が一瞬ですよ!」 俺「はぁ」
神酒原 「今回にしてやっと、このアニメの本質を見たような気がしたよ」
酒原 「遅いな」
神酒原 「確かに遅いけどさ。でも本質って、最初から見えるものでもないだろ?」
酒原 「そりゃあそうだけど。で、その本質ってやつはなんなんだ?」
神酒原 「順繰りに語っていきたい」
酒原 「そうじゃないとお前は説明できないもんな」
神酒原 「引っ掛かる言い方だけどスルーする。……感想ブログ回ってると、描写不足とかが槍玉に挙げられていたりして、けっこうツッコミが多いんだよね」
酒原 「確かに。祐太が最初に3姉妹を引き取ると言い出した時から必ず何か言われているな」
神酒原 「でもね、それらって「現実的に考えすぎ」なんだよね。なまじ両親が死亡するという鬱展開で、しかも大学生が3人も子どもを引き取るという無茶すぎる展開だから、現実的に考えておかしなところがあると「ん?」と目に留まってしまうのは分かるんだけど、それにしてもみんなのツッコミは現実的すぎる」
酒原 「アニメなんだから細かい事気にするな、って言いたいのか?」
神酒原 「違うよ。アニメだからある程度は筋を通さなくてもいい、とはまったく思わない。みんなのツッコミも、もっともだと思うよ。僕が言いたいのは、そういう表面的なところばかり見て、もっと中にある「作品の描きたい事」を見ないのはよくない、という事だ」
酒原 「お前が常に言っている事だな。で、今それをまた言ったという事は、そう言える理由があるという事だが」
神酒原 「うん。前々回の感想記事でも言ったんだけど、この作品の目的って、「3姉妹が幸せになる事」なんだよね。3人がバラバラになってしまったら幸せになんてなれないから、祐太が引き取った。だから僕は、親戚への説明責任や、後見人の問題、金の問題、学校の問題、などなどは後回しにしていいと言った。まずは祐太の家で4人での生活を回し、3人が「この家で暮らしていきたい」と思えるようになる事が最優先だった」
酒原 「そしてそうなったな。ヒナはまぁあの年齢だから置いとくとして、空ちゃんと美羽ちゃんは祐太との生活に幸せを感じている」
神酒原 「そう。だから作品の展開として、前回、問題がいろいろと噴出したんだ。後回しにしていいとは言ったけど、ずっと無視する訳にもいかなくて、そのツケが回ってきたとも言える」
酒原 「それでツッコミを食らっていたりしたな。賃貸なのに無断で4人暮らしを続けるのは常識がない、とかなんとか」
神酒原 「そそ。そして今回だ。祐太は物件を見に行ってどうにか上手く引っ越せるところを探したけど、すぐには見付かりそうもなくて、大家さんに猶予をもらいに行った。そして大家さんの温情により4人で住んでもいい事になった。その前も、その場の判断で部屋を借りようとしたけど、空ちゃんに言われて踏みとどまった」
酒原 「どれも祐太の功績とは言えないな」
神酒原 「そう、そこだよ! 祐太は「頭を下げに行く」という事をしたけど、それだけだ。結局は大家さんが優しかったから、空ちゃんがしっかりしていたから今回の件は上手くいった。祐太自身が言っていたけど、今回はラッキーだったんだよ。そして作品にケチをつける……と言ったら印象悪いけど、ツッコミを入れる人たちはここで「結局祐太は何もしていない」と、祐太の無能力さを非難するんだ」
酒原 「確かにその通りだから、言い返せないぞ」
神酒原 「言い返すつもりはない。それでいいんだから。いや、しっかりしていた方がいいけど、このアニメは「祐太が3姉妹を引き取って子育てしていくお話」ではなく、「4人が幸せに暮らしていくお話」なんだ。祐太の悪いところをいちいち羅列する事に意味はない。そもそも、何故「祐太が何をしたか」に固執するんだ? 「祐太が何を得たか」というのも見ないと駄目だ。今回は空ちゃんのフォロー、ヒナや美羽ちゃんのファインプレー(?)、大家さんの温情、仁村たちの協力、そして祐太の土下座で事が進んだ。みんなの力で勝ち取った結果なんだ。これをして「ただのラッキー」「本当なら問答無用で追い出される」なんて言うのは無粋もいいところ。祐太が今回あたふたして何もしていなかったのならまだしも、ね」
酒原 「彼にできる最大限の事をやっていたもんな」
神酒原 「そ。でも祐太には能力が確かにないから、立ち退き勧告を食らうという馬鹿もやらかすし経済問題もすぐには解決できないし料理も落とす。もちろん成長していきながらそれらを直す必要はあるけど、今すぐその能力がある必要はない。3姉妹が離れ離れにならないために、4人で頑張って幸せを勝ち取る」
酒原 「だから、現時点で「できない」事に文句をつけるのはナンセンス、という訳か」
神酒原 「その通り。本当に祐太の判断に文句をつけたいなら、一番最初の3人を引き取ったところまでさかのぼる必要がある。客観的に見れば、3人バラバラでも、ちゃんとした家庭で育てる方が不自由はないだろうからね」
酒原 「不自由はないけど自由もないな」
神酒原 「ちょっ、お前すげぇいい事言うな! それ感動した! もらっていい?」
酒原 「もらうも何も、お前と俺は中の人おな」
神酒原 「それは言わない約束だろ?」
酒原 「そうだっけ? まぁいいや。さて、真面目な話はここまでにするとして、次回は待ちに待った美羽ちゃん回だぞ」
神酒原 「僕空ちゃん派なんですけど」
酒原 「じゃあ次回は見ないな」
神酒原 「何故そうなる? 空ちゃん派だけど美羽ちゃん回超楽しみだよ。待ちに待ってはいなかっただけで」
酒原 「帰りが遅いんだって」
神酒原 「10歳のガキが寄り道なんてけしからん!」
酒原 「さすが、小学生の時寄り道して心配した親から先生に連絡行って翌日クラスの前に立たされたお前が言うと説得力が違うな」
神酒原 「なんでそう人の恥ずかしい過去をばらすかな」
酒原 「でも次回予告を見る限りだと仁村と一緒にいたぜ」
神酒原 「あ、そいつは安心」
酒原 「美羽ちゃんはケータイも持ってるからな、充電が切れるというアニメ的展開にならなければさほど問題にはならなさそうだが」
神酒原 「すごい時代だな。小学生がケータイだなんて」
酒原 「セキュリティ上は持ってた方がいいけどな」
神酒原 「それは確かに」
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