偽物語 第十一話(最終回)「つきひフェニックス 其ノ四」 感想!
義理の妹なんざ、萌えるだけだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ(←結論)
感想
お前の妹は偽物だと言われて、いきなり月火ちゃんの上半身を吹き飛ばされた怒りも相まって最初は動揺していた阿良々木くんですが、あっさり結論へと辿り着きました。
このあっさり具合がとてもよかったです。むしろ、そうであるべきと言えるくらい。
だって阿良々木くんは、火憐ちゃんをして「お前の正義は偽物だ」とした上で「それが誇り」と言っているのです。しかもこのストーリーを通してそう思うようになった訳ではなく、最初から誇りに思っていた。
偽物を偽物のまま認める心を持っていた阿良々木くんが、月火ちゃんが偽物の妹だと言われて、なびくはずがないのでした。
だから、一度冷静になって頭を冷やすと、すぐさま受け入れた。怪異である月火ちゃんを、偽物である妹を、自分の妹だと認めた。
いや、認める必要すらなかった。だって月火ちゃんは妹なのだから、わざわざ再認識する事もないのです。バナナを指差して「これはバナナだ!」と言うようなもの。
怪異だ? 偽物だ? だからなんだ。月火ちゃんは怪異かも知れないが、偽物の妹かも知れないが、本物の月火ちゃんだ。それだけでいい。それだけで、阿良々木くんの妹たれるんだ。
つまりまぁ、別にキスする必要なんてなかったのですよね。
「これはバナナ! でも一応確認してみよう」と、皮をむいて食べるようなもの。
阿良々木くんはキスする前から、もう月火ちゃんが自分の妹だと認めていましたが、なんとなく皮をむいて食べてしまったのでしょう。
何故バナナをバナナだと言うためにわざわざ食べたのかは、まぁ、阿良々木くんが変態だからw
しかしまぁ、「お前とキスしても何も感じない、嬉しくもなんともない」と言うとはね。2話ほど前に大きい妹とめくるめくピンクの世界に旅立っていた阿良々木くんが言うと説得力の欠片もありませんね。
ただキスがしたかっただけでしょうね。
でも今回だけは認めておきましょう、阿良々木くんは妹とキスしても何も感じない健全な男子高校生です。
火憐ちゃんもよかった。
「僕のために死ねるか?」「月火ちゃんのために死ねるか?」と聞かれて、「死ねるよ」と即答できる火憐ちゃんマジかっこいいっす。
僕にも妹がいて、そしてとても仲がいいですが、妹のために身を粉にできるとは言えるけど、死ねるとまではさすがに言えない。まぁ平和な日本で暮らしていれば死ぬ死なないの状況に陥る事も滅多にないから、死ねると言える方がおかしいではあるんですけどね。
フィクションだとは分かっていても、阿良々木家の兄妹はほんとにすごいと思う。この兄妹愛はとても気持ちがいい。
ところで火憐ちゃん、夕方に帰ってきたという事は神原とナニもなかったんだね!
よかったよかった。
処女はお兄ちゃんにあげるんだもんね。
いやいや彼氏にあげろよ。
今回月火ちゃんは「プラチナむかつく」を二回言いましたが、セリフの使い方が上手くてうなりました。
特に一回目。以前月火ちゃんは「プラチナむかつく、は実はそんなに怒ってない」という事を言っていたので、今回もそんなに怒っていないんだろうな、という事が分かります。かっこいいお兄ちゃんを信頼する妹。心温まるいいシーンでした。
総評
全11話というノイタミナスタイルのせいで冬アニメの中で一足早く最終回を迎えた偽物語、さて総評と参ります。
というか次回へ続くのですねw
次は傷物語が控えていますが、傷は前日譚のはずなので、続くという事は、さらに続編制作の話があるという事なんでしょう。確か新房昭之は「物語シリーズはぜんぶやりたい」という事を言っていたんでしたっけ?
原作未読だと、既読者のブロガーさんたちの言うセカンドシーズンとやらがピンとこない訳ですが、まぁ作ってくれるなら素直に待ちます。
さて偽物語、僕はどうだったのかというと、めちゃくちゃ面白かったです!
大大大満足ですよ。
ストーリー的には、化物語ほど突っ込んでやってはくれませんでしたが、内容はこっちの方が好みかも知れない。
偽物だけど、それでいいじゃないか。偽物だからって、それがどうした。むしろそれがいいんじゃないか。
という結論がとても好み。
あまり細かい事までは言うまい。
この11話、存分に楽しませてもらいました。
火憐ちゃんはお気に入りキャラの一人になりました。でもつきひフェニックスで一度もジャージを着なかったのは残念至極。
歯磨き回は至高。
- 関連記事
-
- 偽物語 第十一話(最終回)「つきひフェニックス 其ノ四」 感想! (2012/03/18)
- 偽物語 第十話「つきひフェニックス 其ノ三」 感想! (2012/03/11)
- 偽物語 第八話「つきひフェニックス 其ノ一」 キャプ付き感想! (2012/02/26)
- 偽物語 第六話「かれんビー 其ノ六」 キャプ付き?感想! (2012/02/12)
- 偽物語 第五話「かれんビー 其ノ五」 キャプ付き感想! (2012/02/05)