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あの夏で待ってる

あの夏で待ってる 第十二話(最終回)「あの夏で待ってる。」 感想!

デジモンテイマーズみたいだなぁ……と思ってたら少し違ったw

 
 
 
感想
これは面白いラスト。
なんつーか、感動するとか、ほっこりするとか、そういう感想ももちろんあるんだけど、「面白い」という感想が一番しっくりきます。
つまりこれ、ラストにつながるまでのプロットが面白いという事ですかね。

地球は開発レベルがFという事ですが、僕は以前から不思議に思っていました。Fという事は最低ランクという事なのでしょうが、地球ってそんなに低いかなぁ……と。
だって、宇宙への進出は果たしているのですよ? 恒星間航行はできませんが、辺境惑星とは言え、Eくらいはあるんじゃないかなと。
まぁ作品的にもさして問題にすべき事柄じゃないので、特に気にはしていませんでしたが、今回で納得がいきました。

そういや地球、開発レベルがFという事で原生住民への接触が禁止されているんでしたね。
これは、不用意に接触して文明の進化に妙な亀裂を入れないためなのでしょう。スケールは違うけど、人間が自然に干渉するようなものでしょうか。人間が干渉する事によってさまざまな種が絶滅している、もしくはしかかっていますが、不必要に干渉しなければそんな事にはならなかったはずでした。

さらに、開発レベルの判定として重要なのは恒星間航行ができるかどうかのようです。地球はまだそのレベルへは遥かに達していないので、そもそもまともな調査がされない。そして、まともな調査をしない以上、とりあえずの調査をしていても、実際にどこまで技術レベルが上がっているかは分からないでしょう。だからFなのですね。

何故わざわざこんな事を書いたのかというと、もちろん檸檬先輩が持ってきたトランスフォーマーが無人救助機と互角の戦いをしていたからw
救助機ですから、戦闘機能はあくまでおまけでしょうが、開発レベルFの惑星の技術で対抗できる事がそもそもおかしいのです。
でも、たぶん銀河連邦?は地球の開発レベルを低く見ている。外宇宙へは行けなくても、地球人は自らの星を滅ぼせる兵器はすでに作っているのです。

という訳で檸檬先輩の正体については驚愕の一言。
そしてエピローグの流れが面白い。MIBはどうやら、イチカたちが乗ってきた宇宙船を(たぶん現物をゲットして)複製しようとしているようですね。
りのんが特別顧問やっているのが面白い。単純に笑えるし、これは開発がぐんぐん進むw

最後の文化祭は数年後ですか。DNC48というパロディが見えたので、少なくとも2010年付近かな。
イチカにボリビア土産を着せる演出がニクい。檸檬先輩とりのんのおかげで、開発レベルが上がったのでしょうね。あっさりレベルが上がったという事は、やはり僕の考え通り地球の開発レベルはもともとFを飛び越えていたはず。海人たちがイチカの星に行けるとは思えないので(技術的に可能になっても地球の制度的に無理のはず)、開発レベルが上がった途端にイチカがまたやって来たのでしょう。

ラストカットを見る前まで、僕は『デジモンテイマーズ』を思い出していました。
あれは、どんな理由だったかはよく覚えていないのですが、最後にパートナーデジモンたちはデジタルワールドに帰らなければならなくなりました。子どもたちとデジモンたちはもう会えない……という感じになる、はずでしたが、主人公・タカトが以前デジタルワールドへ向かった時に使った穴を何気なく見に行くと、そこには……というラストでした。実際に何があったのかは明確に描写されていませんが、タカトが満面の笑顔になった事から、デジタルワールドへつながる穴がまだあったのだろうという事が分かります。

もう二度と会えない感じだけど、きっとこの後また出会えたんだね……と思わせてくれる作劇としてなつまちとテイマーズが似ていると思っていたのですが、なつまちはさらに先輩が再び地球に来たところまでさりげなく描いてくれました。
どちらかというと『ちゅーぶら!!』パターン?
ほっこりします。いいですね、単純に離別してお涙エンドになるより、しっかり希望も見える終わり方で。

ハッピーエンドで後味スッキリな訳ですが、お涙ちょうだい展開もしっかり用意しているのはさすがと言えますかね。みんなで頑張って頑張って追跡を振り切って、ついにあの場所を見つけて……でも、先人の残した証拠は残っていなくて。
結局はシールドが外されて、連れて行かれてしまう。
どうでもいいけどあの救助ポッド怖い。なんで中からは外が全部透けて見えるの?w

あの夏で待ってる。
どうにもピンと来ないタイトルでしたが、「あの夏」とは楽しくて濃密な時間を過ごしたこの夏の事を指して「みんなで過ごす楽しい時間」を表していたのですね。
だから、あの夏で待ってる。またあの夏のような素晴らしい時を過ごせる日を待ってる。

とてもいい終わりでした。
『あの花』のような、心の奥から突き抜ける感動はありませんでしたが、このくらいのほっこり感、「よかったね」と思える等身大感がこのアニメには似合います。とてもいい塩梅。

今回の絵コンテは長井龍雪と二瓶勇一。A、Bパートで分かれているでしょうか。二瓶勇一はなつまちで大活躍でしたね。
演出にアイマスの錦織敦史が入っているのが面白い。記憶が正しければ今回が初参加のはず。錦織敦史が次何作るのかも楽しみだなぁ。

総評
長井龍雪監督作品という事で否応なく楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない大満足の出来でした。
ストーリーも面白かったけど、やはり演出が際立つなぁ。演出の面白さは『ブラック★ロックシューター』と並んで今期ダントツでした。やはり長井龍雪の演出力・統率力はとんでもない。各話の演出家もそれぞれ素晴らしい働きをしてくれました。特に絵コンテ登板回数最多の二瓶勇一の活躍は目を見張ります。今後J.C.を背負って立つ存在やでぇ。

キャラクターとしては、柑菜ちゃんが大人気でしたね。僕も大好きです。捨て台詞残して走り去る姿が似合いすぎて悲しいです。
放送前に公式サイト見に行った時、柑菜ちゃんがすぐ目に留まったのですよね。これは僕好みだなぁと。
しかしなんか、あまりにも好みにヒットしすぎて悔しかったので、僕はこいつを好きにならないぞ!と心に決めたものでした。なんかスタッフに乗せられている気がして。
しかし負けました。1話の時点で好きになってしまいました。ハヤブサの速度でフォーリンラヴでした。
長井龍雪にはどうやっても勝てないと悟った瞬間でしたよ。もちろん黒田洋介、田中将賀もですけどね。彼らすげぇよ。特に長井・田中のツーカーはもう敵なしだよ。

あまり多くは語らない事にしましょう。このアニメは各話感想でこそ言いたい事が言える。あまりまとめて書くのに向いてない気がします。少なくとも僕は。

最後に。
樹下が最後にチラッと出てきてくれて嬉しかったぜ。
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