Fate/Zero 第十五話「黄金の輝き」 感想!
やはりランサーの決断は早かった。
感想
切嗣が「やつらの騎士道精神とやらを見せてもらおうか」と言った事に対して、前回感想ブログを回るといろいろな解釈がされていましたが、どうやら僕の予想の方が当たったようです。
試されるのはランサーの騎士道精神ではなく、セイバーのそれ。
ランサーはセイバーに一手がある事を知らないから待機しているだけだが、セイバーが海魔を屠る攻撃を持つと知れば、迷いなく左手にかけた呪いを解くでしょう。
反対に、セイバーの方が逡巡するはず。こんな状況でも、結果的に敵の情けを受けるような行為はセイバーのプライドが許しはしないでしょう。しかし騎士道精神に照らし合わせるならば、騎士とは敵に勝つことが本分ではなく、真に為し得るべきは民草を守ること。セイバーがランサーの解呪を受け入れるかどうかが焦点になる。
と、言うのが前回僕の書いた内容でした。
いやー、書いたはいいけど、そしてそれが見事に当たったはいいけど、それにしたってセイバーが対城宝具を持つと知ったあとのランサーの対応の早さは痺れたw
↑では「決断は早かった」と書いたけど、それも少し間違っていますね。そもそもランサーは決断すらしていないでしょう。決断とは、何も指針が決まっていない状態から、「何かをする」という事を決定する行為。その「何か」がして当たり前のものであれば、人は決断などしません。よほどのサボリ魔でない限り、学校や仕事に行くのに決断する人はいないでしょう。
それと同じ。あの海魔を倒すのが何よりにおける最優先事項なのだから、その方法を実行するのに、なんら決断など要らない。
かっこよすぎます。
しかも僕の予想に反し、解呪するのには武器そのものを破壊する必要まであったとはw
「呪い、終わり!」って叫べばいいものだと思っていました。セイバーに与えた手傷を癒すだけではなく、自らの得物も一つ手放す結果を厭いもしないなんて、ランサーイケメンすぎますやん。ランサーになら掘られてもいい。
それに対するセイバー。
これについては、ほんの少しだけ予想外でした。僕は前回の時点では、もう少し粘ると思ったのです。たぶん、原作既読者から「Zeroのセイバーにいいところはない、stay/nightが本番」という事を聞いていたからでしょうね。
自らの対城宝具が海魔を倒しうる事を知っておきながら、ランサーに提言しなかったのは完全に予想通り。アイリも知っていたのですね。アイリの方は、面識らしい面識もありませんから、敵にこんな事言うのもなぁ……という事で言えなかったのでしょうかね。
ウェイバーが切嗣からの言伝を伝え、ランサーがその成否を確認しても、セイバーは「この傷は誉れであっても枷ではない」ともっともらしい事を言いました。これも予想通り。状況が状況であれば騎士らしいかっこいいセリフでしたが、その傷が今海魔を倒すための枷になっているという事実があるので、このセリフは輝きません。
しかしランサーがセイバーを諭し、その武器を手折ると、セイバーは納得してエクスカリバーを構えるのでした。
この辺の見切りのよさは素直にかっこいいと思った。もう少し駄々をこねると思っていたというのもありますが、やはりセイバーも一人の騎士、説教を受けてまでつまらないプライドを持ち続けるという愚行は犯しませんでした。
今回の焦点は、セイバーがランサーの申し出を受け入れるところにある。
それが為されたとなると、エクスカリバーが海魔を討滅しうる事は視聴者にも明らか。あとはライダーが指定された場所へ海魔を落とし、それをセイバーが一刀両断にするのみ。
なのでバトル的な面白さというものはありませんでしたが、ここで注目するべきはその圧倒的なスペクタクルですね。大迫力でかっこよかったです。
斬るところもよかったけど、僕が一番いいと思ったのは「エクス、カリバァァァァァァァァァ!」と叫ぶセイバーの顔。
Fate/Zeroの戦闘シーンって毎回とてつもなくすごいですが、特に今回は、CGや撮影のおかげでその真価が発揮されているシーンが多かったのですよね。バーサーカーにしても、時臣vs雁夜にしても、最後のエクスカリバーにしても。
その点、作画的にすごかったのが叫んだ時のセイバーの顔。顔にズームインしながら叫ぶというシンプルすぎるカットで、あそこまでのド迫力を追求できたユーフォーテーブルの底力に感服です。
アーチャーと雁夜はいいところなし。
キャスター陣営がこれにて脱落ですね。キャスターは満足して逝ったのだろうか。「私は、一体……」と言っていたのでちょっと判断に困りますが、たぶんジャンヌだと思っていたセイバーがジャンヌじゃなかったと知って「私はなんのために今までやってきたんだ」となったんじゃなかろうか。キャスターは「私が聖杯に求めるのはジャンヌの復活であり、ジャンヌはそこにいるのだから、私の願いはすでに叶えられている」と言って聖杯戦争には参加せず好き放題やってましたからね。どうでもいいけど「私は、一体……」のところの演技力が凄まじかったです。鶴岡聡すげぇ。
にしてもジャンヌさん綺麗だな。
次回はどうやら、セイバーとランサーの戦いに決着がつきそう?
まだ後半が始まったばかりなので本当に決着がつくかどうかは分かりませんが、つくにしてもつかないにしても、すげぇワクワクして観戦できそうです。
つぶやき
3000円くらいのイヤフォン買ったよー!
耳に引っ掛けるタイプで、なんとコードを巻き取る機能がついてます。
こないだ買ったやつが一週間とそこらで壊れるという安物買いの壊れ損だったからなぁ。いや、安物ではなかったけど。
今度のは長持ちして欲しいぜ。


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