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夏色キセキ 第7話「雨にオネガイ」 対話感想!

ようは、どう見るか。

 
 
 
登場人物
酒原(さけはら):誤植から生まれた謎の人物。すっかりこのブログに住み着いて進行を務める。趣味は神酒原いじり。最近の悩みは酒豪だと勘違いされる事らしい。でも少しずつ飲めるようになったらしい。
神酒原(みきはら):このブログの書き手。小学校来の友達があまりにもクズすぎて困ってる。夏海たちみたいな学校生活を送れたらよかったのになぁ、とアニメにはいつもジェラシー。



神酒原 「結局のところ、これってただの通り雨だよね。夏のにわか雨。積乱雲」
  酒原 「お前いきなりなんて無粋なことを言うんだ」
神酒原 「人の話は最後まで聞けよ!」
  酒原 「おう。では続けろ」
神酒原 「こほん。……人間ってのは、どうしたって一人なんだよな。だから自分の見るものしか見えないし、自分の聞くものしか聞こえない。ネットが発達しすぎたせいでそれも怪しくなってきたけど、それでも本質は変わらない。だからこそ客観的な目を持ちなさいと言われるわけだけど」
  酒原 「私は自分のことを客観的に見れるんです。あなたとは違うんです」
神酒原 「懐かしいね。とまぁ、基本的に人間ってのは一面的な見方しかできない。意識しないと多面的な視点ってのは得られないんだよね。しかしフィクションというものは便利で、そこにはいろんな人間がいるから、ユーザーは疑似的に多面的な視点を得ることができる」
  酒原 「もう少し分かりやすくプリーズ」
神酒原 「もとよりそのつもりよ。つまり、今回の雨だって誰がどう見てもただの積乱雲だけど、優香たちから見れば違ったってことだ。照る照る坊主を作ってお願いして、そしたら晴れた」
  酒原 「勝手にそう思ってるだけじゃ」
神酒原 「その通りだよ。晴れたのは別に優香と凜子のおかげじゃない。でもお願いしたあとに晴れたら、とても気持ちいいだろ? それに、今回の雨を憂えたのは何もこの4人だけじゃない。のど自慢大会に関わる全ての人が、照る照る坊主を作る作らないに限らず、雨が上がることを祈ったはずだ。祈ったら、晴れた。もちろん偶然なんだけど、とても気持ちがいい。雨降って地固まるとは言い得て妙だね、ただ晴れているよりもやりがいがでてくる」
  酒原 「気持ちの持ちようということか」
神酒原 「そうとも言えるね。だから、どう見るかなんだよ。ただの積乱雲だったと見るか、お願いの結果だったと見るか」
  酒原 「心は心臓にあるのか脳にあるのか、みたいな?」
神酒原 「極論を言えばそうなる……かな? とまぁつまり、フィクション、この場合はアニメだね、はいろんな視点を僕ら視聴者に提供してくれる。今回のエピソードはそれを意図的にやっていた感じがするよ」
  酒原 「意図的に? ということは、他にもあったか」
神酒原 「あったね。水風船のくだりなんかすげぇ面白いよ。エピソードそれ自体も面白いけど、夏海・紗季側から見た思い出と、凜子・優香側から見た思い出では感じ方がかなり違っていた」
  酒原 「そういやそうだな」
神酒原 「ああ。夏海・紗季からは、濡れるのが嫌だからと真っ先に逃げ出す優香が結局は大玉を作って反撃に来るというのが印象に残っている。結局自爆しちゃうのが面白いよね。凜子・優香からは、絶対に逃げない二人が印象に残っている。でもそれは、一番動ける二人が逃げたら足の遅い凜子が狙われるから……という優しさからだった。いいお話だよね」
  酒原 「4人のことを語る時、片側、もしくは1人の視点からだと全部は見えないんだな」
神酒原 「そう。人間はどうしたって一人だからね、「自分」を見ることはできない。だから客観的にならないといけないんだけど、その点アニメは便利だよね、っていう話さ」
  酒原 「そうなると、夏海と紗季のそれぞれの優香への評価?みたいなものも違っていて面白かったな」
神酒原 「ナイス指摘! 夏海は紗季が転校してしまうことを言わなかったのを怒っていた通り、考え方が結構現実的なんだよね。だから言いだしっぺの優香が練習サボリ気味なのが許せない。でも紗季はその辺どちらかというと柔軟で、そもそも優香が言い出してくれなければこんなに頑張っていなかった、とポジティブだ。終始楽しそうだったし、どこかで「どうにかなる」と考えていたんじゃないかね。水風船のエピソードは紗季が持ち出したわけだけど、その時の優香は結局は大玉を作ってきた。土壇場ではちゃんと頑張ってくれる子だって信じていたんだろう」
  酒原 「そこで自爆せず、今回優勝できたのは優香の成長かね」
神酒原 「だね。世間一般的なアニメ的な成長とは違うけど、優香も少しずつ何かを学んでいっているということだろうよ」
  酒原 「にしてもよかったな、のど自慢大会」
神酒原 「ああ。可愛くて素敵なダンスだった」
  酒原 「中学生であれだけできれば学校ではヒロインだろうな。夏休み明けには紗季いないけど」
神酒原 「その紗季! いやぁ、僕は今までお気に入りキャラというものがいなかったんだけどね?」
  酒原 「何か語り出したよ」
神酒原 「夏海がなかなか味わい深くていいなぁとか、凜子可愛いなぁとかは思ってたけどね。でも今回でよく分かったよ。僕は紗季がお気に入りだ」
  酒原 「ほう。ツインテにやられたか」
神酒原 「それももちろんあるね。あのツインテは可愛すぎる! ふわふわ髪って反則だなって初めて思った」
  酒原 「それもってことはまだあるのか」
神酒原 「あるよ。さっきも言ったけど、今回の紗季、終始楽しそうだったじゃない? 夏海がぷんすかしている間も常に微笑みを絶やさなくて、なんだかだんだん女神に見えてきたんだよ。中学生らしくない大人の魅力があるとは前から思っていたけど、この余裕ある態度がかっこいいんだろうね。紗季さんステキすぎる。夏海の着付けをかいがいしく世話してあげるところも母性が溢れててイイ」
  酒原 「最初の喧嘩が嘘みたいだな」
神酒原 「そこだけは本当にもったいないと思うけど、だからこそ今のカタルシスがあるわけだし、その辺は今後さらにフォローがあるはずだからね」
  酒原 「紗季と言えば、あとはエロい」
神酒原 「僕が綺麗な感想を並べたところで何故そんなことを言うかな」
  酒原 「エロくなかったのか?」
神酒原 「エロかった! いや夏海の評価は的確だったね。言われて恥ずかしがるところは中学生らしくて、そこがまた可愛い。紗季さん最高や」
  酒原 「そろそろ感想を終わろう」
神酒原 「もっと語りたいけど、しゃーなしだな」

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