エンターテイナーになれれば楽しいだろうね。
感想
神はエンターテイナーだと言ったのはキャスターでしたか。
何気にだいぶ前の話だからどういう会話があったのかをよく覚えていませんが、神はエンターテイナーで我々を操っているのであり、しかしそこで神へのツッコミをしてやろう、という流れであの海魔を召喚したのだと記憶しています。
まぁつまり、キャスター陣営もまたエンターテイナーだったのでしょう。自らが楽しめるように場を演出し、その舞台で踊り狂う傀儡たちを見て楽しむ。自分らの想定しない流れすらもエンターテインメントに変えてみせる。
だから彼らは満足げに逝けたのでしょう。
本質を語れば多少は異なってくるのでしょうが、綺礼やアーチャーにも似たような臭いを感じます。自らがエンターテイナーになるという点で。
違うのは、キャスター陣営は自らもまた傀儡として演出したのに対し、アーチャー陣営は演出したものを上から眺めることを悦とする。
いやはや、楽しそうですね。確かにこれはとんでもない悦楽でしょう。
雁夜と葵さんを時臣の死体の前で引き合わせ、悲劇を演出する。そばから見ているだけでも雁夜の悲運に興味を見出していた綺礼、それを自分の指で糸吊りにするのは相当な面白さがあったようで。人の不幸で酒が美味い。
切嗣とはまったく気色の異なる、絵に描いたような外道ですが、僕は気持ちが少し分かるのです。
僕はまったく下手くそながらも小説を書いておりまして、その点において、エンターテイナーと言えます。卵ですけどね。自らの頭でストーリーを作り、キャラクターを動かす。
何故小説を書くのかというと、それがとても楽しいからですね。自分の手でキャラクターたちが喜劇や悲劇を起こすのは、とてつもない快感が伴います。
特に、「これはすごい」と自分で思ってしまうようなお話が書けた時。その出来栄えは置いておくとして、筆者がそう感じた場合、悦楽とも言える感覚が体中に満ちます。世の素晴らしい物語を見る・読むよりも遥かに大きな快感。まぁだからこそエンターテイナーには第三者の目線からの評価が必要になってくるのですが、綺礼はこれと同じような感覚を味わっているのだろうと思います。
だから僕には少し分かります。
僕も自分の小説内でキャラクターを不幸のどん底に突き落とすことはありますが、それがカッチリはまってストーリーとしていいものになった場合、楽しいのですね。
しかし僕と綺礼の大きな違いは、小説家(※卵)であるか、策略家であるか。
まさか僕だって、小説では不幸な人物を書いても、現実の人間を使って不幸を演出するなんてことはしません。やろうと思えば、僕に限らず誰にだって可能でしょうが、やろうと思う人間なんてそうそういないでしょう。
だから綺礼の行いが外道に見える。現実の人間を使って不幸を演出し、それを見て悦に入る。
恐ろしいことです。是非ともお近づきにはなりたくない。
ちなみに僕と綺礼の大きな共通点は、誕生日が同じ。なんてことだ。
にしてもセイバーのバイクアクションは凄まじいものがありましたね。
以前、キャスター討伐戦の時、アーチャーとバーサーカーの空中戦が話題になったことがありました。なにあれすげぇ!という感想が立ち並びましたが、実は僕は、あまりいい映像だとは思っていなかったところがあります。
というのも、すごいはすごいのだけど、「何をやっているのか」というのがよく分からなかったのです。二機の軌道もよく見えなかったし、カメラがブレブレなのはいい演出なのだけどブレすぎて画面把握が難しい。作画はすごいけど、演出はすごくなかったと言えます。
反対に、今回のバイクアクションはいいですね。
カメラがしょっちゅうブレるのは空中戦の時と同じでしたが、セイバーがどう走っているのかがよく分かる映像でした。いつかの時と同じように「絵コンテクリーンナップ」という謎クレジットが入っていますが、今回の絵コンテはあおきえい監督。さすがです。
特に交差点を曲がるところがすごいですね。スピード超過で綺麗に曲がり切れずに反対車線へ突っ込む。ドキドキものでした。
変形?するところでは『ブラスレイター』のガルムを連想。『ブラスレイター』、BD-BOX出ないかしら。DVDはそろえてるんだけどあれは是非ともBDで見たいぜ。こちらも虚淵玄が原作。
ところで、間桐のお兄さん。
「もともとこいつは、他人を装って武勇を立てた逸話を幾つも持ってる英霊だからな」
もしやバーサーカーの正体はギルデロイ・ロックハート先生!
つぶやき
最近本読んでない。まずい……


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バイクで追ってくるのを面白いとスピード勝負を仕掛けるライダーw
インビジブル・エアで セイバーはバイクを変形させて追撃!
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「これ程美味と感じる酒ならば、是非また飲んでみたいものだ」
Fate/Zero #21の視聴感想です。 第1クールの記事はコチラから ⇒ 此方彼方其方 Fate/Zero カテゴリ 追跡。 対峙。 策謀。 同類。 愛憎。 是非また呑んでみたいものだ。 ↑さぁポチッとな
・Fate/Zero 2ndシーズン 第21話「双輪の騎士」
今週は雁夜が時臣殺害の濡れ衣を着せられてしまう……という展開。
もちろんその他にもバーサーカの変身能力についての説明、(中
Fate/Zero 第21話。
セイバーvsライダー、雁夜を待ち受けていた悲劇。
以下感想
言峰綺礼企画のどっきり大作戦。
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Fate/Zero
21話「双輪の騎士」
【あらすじ】
罠に陥る雁夜。その結末を美食とする綺礼と英雄王。
◆スピード勝負!勝利を掴んだものは?
ライダーを追うセイバーは騎乗スキルで
Fate/Zero 2nd 第21話「双輪の騎士」感想
隠忍の果て
[Fate/Zero] ブログ村キーワード
Fate/Zero 第21話 「双輪の騎士」 #Fate2012 #ep21
大作 Fate/Zeroのセカンドシーズン であります。本作は『Fate/stay night』の10年前(第四次聖杯戦争)の物語。...
Fate/Zeroの感想です。
誰だよこのキャラに綺礼(きれい)なんて名前を付けた人は(汗)
Fate/Zeroですが、セイバーはアイリスフィールを連れ戻すと舞弥と約束します。セイバーはライダーを追いますが、切嗣は偽装に気づいて間桐家へ行きます。(以下に続きます)
Fate/Zero (3) (カドカワコミックスAエース)(2012/04/02)真じろう商品詳細を見る
いやっほーっ! こいつは超クールな追撃シーンだぜっ! CGを使用しての、バイクでの...
駆け抜ける王達、愉悦の本質―
「滅ぼすことなく、貶めることなく、
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アイリを攫ったライダーをバイクで追いかけるセイバー。
途中で見失ってしまうが
Blu-ray Disc Box II [Blu-ray]『これほど美味と感じる酒なら、
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制作 : ufotable
監督 : あおきえい
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今回はセイバー対ライダー陣営のバトル、教会で雁夜に関するあるイベント発生と、イベント盛りだくさんな回でした。 教会の話は原作を読んだ時、一番印象に残った話だったのでこ...
Fate/Zero 2期
第21話 『双輪の騎士』 感想
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作 画:9(雁夜のド不幸ぶりと綺礼の笑みに)
ストーリー:8(俺って、ほんとバカ)
アクション:10(V-MAXのスピードバイクアクションは見物)
萌 え:4(葵さん
セイバーは人間が乗ることを度外視したチューニングを施したYAMAHA V-MAXを駆り、アイリを抱えて建物を移動するライダーを追走しますが、見失います。
姿が見えないのなら気配を感じ ...
雁夜の悲願と綺礼の思惑。一方ではカーチェイス
前回のライダーはバーサーカーの変身した姿。
雁夜は条件付き(時臣に会わせる)で言峰と組んで(?)言峰の策で動いたようだ。
その一方でセイバーは本当のライダーを発見し戦う...
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