ソードアート・オンライン 第1話「剣の世界」 感想!
お・も・し・れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
最高の導入
この第1話は、全編を通して視聴者に対するチュートリアルでしたね。
ゲームが開発された時代背景が軽く描写され、ゲーム内の設定もスムーズに次々と紹介され、最後はSAOの本当の仕様が発表されて……と、丁寧さが先に立って派手さがあまりなかった第1話でしたが、それなのに僕はだいぶ引き込まれています。
まず、ゲーム自体が魅力的ですね。
完全VRゲーム、自分の思った通りにアバターが動き、敵を倒すことができる。『アクセル・ワールド』のブレイン・バーストよりは技術レベルが下っぽいですが、よりゲーム的ではある。
そして、体のモーションをしっかりやればあとはプログラムがスキルを発動してくれる、というのがゲームらしくていい。さらに痛覚がないから、安心して遊べる。
……と、みんなが熱中して遊べればいいのですが、ゲームマスターから宣告された内容がエグくてこれまた面白い!
100層もあるゲームをクリアしなければ、助かる道はない。すでに200人以上が死んでいる。
ラストの描写がこれまたエグい。1ヶ月経って2,000人が死に、しかも誰1人第1層をクリアしていない?
β版の時のキリトは2ヶ月で第8層まで行けたと言う。しかも、ログアウトできないこの状況だと、1ヶ月は同じ1ヶ月ではない。どういうことだ?
という、次回へのwktkが生まれています。いちいち上手いなぁ。
痛覚がない、に代表されるようにしっかりゲームゲームしていながら、その実は常の死の危険が伴う危険な戦い。途中退場はあり得ない。
この危機感が上手く作用して、腹の底から得体の知れないなにかが湧き上がってくるような感覚があります。このドキドキ感はすごい。
さらには、チュートリアルを見せつつ見応えのあるドラマも1つ見せてしまったという、この第1話、どこまでも底が知れません。
キリトの迷いのない動きに目をつけたクラインがキリトに教授を頼み込み、そこで友情が生まれる。たぶんですが、キリトは現実ではあまり人としゃべれない子なんでしょう。悪くて引きこもり。それが、VRとはいえゲーム世界ではある程度砕けることができる。
クラインのさばけた感じも手伝って、ここだけ見ても面白い。
システムの凶悪さを知って、いち早く次の村へ拠点を移そうとするキリトですが、この数時間で仲よくなったクラインを連れて行こうとします。みずみずクラインが死ぬのを眺めている手はないですからね、友情が感じられるいいシーンです。
しかしクラインには、落ち合う約束をしていた仲間たちが。
彼らを見捨てることはできない。彼らはキリトから戦い方を習ったクラインより素人、放っておいたら死んでしまうかもしれない。
「クライン1人だけならいいけど……」と考えるキリトが悩ましい。本当は数のことなんか気にせず「みんな俺についてこい!」ってできたらよかったのでしょうが、キリトはβ版をプレイしている、2人以上の素人を守りながらクリアできるゲームでないことを理解しているのでしょう。
そして、その逡巡を感じ取ったクライン、キリトに先に行けと言います。
うーん、かっこいい。クラインには生き残って欲しいぜ。OPを見るとクラインらしき人物を発見したので、再登場はあるようだ。
次回からは、ある程度は進んだ状態からのスタートになるんでしょうね。
てっきり、第8層くらいまではスキップしちゃうものだと思っていたのだけど、最後のテロップを見る限り全員まだ第1層。難易度高すぎでしょう。カラクリがあれば、次回判明するかな。
現実サイド
言ってることがサイコすぎてよく分かんなかったんだけど、このゲームを作って1万人を閉じ込めた時点で開発者の望みは果たされたんだよね?
ってことは、もう逮捕されちゃったか。
すでに死んでしまった例があるから、警察はナーブギアを押収しているでしょう。安全に取り外せることができないか調査しているでしょうが、……たぶん無理なんでしょうね。
VR空間内の食事でも空腹感を紛らわすことはできるようですが、実際の体はどうなるんだろう。病院にナーブギアごと搬送されて点滴生活……かな。一斉調査がなされるだろうから餓死の心配はないとしても、これは大変だ。
そして1ヶ月で2,000人が死亡。これはやばい。
ソードアート・オンラインの設定を見て、連想するものがありました。
劇場版名探偵コナン『ベイカー街の亡霊』です。
この映画内では「コクーン」と呼ばれるゲーム技術が確立され、100人の子どもたちが招待されてプレイ体験をする……というのがお話の流れなのですが、人工知能にゲームを乗っ取られて、だれか1人がゲームをクリアしないと全員の脳が焼き切られる……という過酷なルールが敷かれました。ゲームオーバーした子どもたちの入ったコクーンが回転しながらフェードアウトする描写が生々しくてえげつなかった。まぁ、こっちは結局だれも死なずに済んだのですけどね。
ところで、主人公キリトには妹がいましたが、ここからちょっと妄想してみます。
僕はあの妹ちゃん、『Another』の小椋さんのようだと感じました。
小椋さんは、引きこもりの兄を持つ主人公の同級生の少女。しかしお兄さんは「現象」の被害に遭って死んでしまいます。そのシーンで「兄貴!」と言って駆け寄っていったことから、彼女とお兄さんはそこそこ仲がよかったのではないかと推察されます。兄貴はフランクな敬称ですからね。
そこから僕は、「小椋さんは引きこもりの兄を「もー私がいないと駄目なんだから」と甲斐甲斐しく世話をする妹キャラである」なんて妄想していました。「早くバイト探しなよ~」とか言っちゃったりしてね。
キリトの妹にも似たような匂いを感じた!
わざわざ兄に部活に行く旨を報告したり、ニュースで映された映像では泣いていたり、と兄に対してわりと感情豊か。キリトが引きこもりかどうかは分からないですが、頼りなさそうなのは確かっぽいので、「私がいないとお兄ちゃんはなにもできない」とか言って世話焼いてそうです。萌える。
いやまぁ、もう妹ちゃん出てこないでしょうけどね。無駄な妄想でした。
つぶやき
耳かけ式のイヤフォンを普段使っているのだが、眼鏡を新調したところ、新しい眼鏡のフレームがイヤフォンの引っ掛けに当たって妙な感じに。思いもしないところで誤算が生まれたぜ。


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