ソードアート・オンライン 第9話「青眼の悪魔」 感想!
青眼、と聞くとドラゴンの方を連想しちゃうよね。
二刀流!
アスナに「片手剣持ってるのになんで盾持ってないの?」と聞かれた時点で、盾を持たないなら他に持つものと言えば剣だよなぁと思ってたら、本当に二刀流で吹いたw
AWの飛行アビリティといい、この作者は「わりとなんでもないけどちょっとお得感のある能力」をとことんレアスキルにしちゃうのが好きなようですね。こういうの大好きです。
二刀流というのは、実際に扱うとなると相当難しいですが、ある程度の技術を習得できれば「二刀流」というだけでアドバンテージが生まれますね。なぜなら、二刀流というのはあまりいないからです。
剣道で二刀流の人の試合を見たことがありますが、あれはちょっとすごすぎる。僕が剣道まったく知らないというのもあるだろうけど、二刀流のどこに斬り込めば有効打を取れるのかまったく想像できません。『バンブーブレード』でも、二刀流使いに苦戦するお話がありました。
当然ながら、実際に二刀流(特に長剣)を使おうとなると習得も戦術もかなり困難なものになるはずですが、これはSAOの設定がすごく活きてますね。
第1話でキリトが説明してくれましたが、特定のモーションを行えばあとは剣が攻撃してくれるのがSAO。ならば二刀流でも、特定のモーションさえクリアしてしまえば他の戦術と同じように動くことができる。
いやぁかっこよかったです。
テイルズオブシンフォニアのロイドの影響で僕は二刀流そのものが好きですが、次々に攻撃を繰り出すキリトに興奮しまくりました。
ロイドは「剣1本の力が100なら2本持てば200だよな!」という安易な発想で二刀流ですが、SAOではまさにそんな感じ。剣1本の威力はそのまま使えるようですし、交互に繰り出せば攻撃回数は単純計算で2倍、それにスキル画面を見ると二刀流のスキルで攻撃力やスピードまでも少しかさ増しされるよう。
面白い! かっこいい!
リズに作ってもらった剣はどこ行ったの?とは僕も思っていましたが、こんなところで出てくるとはね。いやぁ、リズのエピソードの時点で二刀流のスキルが出現していて、それでエデュシデータと一緒に使える剣を探していたんだね、たぶん。
その前からも片手剣を使ってた気がするけど、まぁその辺は気にするまい。
この辺の設定は、前回のクラディール戦でもたぶん反映されてましたね。
感想ブログを回るとクラディールが雑魚扱いされてて吹いたのですが、彼はどう見ても雑魚じゃありませんでした。というのも、初撃のスピード自体はキリトより彼の方が速かったのです。少なくともそういう描写に僕は見えた。副団長の護衛に命ぜられるくらいだから、レベルもそれなりのものでしょう。
しかしクラディールの攻撃の方が速かったのも、「キリトが片手剣を使ってるから」なのかもしれませんね。お互い睨み合った状態から同時に攻撃を繰り出せば、片手よりも両手の方が速く剣を振りぬけるのは道理。キリトはいざという時に二刀流スキルを使えるために、わざと左手を空けていたのですね。レイピアやエペを装備する、盾を装備する、などしていればもっとスマートに勝てていたのでは。
バトル自体も満足のいく出来でした。
やはりというか若干省エネしてる部分がないでもなかったけど、魅せるところはちゃんとわきまえてるよね。伊藤敦彦監督の絵コンテじゃなかったのは残念だけど、彼の指導が入っているだろうと思わせる画面の構成はとてもよかったです。テイルズオブシンフォニアのアニメもこんな感じだともっとよかったんだけどな……
でもまぁ、第2話クオリティとはさすがに行きませんね。外部から名のあるアニメーターが集まっているとはいえ、A-1は10月から全日帯アニメが控えてるし、青エクの劇場版の制作もあります。もともとの主力がSAOにいないということは十分考えられる。まぁ、素人の憶測ですけど。
第2話のクオリティが毎回見られるとはさすがに思ってなかったけど、次見られるのは最終回かその付近かなぁ。早ければ第12話前後の前半の佳境か。
アスナさんが可愛い
それにしてもアスナが可愛すぎてどうにかなりそうです。
ラブラブお昼ご飯もいいけど、なんといってもキリトがボスを倒したあとだよね! キリトを失う怖さで人目もはばからずにくっついたままって、ちょっと反則すぎます。トップギルド副団長という肩書きと普段の強さとのギャップがたまりません。
しかし、こうなると、今回のエピソード、バトル面ではアスナの出番があまりないですね。
その分キリトKAKKEEEEEEEEすればいいんでしょうけども、ちょっと寂しいな。
今後は短編をまた挟むにしても、長編エピソードが続くと考えていいはずだから、バトルの機会は増えますかね。楽しみにしたいです。
にしても本当に大変なことになりました。1人の女性を巡って男と男が剣で語り合う!
第1話を見た時、「もしかしてこれ対人戦はないのかな」と思ったのですが、ラフィンコフィンさんが笑っていたり今回のような決闘があったりして、意外に対人戦もありますね。
でかいモンスター相手に戦うのもいいけど、バトルの見栄えを考えると、でかいターゲット相手に映える攻撃方法って「魔法」なんですよねw
なぜかというと、当たり判定が広いから。でかい相手にはでかい攻撃をぶつけるのがかっこいいのであって、映像的にも迫力が出ます。
ところがSAOの世界に魔法使いタイプの職業はない!
なんてこった!
ということはやっぱり対人戦ですよね。剣を使うなら人間相手に戦うのが楽しいです。
キリトvsヒースクリフが楽しみすぎる!
考えてみれば前回だって、キリトvsクラディールの出来がとてもよかったじゃないですか。SAOはやっぱ対人戦だね。
ところでヒースクリフ団長、気になるセリフがありました。
彼、キリトに「二刀流で奪いたまえ」と言いましたよね。普通、こういう言い方をするでしょうか。
当然、キリトが二刀流を使ったという噂は団長さんの耳にも入っていたでしょうが、キリトに勝負を挑む以上、二刀流に対する対策を考えておくことはしても、わざわざ「二刀流で来い」とは言わないはずです。だって明らかに強いし。
全力の相手と戦いたい!という男の子精神もあり得ません。貴重な戦力を奪われようという時にそんなプライドを持ち出すようならトップギルドになって成長しないでしょう。
キリトとヒースクリフの実力差は、分かりやすい指標であるレベルすらアニメでは分からないのでなんとも言えませんが、ソロで前線に立てているところから、レベルやプレイヤースキルなど全てを考慮するとキリトの方が強いのではないかと思えます。そうではなくてヒースクリフの方が強いのだとしても、キリトは同じ攻略組なのでそこまで力量に差があるとは思えず、そんな相手にわざわざ虎の子を使わせるというのはちょっと解せない。
加えて、勝敗後の条件もわりと対等。「二刀流で奪いたまえ」というセリフだけが引っかかります。
というわけで推論。
ヒースクリフはなんらかの理由で、「アスナはキリトと一緒にいた方がいい」と考えているのではないでしょうか。
例えば、アスナが抜けると血盟騎士団としては当然のごとく戦力低下になりますが、総合的なクリア効率を考慮して、「血盟騎士団 + キリト」よりは「アスナのいない血盟騎士団 + キリトとアスナ」の方がボス攻略時などに多大な効果を発揮するのではないかと睨んでいる、とか。
アスナがキリトにメロメロなのは、たぶんヒースクリフも知ってますから、そしてアスナはどうやら組織の在り方について悩んでいるようでしたから、キリトと一緒にいる方が実力を発揮するかもしれない。という感じで、目先の戦力よりは総合的な期待値を優先した。
そういう理由があってアスナをキリトに預けるにしても、トップギルドとしては副団長を「はいどうぞ」と差し出すわけにはいかないので、勝負という形を取った。
そして出来レースで負けるわけにもいかないので、キリトが二刀流を使って超絶パワーを発揮したという情報を聞いて、これ幸いと「二刀流で来い」と言った。これなら本気で戦っても負けられる。
……どうだろうw
まぁ合ってるにせよ間違ってるにせよ、ともかく次回が楽しみです。サブタイには「殺意」とありますからね、外れの可能性の方が高いかな。
あと原作既読の方たち、僕の記事にコメントをくれるのは非常に嬉しいのですが、この点に関しては正解も不正解も言わないで下さいねw 大丈夫だろうとは思うけど、一回とんでもないネタバレを食らったので、念のため。
なんにせよアスナさん可愛い。
追記:
言ってるそばから「ヒント」と称して盛大なネタバレをかましてくれましたよ。コメントは非承認のままにしてあります。
もうやだこの小説の原作既読者! 禁書目録なみにマナーが悪い!
人気小説のアニメだとびっくりするほど「俺知ってるんだぜw」という自慢野郎が湧きますね。どうにかならんのか。
次回の記事からは、SAOに関してはネタバレコメントをしでかした時点でアク禁にさせてもらいます。そして次回以降この忠告を毎回入れます。
つぶやき
遅れ馳せながら、『おおかみこどもの雨と雪』を見た。
面白すぎて震えた。細田守は偉大だわぁ。ちなみにSAOの監督の伊藤智彦は細田守のフォロワーだったりします。


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