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DOG DAYS' EPISODE13(最終回)「Summer Memories」 感想!

2期らしい終わり方。

 
 
 
とても平和
シリアス展開一切ゼロで突き進んできたドッグデイズ2期ですが、当然最終回もシリアスはゼロの平和的な最終回。この安定ぶりは逆にすごい。

たぶん、1期の企画が持ち上がった時、最初はこういうコンセプトだったと思うのです。「戦」と称してはいるが本当に殺し合うのではなく、興業として政治・経済の理想モデルとして描いている点が本作の最大の特徴で、その本質に本来シリアスの付け入る隙はなかったはず。
でも1クールの作品としてメリハリをつけるために、あのシリアス展開が用意されたのでしょう。今考えてみると、フロニャルド力によって大地が守護されているという設定が存在するのにああいう展開になったのは、けっこう違和感。

2期になると、続き物である程度の固定視聴者が見込めるということで、本来の路線に戻ったのでしょう。

領主&勇者6人でお出かけして、お風呂入って、寝て、送還して、地球でのその後をちょろんと。
「いつも通り」の延長線上の、穏やかで楽しい回でした。
にしても大好きの多いアニメだ。

総評
以下、作品に対して批判を加えますので、罵詈雑言でなくともそういうの見たくないという方はバックスペースを。

各回のクオリティはとても高くて、ショートエピソードの出来のよさには毎回舌を巻いていました。突き抜けた仲よしごっこがとても心地よい、『ココロコネクト』などで荒んだ心を癒してくれる貴重なアニメでしたね。

1期がとても面白くて、2期にもとても期待していたのですが、しかしふたを開けてみると、個々の回のお話はよかったものの、全体的な構成には疑問が残りました。

これは第1話の時からずっと言い続けているのですが、まず、キャラ数がやたら増えた!
こんなに増やしていいものかと。キャラが多いだけなら、たとえば『とある魔術の禁書目録』なんかも多いですが、あれはエピソードにおける活躍する人数がしっかり決まってるからいいのですよね。これはこれで「使い捨てキャラが増える」という問題は出てくるのですが。

ドッグデイズでは、増えた登場人物を全員大事にしようとするあまり、1人ひとりの活躍がかなり減ってしまっていました。

まず、勇者。1期ではシンクが1人勇者だったからお得感があったものの、一気に3人に増えてしまって、出番が綺麗に分散されてしまいました。感想ブログを回っていても、「あれ?シンクが主人公のはずw」みたいな意見を多く見ます。ナナミとベッキーをフロニャルドへ連れて行くのは既定路線だったとしても、ベッキーまで勇者にする必要はあったのかと、思ってしまいます。

そして、勢力。1期ではビスコッティとガレットの2国しか出てきませんでしたが、2期からはパスティヤージュが参戦。
まぁ、これ自体はいいです。2期となるとどうしても変化をつけないといけないですし、新勢力というのはアイディアとしては鉄板。キャラについても、クー様以外は準レギュラーの扱いでほとんど本編には絡まず、そこまで増えたわけではありませんでした。
しかし、英雄王と魔王が出てきた回でズコー。その話数限りのゲストキャラかと思いきや、そのまま居座ってしまうではないですか。しかも大した活躍をするでもなく、尺ばかりもらっていくという。

こうしてキャラが増えてしまったことにより、戦のシーンのクオリティがだいぶ落ちてしまいました。ユニオンフェスタのダイジェストっぷりは本当に酷い。しかも最終回になって「実はシンクとナナミの一騎打ちもあったんだぜw」って、そりゃねぇよ! ナナミvsダルキアン卿とかいらないからそっちやれよ! vsダルキアン卿のバトル自体は面白かったけど!

ユニオンフェスタといい歓迎戦といい、基本的にはやっぱりキャラクターをみんな大事にする方針で、瞬間風速の吹かないバトルになってしまっていました。全体的に中途半端。
1期ではまだ、1回1回を大事にしていた印象です。クー様とか、別に戦わないでも見せ場はいっぱいあるのだから、その尺をガウルあたりに分けてあげるともっと締まってたんじゃないかと。

次に、全体的な構成。主に、バトルしてない時。
バトルじゃない時のお話は本当に面白くて、なんかもう悔しいくらいだったのですが、前半から中盤にかけて、どのエピソードも「総出演なんじゃないか」と思ってしまうほどのお祭り騒ぎでした。

洞窟戦なんかは作劇がとても上手くて問題なかったのですが、酷かったのは追いはぎウサギの回。ナナミとジェノワーズの影薄い2人でパーティ組ませて派遣するという、掘り下げにぴったりのお話だったのに、最後に姫様とレオ様が出てきていいところ奪ってったのは本当に意味が分からない。おかげでジェノワーズは脱いでる印象しかねぇよ。
ナナミはシンクやベッキーに比べて出番少なかったし、ここでしっかり活躍させておけばよかったのに、と思います。

キャラが増えたなら増えたで、やりようはいっぱいあるのに、みんな活躍させたい!という姿勢のせいでやっぱり中途半端。
どのキャラも魅力的ですし、この仲よしこよしの雰囲気は本当に心地よいので、非常にもったいないです。120点のものを作れる下地があるのに、70点にまでわざわざクオリティを下げてしまった印象です。この気分は、『IS』ぶりに味わいました。
監督が変わったのが原因なのかなぁ。西村純二はとてもいい監督だと思っていたのですが。やはり草川啓造は偉大だったか。

まだまだ言いたいことはいっぱいあるのですが、全13話、楽しかったことは事実なので、この辺でやめておきます。

3期は、なんかもう作中から「やりたい!やりたい!」雰囲気がバシバシ出てるし、今後も十分戦えるタイトルだと思うので、是非期待したいです。
2期の僕が批判を加えたポイントも、3期以降の展開を見越した上での作劇であれば、ちょっとは許せるしw

1期は、楽しい中にもシリアス、悲しい別れ、嬉しいどんでん返し。
2期は、安定した楽しい日常、お祭り騒ぎ、みんな仲よし。
こうなると、3期はいくらでもやりようがありますね。シンクvsナナミを軸にした燃えアニメになったらいいなぁ。

願わくば、シンクたちが身の振り方を決めるところまで見てみたいです。
今のところは地球優先で、長期休暇にしか来ないことにしてるけど、高校を出て、行くかどうかは分からないけど大学を出て、そして社会人になったら、長期休暇なんて取れなくなる。そうなった時に、「僕たちには僕たちの世界があるから」とフロニャルドにお別れを告げるのか(おジャ魔女エンド)、「一生フロニャルドで生きていく!」と完全に移住するのか(アバターエンド)、選択を迫られると思うのです。
この可能性に満ちた物語に決着をつけるとしたらここだと思うので、是非ここまではやって欲しい。ミルヒとベッキーどちらを選ぶのか、という選択ともリンクしてくるから綺麗に終われるだろうし。大変そうだけどw

つぶやき
スキャナを使わないといけない状況になったのだけど、僕の複合機、スキャン機能壊れてると思ってたら普通に使えた。買ってからもう4年経つけど、いつ壊れるかガクブルしながら使うことになりそう。いや買えよ。

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