虚構的演出が冴えわたる。
老人ホームへ行こう
今回もさまざまなコメディ展開をなぞりつつ、だんだんとストーリーの核心へと近づいていきました。
しかしあれですね、話数が進むごとに「これゲーム原作なんだなぁ」というのを感じます。作劇が実にゲームっぽい。この原作に忠実な作りが原作ファンに受けているわけですが、アニメ作品としては少々つまらないところです。まぁ今回はその分を映像表現でカバーしてみせる試みがあったのですけど、それはまたあとで。
今回はクドちゃん初登場、しかし顔を見せただけで終わってしまいました。
FDとして個別に後日談が出たほどの人気ということで、とりあえず第一印象を述べると、電波は2人はいらないな、なんてw
もちろんお話が進んでいけば違うのだろうけど、なんとなく小毬ちゃんと印象が被ってしまいました。性格が似てるというよりは、麻枝准のクセが思いっ切り出ていると言った方が近いかな。風子が2人いるみたいな。
可愛いは可愛いけど、その前に突き抜けてアホアホしいところを見せてくれている小毬ちゃんがいるからやはり印象としては弱い。今後の登場に期待です。
しかしきちんとした用事とはいえ、女子寮に入ってなにもないとは、理樹くん恐るべし。大島だったら大変なことになってた。
そしてとりあえず今は、その小毬ちゃんルートに入ったよう。
いきなりなにもない状態から家族の問題へ踏み込んできて、わりとビビっているところです。謎の兄貴の存在を解明することが命題の1つにはなりますかね。今のところは小毬ちゃんが一番のお気に入りなので期待してます。
老人ホーム訪問はなかなか面白かったw
リアルに描いてるというよりは「老人ってこんな感じだよね!」というイメージの集約みたいな感じでしたが、小毬ちゃんの優しさが画面全体から溢れ出ていて、なんだかこちらも優しい気持ちになれました。
出し物披露が喜ばれるというのは、あるあるwです。
時折挟まれる虚構的演出
今回の絵コンテは山川吉樹監督でしたが、今までにはあまりなかった、「現実にはあり得ない」アニメ的な絵作りがちらほら見られました。
屋上のシーンで2カット。
夢の中のお兄さんの話をしている時の、横から捉えた遠景カット。
神北拓也についてお母さんに聞いてみたことを話している時の、まるで小毬が鉄格子の中に閉じ込められたかのようなカット。
前者では、ああいう映し方をすると、本当なら隣にいる理樹も映るはずですね。しかし小毬ちゃんだけを引いたショットで映すことで、「小毬ちゃんが悲しそうにしている」という気持ちが伝わってきます。
後者では、フェンスの向こうから小毬ちゃんを映すカットで、現実的にもあり得る構図なんだけど、やはり近くにいたはずの理樹や鈴が見えなくなってて、おまけに背景や撮影で画面をガッツリ暗くしたので、フェンスが鉄格子に見えてしまいます。こうすることで、「見知らぬ兄について八方ふさがり」状態を演出。
どちらも、たぶんゲームではやってない演出なのではないかな。基本的に背景と立ち絵で画面が進行するノベルゲームでは、こういう演出は向かないはずですし。
こういう試みはすげぇ好きです。ストーリーをほぼ原作通りにまとめる代わりに、演出面でアニメのオリジナリティを出しているわけですね。
一番印象的なのは、老人ホームでのシーン。
これは単なる設定ミスかもしれないとも思ったのですが、演出的なものだったと仮定して。
明らかに違和感があるのですよね、背景に。入口付近のみんなが集まっていたロビー部分は、マガボニー色?の壁を基調とした落ち着いた感じの内装でした。出し物を披露したホールもそうだったかな。
しかし各ご老人の寝る個室の並ぶ廊下は、びっくりするほど無機質だったのです。
ロビーなどだけお金をかけて明るい内装にしたというにも、色がなさすぎでした。撮影処理で意図的に色をさらに暗くしているカットまで。
設定ミスとか、僕の考えすぎでなければ、この明らかな背景のトーンダウンは「これからシリアスなお話になるよ」というサイン。
夕陽の明るいイメージも、小次郎さんが小毬の名前を認めてからは、途端に深い影が下りる逆光演出にスイッチ。
OPなどでの光の演出も実にかっこいいですし、今後もこういった美味しい演出を楽しめそうです。


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幸せのひだまりを作るのです
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どうも、管理人です。だましだまし使っていた腕時計のバンドがついにお亡くなりになったので、この辺の作業が終わったら買い換え&取り付けを手配しない
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リトルバスターズ! 4話の感想です。
いや〜、よかったですね。
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ハピネス天使こまりん。その笑顔の裏に隠された悲しい
おい、野球しろよ。
小毬ちゃんルート開始
キャラクタースリーブコレクション クドわふたー「能美クドリャフカ」(2010/09/16)ブロッコリー商品詳細を見る
Little Busters!/Alicemagic(初回生産限定盤)(DVD付)『どこかにいるかもしれない、お兄ちゃん・・・』
原作:Key
キャラクター原案:樋上いたる、Na-Ga
監督:山川吉樹
シリーズ構成・脚本:島
幸せスパイラル理論。深いです、ハッとさせられる理論ですね。 あなたが幸せなら私も幸せ。私が幸せならあなたも幸せ。 アニメで こんなに分かり易い人生訓を提示させられるとは思
………………キましたね、これは。
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この先にどういう展開が待ち受けているかを知っている身としては、コンパクトながらも必
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クド登場でテンションが一気にわふーなのです!
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「どうせ私なんか・・・私なんか」
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