リトルバスターズ! 第6話「みつけよう すてきなこと」 感想!
上手いことアニメ化したなぁ、と感心です。
幸せも、悲しみも
かなり飛ばし気味ではあるらしいものの、アニメリトバス、今のところ原作ファンからも評判がいいですね。むしろ原作に忠実な出来から、アニメ組よりも原作ファンの方が数倍も楽しんでいるような気もしてます。
が、今回はどうなんだろう。1つのルートのラストですから、いろんな声が聞けそうですね。
しかし、すごくよかった!
これはなかなか、素晴らしいアニメ化だったのではないでしょうか。少なくとも僕はそう感じました。
というのも、実際にラストまで見て分かったけど、このシナリオ、「動き」がだいぶないんですよね。
野球やったり、バトルやったり、とコメディパートでは動きまくるものの、本格的なシリアスパートに入ると、びっくりするほどキャラの身体的な動きがありませんでした。
確かにこれはゲーム媒体ならではで、テキストだからこそ描写できるストーリーと言えるでしょう。
キャラの動きがないって、アニメとしては相当致命的です。
本当は動かしたいけど、作画コスト的な制約でカット数を減らしたりして動きを抑えなきゃいけない……ということは多々ありますが、最初から動くシーンがないと、もうそれはアニメとしてつまらない。牛肉のない牛丼です。
小説原作、ノベルゲーム原作となると、文章媒体では特に動きがなくても構わないので、「どう動きをつけるか」というのが重要になってきますね。
ここで言う動きとは、作画の話じゃありません。シナリオ的にどう動かすか。今期これができていないのが『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよね』だったりするのですが、まぁそれは置いといて。
リトバスはこれが上手かった!
理樹が必死になって絵本を作るシーンから、屋上でのクライマックスまで、実に自然な流れで見ることができました。どちらかというと手を変え品を変えで映像をいろいろいじっていたのが強かったですが、シナリオ面でもキャラの行動にしっかり意味を持たせていて、とても好感が持てます。
実際のところ、たぶん、原作をプレイした方がより深く感動できるのでしょうね。
でもこのお話ならしょうがないと言えます。ストーリーをカットしまくったという以外にも、お話の質がもう完全にテキスト向きですから。
アニメならではのシナリオ運びも、もしかしたらあったのかもしれない。
老人ホームへ遊びに行く回は、原作では理樹と小毬だけだったようです。そんな感じで、今回理樹以外のメンバーがいろいろ動いてくれたのは、アニメオリジナルかもね。少なくとも、鈴が戸を叩いて回って出てきたクドちゃんとかそのあたりは間違いなくオリジナルでしょう。
その辺の正否はブログ回ったらすぐに分かるか。
私が幸せならみんなも幸せ、みんなが幸せなら私も幸せ……という独特の幸せスパイラル理論を持っている小毬でしたが、今までそれは一面的なものだったのですね。
幸せを、幸せの観点からしか見ることができなかった。お兄ちゃんのせいで、辛いことを全て夢だと思うようになったから。
よく言いますね。光があるから闇が生まれる。闇なくして光はあり得ない。
比べる対象があるからこそ、すてきなものはすてきなものとして輝くのですよね。この世に真に純粋な幸せがあったとして、その人が人生に満足できるかというと、さてそれは疑問です。
悲しみを全てなかったことにしていたら、本当の幸せなんて見えてこない。
なんてことのない、とても当たり前のことですが、感動しました。自分に幸せを与えてくれたからこそ、こんな小毬さんを救いたい。そんな理樹の想いが胸を打ちます。
案の定、最初のエピソードに持ってこられたということで、小毬はそのまま今後のストーリーにも参加してくれそうですね。今後のヒロインは、そうはいかない子とか出てくるのでしょうか。
クラナドは逆に、どうしても今後登場できない子を初っ端から消してしまうという形でしたね。
ともかく、小毬ルート、完!
面白かったです。次回以降も期待。
どうでもいい話
本当にどうでもよくて、書こうかどうか迷ったのですが、結局書くことにします。
……僕は、ご飯を残してどこかへ行ってしまう描写が嫌いなのです!
……いや、今回の鈴のシーンはまだマシなのですけどねw
メシなんか食ってるよりもすぐにやるべきことがある!というシーンでしたから。でも個人的には受け付けないという、どうでもいい話。
実家が農家だとか、そういう特別な理由はないけど、僕は中学生の頃から「出された食べ物は残さない」を信条にしていて、本当にのっぴきならない事情があった2回以外は必ず全て食べています。嫌いなキノコも残さず食べます。あまりに不味くて泣きそうになったこともあるけど食べました。
そんなものだから、アニメでは「食欲ない」「もういらない」とか言ってご飯を残して自室へ去っていく、みたいなシーンが氾濫していて、すごく悲しいのです。
でも最近、なんだったかな、そうだバクマンだ、「ご飯を残す」シーンで僕が「これは説得力がある」というシーンがありました。
食事中に親と言い合いになって、考え方の総意から、勘当も辞さない覚悟で家を出ていくシーンで食事を残していくのですが、これくらい理由が強いと「ご飯を残すほど怒っている」というのが伝わってきてとてもいいですね。
ちなみに、「※スタッフがこのあと美味しくいただきました」というギャグは好きですよw
ようは食べ物を粗末にしなかった、ということですからね。言い回しが笑えて、食べ物も残さない、素晴らしいギャグだと思います。
というわけで、鈴が遺していった定食は真人が筋肉の栄養にしてくれたと勝手に解釈しておきます。


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