やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 番外編(最終話)「だから、彼らの祭りは終わらない。」 対話感想!
これは原作を読みたい。(って言って実際に手出したことないんだけど)
登場人物
酒原(さけはら):もう長いことこのブログに寄生している謎の人物。誤植から生まれた設定とかもうたぶんだれも覚えてない。最近は神酒原の方が頭が上がらないので酒原の方が本体なのではないかという噂が。
神酒原(みきはら):このブログの書き手。3月にボウリングのマイボールを買ったのだけど、安いエントリーボールを買ったので、早くも物足りなくなってきた。次のボールが欲しいんだけどまだ3ヶ月。うーん……
神酒原 「待て、今回のアバンの独白には反論がある」
酒原 「今日はやる気だな」
神酒原 「ああ、たくさん語りたいからね、無駄話してる余裕なんてないよ」
酒原 「じゃあ早速どうぞ」
神酒原 「八幡は「参加することに意義がある」という一文をテーマに、いろいろなことを語ってみせた。だけど、「だれもが経験することを経験しないというのは逆に貴重と言える」というのは間違っている」
酒原 「ほう」
神酒原 「確かに、「参加することに意義がある」という文言が強制参加の免罪符になっているところは確かにあると思うよ。「みんなで決めたことだから」「ルールだから」という、民主主義の弊害を被っているマイノリティは確かにいるんだ。しかし話が「経験」に及ぶのなら、それは違う。経験は大事だ。人間は経験によって己を確立させていくのであり、その経験をしないという選択は、確かにそれも尊ぶべきことかもしれないが、経験しなかったことを「俺だけ経験しないということを経験した」と言うのは、経験を知らないから言えることだ。自分が周りから一歩遅れたことを自覚しないといけない」
酒原 「だが、それに対する反論もあるぞ。世の中には経験してはいけないものもある。未成年飲酒・喫煙なんかが最たるものだけど、そういう場合も否定するのか?」
神酒原 「違う。確かに経験という言葉は少し厄介なところがあって、「経験すればそれだけで力になる」と考えられている向きが確かにあるように思う。経験して、それを自分の一部になるように考えないといけないんだ。もちろん、経験=絶対、と言うわけじゃないさ。ただそれは、個々の具体的な例を挙げてケーススタディで「これはいい」「これは駄目」とするものであり、八幡みたいにすべてをひっくるめて「経験しないという経験」をした、と言うのはただの逃げだよ」
酒原 「その選択も尊重しろ馬鹿野郎、というのが八幡の主張なのでは」
神酒原 「それはその通りだと思うよ。でもだから、「経験しないこと」を「貴重」とすることに僕は反論しているんだ」
酒原 「あ、そっちか」
神酒原 「そっちだよ。ついでになんか、八幡さん今回普通に参加しちゃってるような」
酒原 「平塚先生の思うままに引っ張り出されたとも言える」
神酒原 「そして間違いながらもだんだん間違えなくなっていくんだろうな」
酒原 「そう考えるにはまだ早いと思うが」
神酒原 「まぁそうだね。しかし残念なことがある」
酒原 「なんだよ、まだ反論があるのか」
神酒原 「結衣ちゃんリボンオフじゃなかった!」
酒原 「……あ、あれ、いきなり低レベルな感じに」
神酒原 「低レベルじゃねぇよ大事なことだよ! ちくしょう! 秋になってブレザー着るようになったというのに春みたいにリボンオフじゃなかったよ結衣ちゃん! リボンつけてたよ! リボン着けないスタイルが好きだったのにほんの序盤だけだったよ! ガッデム!」
酒原 「落ち着けよ」
神酒原 「落ち着いてられるか、ずっと我慢してたんだ、お前が「リボンのことはリボン外した時に改めて言え」って言うから待ってたのにこの仕打ち! 暴れずにいられるか!」
酒原 「俺は外した時に改めて言えって言ったんだぞ、お前はまだリボンのことで喋る権利はない」
神酒原 「ぐっ……! でももうアニメ終わったじゃん……!」
酒原 「そんなこと言う子はもう序盤だけエンドレスエイトしてろよ」
神酒原 「ぐぐっ……きょ……キョンくん電話……」
酒原 「諦めて他の話しろよ」
神酒原 「ぬぅ……そうする……。終わってみたらね、僕はいつの間にか八幡×葉山派になってたよ」
酒原 「ブーッ!?」
神酒原 「ちょっ! コーヒーかかった! きたねぇ!」
酒原 「お前の思考がきたねぇ! なんでそうなった! お前は彩ちゃんが好きなんじゃなかったのか!」
神酒原 「突っ込むところそこ!? 彩ちゃんは一番好きだよ、でもそれは彩ちゃん単体で、だよ。八幡×葉山のカップリングがいいんだ」
酒原 「いったいお前はどこへ行こうとしているんだ……」
神酒原 「失礼な。LGBTは認められるべきなんだよ」
酒原 「そんなシリアスな話にするの?」
神酒原 「いや、しないけど」
酒原 「もういいや……。でもお前、一応ちゃんと注意しておけよ。腐女子のみなさんはカップリングの順番にうるさいんだ。八幡と葉山はその順番でいいのか?」
神酒原 「むぅ、それは考えてなかった。……うん、きっとこれでいい」
酒原 「聞いといてなんだけど真面目に考えるなよ」
神酒原 「ほんと聞いといてなんなんだよ恥ずかしいじゃねぇか!」
酒原 「あーもう、とりあえず話進めるぞ、なんで八幡×葉山がいいんだ?」
神酒原 「よくぞ聞いてくれた。僕はシリーズを通して、葉山がとても好きになったんだ。八幡や彩ちゃん、結衣ちゃんや雪乃ももちろん好きだけど、最初の印象から跳ね上がった度で言えば葉山が一番だね」
酒原 「それは鶴見の件や、相模の件を経てのことか」
神酒原 「そう。葉山は鶴見の件を経て、一つ考え方を成長させた。まぁその点についてもたくさん語りたいんだけどこれは今の話には少し蛇足だからあまり語らないことにするよ。で、葉山はもう一つ、八幡のことを認めるようになったんだ」
酒原 「認めた。前回、お前が力説してたことだな」
神酒原 「ああ。その一番の指標は鶴見編での「ヒキガヤくんとは仲よくなれそうにないな」だね。いつもはヒキタニくんと間違えている葉山だけど、この時ばかりは間違えなかった。八幡のことを真正面から見たんだ。真正面から見た上で、八幡のことを否定してみせた。これは八幡を認めたからこそだよ。認めていなかったら、彼は八幡をヒキガヤくんと呼ぶことはない」
酒原 「お前それにぽぽだいさんの受け売り」
神酒原 「シッ! シーッ!」
酒原 「…………」
神酒原 「だから今回も、葉山は八幡を警戒したんだよね。あいつは必ずなにか奇策を仕込んでくる、と。八幡が悪知恵を働かせることを知っているからだ。結局、二重陽動までは見抜けなくて八幡に後れを取ったんだけど、この対決シーンが僕は大好きだ。体育祭という楽しいイベントが舞台ではあるが、「葉山は八幡を認めている」「その上で葉山は八幡の敵である」ということがしっかりと示されてある。葉山が八幡のことを味方だと思うことは、恐らく今後も絶対にない。これが僕はたまらなく好きなんだ」
酒原 「でもお前カップリングにしてるじゃねぇか」
神酒原 「カップリングにしたのは便宜上だよ僕が本当にホモが好きなわけないじゃないかブヘェッ!?」
酒原 「てめぇ俺の心労どうしてくれる慰謝料だ慰謝料!」
神酒原 「いてぇよ僕の方が慰謝料請求したいよ!」
酒原 「黙らっしゃい! LGBTの方々に謝れ!」
神酒原 「すごい剣幕だとりあえず謝っておこうごめんなさい」
酒原 「で? カップリングが便宜的だとしたら本質的にはなんなんだ」
神酒原 「葉山はそこにいるだけで可愛い彩ちゃんとは違い、八幡を敵にすることで輝くキャラだってことさ」
酒原 「八幡が闇なら葉山は光だと」
神酒原 「光は影の~ 影は光の~ 果てまでついて行くのだろう~♪」
酒原 「『鐘をならして』か」
神酒原 「ああ。『テイルズオブヴェスペリア』のユーリとフレンが、八幡と葉山に近いかもしれないね。まぁ最終的には違うんだけどさ」
酒原 「あれは最後に答えを見つけるからな」
神酒原 「そそ。最後に付け加えたいのは、僕はさっき体育祭という楽しいイベントが舞台ではあるがって言ったけど、つまり、今回八幡と葉山が戦ったことと前回葉山が八幡の襟首をつかみ上げたことは、作品の文脈で言えばまったく同じことだということ。そういう意味では今回ってまとめになってるんだよね」
酒原 「お前がとにかく葉山大好きってことだけは読者に伝わったと思うぞ」
神酒原 「八幡×葉山が大好き、ね。間違えないで」
酒原 「それはすまん。……なんで俺謝ってんだ……?」
神酒原 「ともかく、楽しかった! 『俺ガイル』は是非とも原作に手出したいよ。でもそう言って手を出したことってほんとにないんだけどね」
酒原 「お前最初からそう言わずに頑張って読めよ」
神酒原 「うん、どうにか頑張ってみる」
酒原 「じゃあ、最後に一言」
神酒原 「動けるデブは正義」
酒原 「なんで最後に材木座?」
神酒原 「『先輩とぼく』アニメ化希望ということですよ」
酒原 「それは儚い希望だな」


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