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とある科学の超電磁砲S

とある科学の超電磁砲S #12「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)」 感想!

飽きるくらい、雲数えたら また遠くに流れてった

 
 
 
感想
恐らく偶然の産物なんでしょうけども、EDテーマの前半がインストのみで、サビでボーカルが入るのは鳥肌が立ちました。
これは……来る……? 来るか…… 来たー!
みたいな。

そのせいか、サビの冒頭がなんだか今までと違って聞こえてきましてね。

飽きるくらい、雲数えたら また遠くに流れてった
飽きるくらい数えた雲は、美琴が今までやってきた戦いの数々。次から次へと状況が美琴に牙をむき、それらに立ち向かっていた。
でもどれだけ戦っても、流れてしまう。意味がない。
せっかく数えた雲も、流れてしまっては分からない。
美琴が今までやってきたことはただの悪あがきでしかない……。

まぁ、続けて「追い駆けて見つけたよ 明日の夢」となるんですけどね。

歌詞を全体的に見ると、本来はもっと違う意味を想定して書いているのだろうとは思うのですけど、ほんと美琴に襲い掛かる状況がえげつなさすぎて、思わず↑のような意味に聞こえてしまいました。
なんかもうたまらんです。泣きそう。

ツリーダイアグラムの演算を改竄して実験を終わらせることを決意した美琴ですが、なんとツリーダイアグラムはすでに破壊されていました。
つまり、ないものは改竄のしようがない。実験を止めることはやはりできないということですね。
次から次へと美琴は踏んだり蹴ったりです。実際何度か蹴られたし。

まーなんというか、このツリーダイアグラム、壊したのインデックスなんですよね。
インデックスの記憶騒動、つまり禁書の超序盤の時、インデックスがドラゴンブレスっていう上条さんの右手でも消し切れない超絶レーザー撃ってて、そこで神裂が畳をひっくり返してインデックスが天を仰いで、ドラゴンブレスがおりひめ1号を撃墜しちゃったのでした。
原作を読んだ当時は「なんでそこ破壊しちゃうん?」って思ってたけど、こんなところでつながってしまうと、なんかやるせないです……。別にインデックスが悪いというわけでもないし。

今回は基本的に、消化試合という感じでしたかね。
美琴パートはきちんと新規でしたが、大部分は禁書と通ずるというか、実際に禁書1期で描かれたシーンの焼き増しでした。
ただ、禁書1期の時より増量されてて、しかもシチュとかは違いましたね。

美琴が奔走している時裏ではなにが起こっていたのか、ということを復習?するためには丁度よかったですし、単純にミサカが可愛かったのでよかったです。
目がレイプ目じゃなくなったのはでかいですね。やっぱ可愛いです。その代わり人形っぽさが消えて見ててすげぇ苦しくなるんですけどね……。

前回美琴に「私の目の前に現れないで」と言われたミサカが胸の痛みを訴えるシーンは、胸が痛みました。ギャグではなく。
まだ感情というものを理解していないシスターズ。しかし拒絶された苦しみはしっかり胸で疼く……。
研究者たちが「目の前に自分のクローンが現れたら不気味」と盛り上がったので、ミサカはそういう方向で納得することに。なんてこった……。

まったくもっていい方向に転がる気配が見えません。
まぁ強いて言えば、禁書の焼き増しシーンがどんどん流されることで、上条さんが徐々にアップを始めてる感じはしますけどね。
今は実験のことを知らない段階だから当たり前だけど、能天気とも言える彼の雰囲気はさすがすぎます。
しかもそんな中でも、「体質のせいで嫌われてる? その壁を乗り越えてこそ、真の友情が芽生えるってもんだよ」なんて、粋なセリフまで残していきやがる。かっこいいい!

そうそう、焼き増しのシーンと言えば、見晴らしのいい場所での美琴と上条さんのシーンも禁書であったものですね。
美琴が飛行船(に表示されてる天気予報(の先に見えてるツリーダイアグラム))を見て「機械が決めた政策に人が従ってるからよ」と吐き捨てたのは、記憶が正しければ禁書とまったく同じセリフ。
当時は美琴がなにをしているのかまったく分からなかった時期であり、「なに言ってんだコイツ」って思ったのをよく覚えてますw
今はよく分かります。こんなつなげ方をするなんて、上手いものですねぇ。

次回はアクセラレータについて。
禁書では見覚えのないカットがちらほらと見えます。まだまだシスターズ編は終わりません。きっと次回もまた苦しいですけど、シズターズと美琴が救われるまでは目が離せんぜよ……

補完情報
超電磁砲2期を見る上で知っているとより楽しい情報を毎回補完していこうと思います。禁書目録1期2期、超電磁砲1期を視聴していることを前提にしてます。
※ネタバレはしませんが、そういう情報を見たくない人は飛ばして下さい!

・「俺ん家にいただろ? あの修道服と巫女装束」

まぁだれとだれのことかは一目瞭然ですね。

この辺の話題になると必ず書いてるのでもう「もす!」内でも何度目か分かりませんが、やっぱり書きます。
巫女装束とは姫神のことですが、姫神は三沢塾事件(アウレオルス杉田との戦い)のあと、実は上条宅に居候していたのですね。前回はカットされたミサカがジュースを運ぶくだりでも、禁書では玄関の前でノミ退治をしているインデックスと姫神がいました。
その後姫神は小萌先生宅に引き取られ、そして一般の学生寮に入ったわけですが、これでもヒロインの一人だというのに、夢の居候生活を一度も描写されたことがないという。
それなのにアリサは……と、これ以上は姫神に酷だ……

・いつのミサカが10031号でいつのミサカが10032号なのか

確かこれは、原作を読んでも100%の答えはないんだった気がします。
が、今回まさかのアニメ補完で確定?……ってことになったのかな?

上条さんが初めて見たミサカが10031号、美琴に直接「目の前に現れないで」と言われたのが10031号。
ジュースを運んだのが10032号、上条さんと猫拾ったのが10032号。……ということになるのか。
なんかややこしいし記憶が曖昧だなぁ。

まぁでも現時点でのシスターズはネットワーク共有で同じ記憶を有してますから、この辺はあんまり意味ないですね。
結局、上条さんも接した個体が殺されてしまう……というのが大事なので。

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6 Comments
名前を入れてください ""
10031と10032のシーンについては
漫画超電磁砲6巻のカバー裏にあるおまけ漫画が元ですね
2013.06.29 13:35 | URL | #- [edit]
通りすがりの幻想殺し ""
>まーなんというか、このツリーダイアグラム、壊したのインデックスなんですよね。

まあ、考え方によっては、インデックスがツリーダイアグラムを破壊したおかげで、より確実に・・・と、ネタバレは厳禁でしたねw

>「俺ん家にいただろ? あの修道服と巫女装束」

前回、この2人が顔くらい出すかと淡い期待をしていました。 原作でも、扉絵に後姿が映ってましたしね。
今度こそアニメでインデックスの「ああいうのをクールビューティーっていうんだよ!」が聞けるかと思ってたので残念・・・
上条さんの「少しは見習ってくださいよ・・・無理だろうけど」も聞きたかったですね

10031号が、美琴の本心を誤解したまま死ぬ運命なのは悲しいですね。
他の妹達は、やがて美琴の真意を知りますけど、10031号は、美琴が自分の存在を否定してると思い込んだまま(それもかなり無残な)最期を迎えるなんて・・・
2013.06.29 21:44 | URL | #- [edit]
神酒原(みきはら) ">名前を入れてくださいさん"
今見直しました。
ほんとだw
情報ありがとうございますb
2013.06.30 16:49 | URL | #- [edit]
神酒原(みきはら) ">通りすがりの幻想殺しさん"
>上条さんの「少しは見習ってくださいよ・・・無理だろうけど」も聞きたかったですね
よく覚えてますねそんな原作のセリフw
読み返してるのだろうか。覚えてるのだとしたら尊敬します。
「なんかそんなやり取りあったなぁ」ってのは、言われてやっとぼんやりと覚えている程度の神酒原ですb

>10031号が、美琴の本心を誤解したまま死ぬ運命なのは悲しいですね。
今なんかすっげぇハッとしました。
シスターズは記憶を共有しているからほぼ同じ存在……だと思っていたのですが、そうか、死んだ個体は死んだ時点で情報が完結してるから、他のシスターズとは違うということになるのですね。
2013.06.30 16:52 | URL | #- [edit]
tara ""
EDのボーカルの入りは「ここで来るか!」という感じでした。
歌詞までは意識しませんでしたが、いつもと少し違って聞こえたという点は同感ですb
このやりきれない状況…禁書1期で終着点を知ってるからこそ堪えられますけど、もしまっさらな気持ちで観てたら途中で心折れそう(^^;)

「なに言ってんだコイツ」は、確かに思いましたねw
禁書は上条さん視点ですし、シスターズ編では美琴の苦悩よりもミサカの悲惨な境遇の方にウェイトが置かれていましたので、美琴の心情や行動を丁寧に追った描写はとても見応えがあります…
2013.07.06 01:44 | URL | #0I.hwxmE [edit]
神酒原(みきはら) ">taraさん"
>もしまっさらな気持ちで観てたら途中で心折れそう(^^;)
たぶんこれも、想定して作ってるんでしょうね。
禁書と同じストーリーだから、基本的に視聴者は結末を知っているという想定で、とことんまでにハードに描く。本来ならハードにしすぎると視聴者に引かれてしまうところ(1期とかなり雰囲気変わってますしね)、結末を知っているという余裕が上手い具合に緩和してくれてるなぁ、と感じています。
ただそうなると、禁書を見てない視聴者はどういった気持ちで見てるんだろう、というのは気になりますね。

>シスターズ編では美琴の苦悩よりもミサカの悲惨な境遇の方にウェイトが置かれていましたので
そうなんですよね、禁書で上条さんが救ったのはどちらかというと「シスターズ」の方に見えるんですよね。美琴は、悪い言い方をすれば、「一緒にシスターズを助けた」か「ついでに助けられた」か、そんな風に見えてました。
ただ、あの頃は第1話で不良に追っかけられた上条さんが鉄橋で美琴と会ってビリビリィ!→自販機、と、美琴のキャラがほとんど分かってなかった時期でしたので、それはそれで作劇として間違ってなかったと思います。
そして今、美琴のキャラをよく把握している今だと、美琴視点のストーリー展開がものすごく見応えありますね。
2013.07.08 15:42 | URL | #- [edit]
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