Free! 2Fr「追憶のディスタンス!」 感想!
やべぇ、めっちゃ面白いぞこれw
感想
まだブランクについて描かれてない、って第1話の感想で書いたのだけど、2話にて早速ブランク部分の出来事が一つ描写されて、「おおっ!」となりました。
腐女子ホイホイなだけではない、分かりやすくて素直に燃えられる王道ストーリーも魅力の一つとなりそうです。
いやぁ、今回は本当に面白かった!
第1話も面白かったんだけど、たぶんどちらかというと、今後本当にやりたいことをやるための基盤作りという感じだったのでしょうね。少し急ぎ足の印象もあったし。
その第1話を基盤としてストーリーをあるべきところまで進めたこの第2話、本当に素晴らしい出来でした。
単純にお話が面白いというだけではなく、今回は構成による「騙し」も取り入れてましたね。これがすごく効果的だったと思います。
前回勃発した遥と凛の勝負。その結果は……と、けっこういいところで切れて、しかも凛の負けっぽい描写がされました。
僕は「水泳シーン見たかったなー」と思いつつも、本気水泳シーンはきっとあとからあるはずなのでまぁ今はいいかな、尺の都合もあるだろうし、と勝手に納得しました。そういう視聴者側の妥協を引き出せる塩梅だったと思います。
しかし実は遥の方が勝ってたんだよー!
というまさかの結果にはびっくりw
これはゴウちゃんの視点と視聴者の視点を上手く混在させた上手い騙しだったと思います。凛が超悔しがってたから当然凛が負けたって思うんだけど、実際のところは凛が勝ってて、しかし遥は手を抜いた様子……とここまで判明して、「ああ、なるほど!」とストンと腑に落ちる構成。
うーん、お見事。
遥が競泳をやめた理由も、前回あっさりと勝負に乗ったのも、凛が遥に敵愾心を抱いているのも、すべて納得がいきました。
でもなんか、凛は真琴や渚にも怒ってるっぽいんですよねw
その辺はよく分かりませんが、まぁいずれそれぞれの人間関係についても掘り下げてくれるでしょう。
日常シーンの数々も、特に笑わせようというギャグを挟んでいるわけじゃないからゲラゲラ笑うことはないんだけど、テンポよくおしゃべりしてくれるので楽しく見られます。騒がしい渚としっかりしている真琴のコンビがすごくいい。遥と真琴がプール補修から逃げようとして捕まるシーンは構図の上手さもあって笑ったw
そしてゴウちゃんが可愛い!
まさか筋肉フェチだとは思わなかったw
いや、男性の筋肉が好きだという女性はわりと多いそうなんだけど、上腕三頭筋とかなんちゃら筋とか詳しい名称出してきて恍惚とした表情のゴウちゃんが素晴らしいです。しかも遥に「コウ」と呼んでもらって嬉しそう。可愛い!
やっぱり少しブラコンの気があるようで、お兄ちゃんをどうにかしたいという思いで水泳部に入ってくれることになりました。てっきりもう1人の青い髪のやつが4人目だとばかり思ってたので、これは少し意外。
しかし、ここで重要な案件がございますよみなさん。
ゴウちゃんは水着を着るのか……?
いや、マネージャーって言ってたから、たぶん泳ぎはしないんだろうけど、でも彼女に特別泳げない理由というものはないし、どっかストーリーの都合かなんかで水着を着るのか着ないのか。
うん。
でもまぁなんかこのアニメでは着ない気がするなぁw
僕はジャージ萌えなので、水着じゃなくてジャージ着てくれたらそれだけで嬉しいよ。
そして、ストーリー以外にも。
水泳シーンが凄まじかった……ッ!
きっとここに本気を出してくるのだろう、と放送前は思っていたんだけど、京アニってば普段の日常シーンから最高水準の作画なのですっかり油断していて、そしてこの水泳シーンで度肝を抜かれました。
アバンでは早々に切って少しだけフラストレーションを溜めさせ、Bパートで一気に描く、という構成の妙もあったかもしれません。
キックやクロール、人の動きはもちろん、水しぶきやカメラワークまで完璧に凝ってあってもう圧巻の一言!
作画だけ見ても素晴らしかったですが、細かくタイミングを分けた水泳の駆け引きがもうすごかったです。ハイスピードで勝負が進んでいくのに、今どちらが勝っていてどういう状況なのかということが手に取るように分かりました。真琴たちの解説のおかげもありましたが、キック力で勝る凛の方が水面に出てくるのが少しだけ遅かったりと、細かい描写力が他と段違い。
たぶんこのキックの部分で、遥は手を抜いていたのでしょうけどね。
ともかくすごかった。
毎回、もしくは毎回でなくても勝負があるたびにこんな映像を見ることができるのだとしたら、これはもうとんでもない幸せですね。興奮してしまいます。
次回がすごく楽しみ。
次回は次回限定で、陸上部的な筋肉も見られるー?
スタッフのお話
前回、「初回からアニメーションDoの制作回だったよー!」と1人で騒いでいた僕ですが。
今回もDo回でしたw
いやぁ2話連続とは思わなんだ。まぁ以前にも確か『氷菓』で2話連続Do回があったことがあったと思いますが、しょっぱなの2つとはねぇ。
制作には「京都アニメーション/アニメーションDo」って両方入ってるけど、やっぱり実質はDoの制作なんじゃなかろうか。
絵コンテ・演出は河浪栄作、彼はDoの演出家です。恐らく京アニ勢の中でもかっくいい映像を作れる人です。『氷菓』の第4話がオススメ。
作画監督に引山佳代、作画監督補佐に池田和美、とこちらもDoのスタッフ。池田和美ってもろ京アニっぽいけど、Doの所属なんですね。
演出補佐の太田里香は、たぶん京アニだと思いますけど。
原画マンはほとんどがDoのスタッフ。第1話からの続投も多いです。
ヘルプ?なのかな?堀口悠紀子も入ってますね。
そして驚いたのが、原画に多田文雄が入ってるw
多田文雄ってのは京アニの技術の大元である木上益治がアニメーターする時のペンネームで、彼は他にも演出をする時のペンネーム三好一郎があります。自分で監督をする場合や劇場版の場合のみ本名でクレジットされますね。
そして彼が原画に入ってるのはめちゃくちゃ久しぶりに見ます。もしかしたら『フルメタ』以来なんじゃねぇの?w いや、さすがにもう少しは描いてたかもですが。
後半の超絶水泳シーン、さすがに僕は絵の見分けなんてできないですが、ここは多田文雄のパートだったかもしれませんね。
次回もどういうスタッフ構成になるのか、わたし気になります!
わたしだけかもしれませんが!
作品の内容的にも制作体制的にも、恐らく『Free!』は今後の京アニを占う作品になるはず。注意深く見ていこうと思います。


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