猫物語(白) 第2話「つばさタイガー其ノ貮」 感想!
問題の本質が見えてきた。
感想
僕としたことが、不覚にも初回の感想を書いていない。
ま、そんなことはどうでもいいとして。
たくさんのヒロインがいる物語シリーズですが、その中で大きなウェイトを占めてるのって、やっぱり羽川なんじゃないかと思えてきました。
アララギくんの中での存在のウェイトが大きいというのもあるんだけど、物語のあちこちに絡んでる気がします。まぁ、今のところ一番多くのエピソードが映像化されてるからそう感じるだけかもしれませんが。
ともかく、問題が浮き彫りになってきました。
いろいろな経験を経ても変われなかった云々という羽川のモノローグは我々視聴者の気持ちというか見え方を代弁しているようで、実際羽川って、問題がなに一つ解決されてないんですよね。
猫物語(黒)でも、つばさキャットでも、問題が「とりあえず沈静化」しただけ。
そういう意味ではあの触り猫は上手い設定ですね。普段は悪さとかしないんだけど、ご主人がストレスを感じたら表出してくる……分かりやすいシグナルです。
その根本的な問題を今回戦場ヶ原さんが暴いてくれました。
いや、まだ根本的なところまでは行ってないかもしれない。でもとりあえず目指すべき方向は見えましたね。
一言で表すと、「頓着しない」とかそんな感じになるんでしょうかね。
あまりにも頓着しなさすぎて、羽川の「好き」という感情はどうにも怪しい。
見ているだけだと羽川って実に普通の少女なので(異常すぎる戦場ヶ原が近くにいるから余計にそう感じます)、この特性というか性格は少しだけ狂気も感じますね。
なにが起こるか分からない、なにが秘められているのが分からない感覚でしょうか。
僕たちは言葉の意味は分かっても、「好き」がないという感情の状態を主観的には認識できませんから、不安感を覚えるのかもしれません。
しかしそこから、本当にアララギくんのことが好きだったのか、今でも好きと言えるのか、というところまで持って行くとは思わなかったです。
まぁ確かに、少し考えればそこに行きつくわけですけど、でも(本当に好きかどうかは置いといて)アララギくんの存在が羽川を今まで繋ぎ止めていたことは事実なわけで、そうなるとこれは彼女の存在意義やアイデンティティすら揺るがす事態になりかねないのでは。
あの虎の怪異もなにか関係してきそうですが……。
ところで、戦場ヶ原さんの話を聞く限りではたぶん「アララギくんの嫌いなところを話しましょう」のくだりはすっげぇ重要なんじゃないかと思うんだけど、まるまるカットしてよかったの?w
たぶんあそこ原作ではちゃんと挙げてますよね。
ここをちゃんと描写しておかないと羽川の「好き」「嫌い」の感情の正体を暴き立てる、ひいては問題を解決する上で役不足になってしまうのではないかとなんとなく思ってしまいました。杞憂ならいいんだけど。
しかしあれですね。
戦場ヶ原さんはすっかり変態になってしまわれましたね。羽川さんに添い寝を嘆願してるカットは正直やりすぎなんじゃないかとも思ったんだけど、まぁ、これはこれでアララギくんの彼女らしくなったというか、もう面白いのでなんでもいいやw


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