とある科学の超電磁砲S #16「姉妹」 感想!
終わったー! 終わったよー!
感想
ED見ながら、思ったことがあります。
これ最高のラストなんじゃないかって。
とりあえずね、1クールを遥かにオーバーランするほどの長くて辛かったこのシスターズ編、こうして綺麗に終わってくれたというのがまず素晴らしいですよね。
シスターズが1万人以上死んでしまったけど、でも、2万人を死なせることはなく、生きているみんなは生きたまま帰って来られた。上条さんの夢がしっかり成就されて、美琴にも笑顔が戻って、素晴らしいラストです。言うことなし。
でもアニメの最終回って、とてつもない寂寥感が伴うんですよね。
そのアニメの出来がよければよいほどに。
「終わってしまうのヤダー!」「もっと見ていたい!」と思うことなんて、もう数え切れないくらいにあります。でもしょうがないんですよね。始まりあるものはすべて終わるのですから。
しかし……
超電磁砲Sはまだまだ続くよー!
これってすごいことだと思いません?
ここまで16話、まぁ2クールと言うにはいささか少ない数字ですが、でもここまでのストーリーの密度を思い返すと、「長丁場」という言葉がしっくりきます。ボリューム的には2クールを駆け抜けたような気分ですよ。もし今期超電磁砲以外にアニメを見ていなかったら、「ああ、もう9月も終わるのか」と季節を勘違いしてしまいかねないくらい。言いすぎかw
とまぁ、これほどまでに「終わったー!」感はないわけですよ。
しかも、16話。超電磁砲1期の前半も綺麗に終わりましたが、12話で終わったので、「前半が終わった」という感覚しかないんですよね。
2クール駆け抜けて、もう見終わったような気分。寂寥感も少しあります。
でも、来週も再来週も超電磁砲を見ることができる!
素晴らしいじゃないですか。こんなに気持ちよく「エピソードの締め」を見られたのは初めてのような気がしますよ。
内容も素晴らしかった!
大筋はやっぱり禁書目録と同じなので特に語ることはないのですが、2点だけあります。
1点目はやっぱり、アクセラレータの掘り下げ。
禁書の時は、アクセラレータはとことん悪として描いたんですよね。それが正解だったし、だからこそその後彼が主役級にまで上り詰めたことの衝撃があります。
下手にアクセラレータを掘り下げたりしたら、彼をぶっ飛ばす意義が薄くなってしまいかねません。
しかしまぁ、このアニメは視聴者が禁書の1期2期を見ていることを一応想定しているはずですので、その辺配慮する必要があまりないわけです。
そしてアクセラレータの心理描写が追加されました。
のちに、ラストオーダーが見抜くシーンがあります。
執拗にシスターズに話しかけていたのは、実験をやめさせたかったから。本当はもうだれも殺したくなかったから。
アクセラレータはどこか、悪ぶって自分を卑下することでアイデンティティを保つというその辺の不良みたいなところがあるので、その時はラストオーダーの言葉に素直に頷きはしませんでした。
無敵の力を求めたのはなぜか。
最強だけでは、足りない。最強の座につこうとする馬鹿がひっきりなしに突っかかってくるから。
挑戦しようとすることすらおこがましいと思わせるほどの無敵の力が欲しい……
これがアクセラレータの語った動機でしたが、その本当の意味は……
彼の回想はなかなか衝撃でした。
本当は友達と仲よくしたかっただけ。
しかしいつしか、その意味をはき違えてしまっていた。
人形だと思って虐殺してきたシスターズは、自分があんなにも殺したくないと願っていたはずの人間だった……。
「ほんと、なにやってんだ、俺……」のセリフには鳥肌が走りました。
どこで歯車が狂って、こんなことになってしまったんだろう……。とても悲しい気分です。
もちろん、アクセラレータのやってきたことに言い訳はできません。10031体、いや、10031人の虐殺の罪はあまりにも重すぎる。
でも、彼も学園都市の闇の犠牲者だった……。なんだかそう思えてしまう、すごく悲しいラストだと思います。
もう1点は、美琴の言った「どうせあいつのことだから、自分のために戦ったんだ、お礼されることはしてねぇよ、とか言うだろうし……」ですね。
実はこれ、上条さん本当に言ってるんですよねw
今回インデックスさんがさりげなーく映ってくれましたが、このあとインデックスは上条さんの病室に行くんですよね。超電磁砲は美琴視点だからなかったけど、禁書ではそのシーンがありました。
そしていつもの通りに噛みつくのですが、インデックスは上条さんに聞きます。「とうまはなんのために戦ってるの?」と。セリフ曖昧だけどたぶんこんな感じ。
そして上条さんは答えるんですよね。
「自分のためだろ」って。
上条さんのことを美琴がよく分かってる、と捉えることができますよね。これにはニヤニヤしてしまいますw
結局クッキーを渡せなかったのは残念。でもまぁここで進展しすぎても今後のストーリーと少し矛盾してしまいますからね、今は素直になれない美琴に萌えるとしておきましょう。
もう1つ、今回はサブタイにもなっている「姉妹」が重要フレーズですね。どうでもいいけどさっきから変換で「終い」ばっか出てきて困ってます。
美琴と御坂妹との絡みは完全に原作通り。こちらは非常に心が温まりました。
そしてフレンダきたー!
これにはびっくりしたわw
次回からは完全オリジナルストーリーが始まりますね。
超電磁砲の原作では、このあと婚后さんとのエピソードがあったのち(アニメでは先に登場してますが原作ではこのあと初登場)、時系列が一気に大覇星祭まで飛びます。あの大運動会ですね。上条さんとステイルと土御門が学園都市を救うためにあっちこっち走り回っている(本当に走り回ってばっかりでしたw)間、美琴たちは……みたいな。きっと3期で描いてくれるでしょう。
でも残りの話数で消化しきれる内容ではないので、オリジナルストーリーをやろう、ということなのでしょうね。
1期でも後半はオリジナルだったので、超電磁砲ではなんだか定番になりそうです。
だからまぁ、ここから先は原作既読である僕にも当然お話が分からないわけですが、まさかフレンダが再登場してくれるとはw
こうなるとアイテム勢みんな出ますよね。完全に予想してなかった。
このオリストで美琴との絡みがあるのかは分かりませんが、少なくとも次回はいつもの4人の日常回だと思うので接触はなさそう。なんにせよ楽しみだw


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