日常シーンがいいなぁ。
感想
日常シーンの描き方って、大きく分けて2パターンあると思うんです。
ギャグをたくさん盛り込むパターンと、あまり盛り込まないパターン。
京アニで言うと直近の『Free!』が後者で、『CLANNAD』が前者、という感じですかね。『境界の彼方』は間違いなく前者でしょう。
アニメ感想ブログを回っていると、おおむね「ときどきクスリと笑えるけどそんなレベルは高くない」という評価になってるのかな。僕もそんな感じです。全体的に「笑わせよう」と躍起になってる感じだけど、躍起になってるからある程度は笑える、みたいな。突き抜けて面白いわけじゃないけど普通に楽しい、的な。
でも今回はすごくよかったです。
文芸部でのシーンなんですけどね。何気に第3話にて初めてこの兄妹が一緒のシーンに揃ったけど、この3人いいね!
シリアスなんかよりも彼らの日常をもっと見ていたいな、なんて思ってしまいましたよ。たぶん次回でひとつのエピソードが終わるから、第5話あたりからはまた楽しい様子を見せてくれるんじゃないかな。
あと眼鏡ね。
僕は女の子の萌え属性として、縦ロールお嬢様と眼鏡だけはどうしても萌えられないのだけど、たまぁーに例外がいたりするものです。『はじめてのあく』のキョーコとかまさにそうなんだけどね。
だから僕、第1話の感想では「未来よりも美月の方が好みだ」なんて言ったんだけど、そしてなんとなく「美月の方が眼鏡似合うんじゃねぇの?」って思ってたんだけど、今回本当に似合ってた!
これぞ正しい眼鏡女子。いや、未来ちゃんを否定するわけじゃないけど、美月のミステリアスでSっ気のある雰囲気に眼鏡はぴったりだ。普段からかけているわけじゃないというところもポイント。
1万円札のシーンも面白かったし、今回は一番楽しめたなぁ。今後日常シーンはこのクオリティでお願いしたいね。
んで、シリアスパートというか、本題。
「散々練習台にしておいて逃げるのか」という点について秋人が突っ込んでたのにはちょっと笑った。まさに前回の疑問点だったからねw 結局未来はなんも答えなかったけどね。
未来は自分のことをわりとマジで忌むべき存在だと思っているので、相手の方から近づいて来られるのは「理解できない」んでしょう。怖いとか拒絶反応とかじゃなくて、理解できない。
そう考えると、秋人を練習台にしていた理由もなんとなく分かります。どうせ忌み嫌われ逃げられるのだから、自分が近づく分には構わない……、そういう心理なんでしょう。もちろん深層心理です。どうせ逃げられるのなら、それまでの間練習台にさせてもらおう。その結果嫌われても構わない。
結局は一方的な見方で、秋人のことをちっとも考えていないわけですね。「自分は忌むべき存在」という大前提があるから他の考え方ができない。自分のことを認めてくれる存在のことを考慮できない。
秋人の最後のセリフ、「分かってないのはどっちだ!」はこのことを言っているのでしょう。
でもアパートの前で「違う」を連呼している時も同じことを指摘しようとしてたはずだけど、なんで言い淀んでいたんだろう? 至極簡単なことだと思うんだけどな。
まぁいいや、そこは脚本的にタメを利かせたかったということで。「違う」しか言わない秋人は未来以上にもどかしくて、少しもタメ利いてないんだけど。
しかし問題はもう一つありましたね。
未来は自分のことを忌むべき存在だと思ってるんだけど、それは被害妄想というばかりでもなくて、本当に恨んでいる人間がいるわけで。それが今回出てきた伊波桜なのでしょう。
……あれ? 未来が殺してしまったのは伊波唯だよね? 桜ってだれや!
と思って思わず公式サイトを見てしまったのだけど、なんだ、唯の妹なんですね。未来が過去のことを話してる時に「伊波家の娘」と言ってたのを「伊波家の一人娘」と勘違いしてました。回想シーンにちらっとでも桜のこと出してあげればよかったのに。
どうでもいいけど面白いなこのフレーズ、未来が過去のことを話す。
ともかく桜は姉を殺した未来を恨んでいて、わざわざ仇討ちにやって来た、と。
未来の被害妄想をどうにかする必要もあるんだけど、実際に加害してくるこっちもどうにかしないといけない……、問題は意外にも多角的になってきました。
桜の持ってる武器、一見すると普通の武器にしか見えないのだけど、なんで力を解放した状態の未来の血より強いのん? 少量で木が折れてしまうほどの威力なのに?
って不思議だったんだけど、そういえば伊波の娘なのでした。力を抑制する方法を知っているのなら、その力と戦う術があってもおかしくないですね。あのごっつい銃剣は未来の血の能力に対して圧倒的なアドバンテージを持つというだけで、一般的な妖夢に対しては普通の効果しかないのでしょう。最強の血族を超える存在が早速登場したかと思ってびっくりしたわぁ。
というわけで、今回は「虚ろな影との勝負の行方やいかに!?」エンドかと思ったんだけど、先に桜と交戦することに。
いつも以上にエフェクトがいいですね! 特に銃弾を血の盾でガードしたところは煙の描写もすごかったです。今回の絵コンテ・演出は北之原將孝、エフェクトにこだわりのある人だそうです。『中二病』でも彼の担当回はエフェクトがすごかった。
今回は前哨戦みたいな感じで、第1話や第2話ほどの面白いアクションは見られなかったんだけど、次回はその辺かなり期待してよさそうですね。
美月も出てきたりしないのかな。秋人が戦場でどういう働きをするのか、というのも注目です。
そうそう。
前回の感想で、「まぁきっと意味はないだろうw」と思いつつも妖夢のことについてガッツリ語ってみて、でも「さすがに妖夢とはなんぞやって展開にはならないかな」なんて締めたのですが、本当にそういう話になってワロタw
美月たちの姉ちゃんは「ただの化け物」だと思っているようです。その直前の「農家にとっての米、漁師にとっての魚と同じ」の方がしっくりきたのですけど。


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「呪われた血に関わったものは、必ず不幸が訪れる」
人殺しである自分は仲間と楽しく生きていくなんて許されないと、
これ以上関わらないでくれという未来。
納得のいかない秋人は、それでも未来に関わろうとするが、
それは未来のいう「人殺し」の全貌を知っても変わらなかった。
境界の彼方
3話「ムーンライトパープル」
妖夢退治を上手く出来ずに食事代にも事欠く未来。
秋人が気ににかけ声をかけても、無関係でいようと冷たい態度。
そんな中、強力な妖夢「虚ろな影」が街に近づく。
秋人は「虚ろな影」と未来の過去の因縁を知ることになるが…。
敵が強すぎたら玉砕アタックも辞さないのかと思いきや、普通に守備固めでやり過ごす異界士業界、マジ堅実(´・ω・`)回でした。
というか、メインは美月のメガネファッションショーでしたね、わかりますw
もしくは、雫さんの女教師コス(本業)でも可♪
どっちかというと...
「い、い、壱万円!?あの妖夢そんなに…!」
お金に食いついた栗山さんの反応が可愛かったw
最近のアニメキャラは金持ち系が多い気がするのでこの貪欲な姿勢が新鮮な感じがするw
未来(CV:種田梨沙)は、生活のために妖夢退治に専念していますが、どうしてもトドメを刺すことが出来なくて・・・
そこに、美月(CV:茅原実里)が現れて、未来が狙っていた妖夢を倒します。
あの可愛いハリねずみは一体w
妖夢石をくれると言いますが、未来は受け取りません。
手懐けられたりしないのねw
秋人(CV:KENN)が心配して声をかけても、未来はそっけないです。...
ムーンライトパープル。まさかの殺人カミングアウトの栗山 未来(くりやま みらい)。
悩殺という意味なら、すでにメガネ美少女パワーで秋人は殺されています。
贖うべき罪は、重く、深い―
境界の彼方
第03話 『ムーンライトパープル』 感想
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「散々人を練習台にしておいて?」
やっと突っ込んでくれた!
あらすじ
相変わらず未来は妖夢退治に専念していた。
秋人が気にかけ学校で声をかけるも、「関係ないです」と、冷たい態度を取られてしまう。
「虚ろな影」という強力な妖夢が街に近づく中、秋人は未来の過去を知ることになるのだが……。
脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:北之原孝將 作画監督:池田晶子
...
「栗山未来、あの子おそらく虚ろな影を狙ってるわ」
街に近づく虚ろな影――!
そんな中 未来の過去を知る事になった秋人
【第3話 あらすじ】
相変わらず未来は妖夢退治に専念していた。
秋人が気にかけ学校で声をかけるも、「関係ないです」と、冷たい態度を取られてしまう。
「虚ろな影」という強力な妖夢が街に近づく中、秋人は未来の過去を知ることになるのだが……。
秋人の様...
ムーンライトパープル
虚ろな影に無謀な戦いを挑もうとする栗山未来と、それを止めたい神原秋人。
そして突然未来を襲った謎の少女、伊波桜‥
妖夢が襲うのは異界士だけなの?
街の人達は普通に外を歩いていましたが、活性化した妖夢に襲われたりしないのでしょうか?
未来の過去が明かされましたね。
未来を襲った少女は姓が伊波なので、唯の家族なのでしょう。
未来の行為が恐怖によってだとしても、仕方がない...
贖罪と断罪と自棄
どうも、管理人です。そろそろ更新予定が固まってきたので、書庫を作ろうかと。今クールは保留にしてたやつが多かっただけに、大分遅れてますし…。
博臣:「・・・・かけまくる?」
今回の話は、虚ろな影と未来にまつわる因縁と過去を描いた話。実は昨日の放送見てる時に少し原作サイドの話調べてみたのですが、何かテコ入れというか改変入った気配が。まあ、京アニオリジナ...
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境界の彼方 #3「ムーンライトパープル」
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心配する秋人だが、そんな秋人の言葉にも耳を貸さずに頑なに拒絶する未来に秋人は『人を殺した』という言葉への疑問をさらに強めてゆく。
...
境界の彼方 (1) [Blu-ray]『分かってないのはどっちだ!』
原作:鳥居なごむ
監督:石立太一
シリーズ構成:花田十輝
キャラデザ:門脇未来
アニメーション制作:京都アニメーション
神原秋人:KENN 栗山未来:種田梨沙 名瀬美月:茅原実里
名瀬博臣:鈴木達央 新堂彩華:進藤尚美 二ノ宮雫:渡辺明乃
境界の彼方の第3話を見ました。
#3 ムーンライトパープル
「先輩、これで最後です。もう私には関わらないでください。先輩と私は違います。私は先輩のように暮らしたいとは思いません。先輩みたいにみんなとあんな風に楽しく生きていくなんて許されないんです」
「どうして?」
「人を殺したんです」
相変わらず未来は妖夢退治に専念しており、秋人が気にかけ学校で声をかけるも、関係な...
未来の部屋の妖夢退治も終わり、早くも秋人と未来に別れの時が…?虚ろな影の襲来で話も盛り上がって来ました〜。今回は美月と博臣の兄妹会話が面白すぎでした〜。1話丸々部室回、見てみたいかも。
人を殺したことを告白した未来ちゃんと秋人の関係はどうなったのか?
何も変わりませんでしたね。
むしろかわいそう属性が追加されて、より未来ちゃんをかばうようになってしまいますよねw
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境界の彼方3話を見ましたよっ!
いや〜、良かったですね!!
かけまくった美月な!!
妹スキーな博臣に精神的ダメージを与えるため、
二人っきりの時にかけまくったという話をするアッキー。
メガネをね!!
これ、アッキーの脳内妄想ですよねw
何故かセーラー服が小さくなって、おへそ丸見えになってるし。
最後の水着バージョンなんて、ブラ...
断絶フェイズ、というところですね。
結界を張りまくってやり過ごそうという流れと、未来&秋人、未来&桜の間にあるそれぞれの「断絶」とが呼応している感じ。人の心は意のままにならないもの、とは言いますけれど、断絶する様を見せられるといつも悩ましく、辛い気持ちになります。
サブタイトルの「ムーンライトパープル」は、造語でしょう。「ムーンライト」と「ライトパープル」の合成というところ...
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