Wake Up, Girls! #02「ステージを踏む少女たち」 感想!
少しずつ掘り下げていく。
岡本未夕
今回はWUGの全体的な流れを追いながらも、特に未夕にフォーカスが当てられた回でした。
毎回1人……というわけにはいかないでしょうけど、こうやって少しずつキャラクターを掘り下げていくのでしょう。実にオードソックス、悪く言うと普通すぎるわけですけど、キャラデザでの判別が難しい分、妥当な戦略だと思います。あとは個々のエピソードの質ですね。
ただやっぱり、人数が多いというのはネックになるわけで……
公式サイトが見づらくて、テレ東版のページに行ってみたのだけど、WUGメンバー以外にもI-1から名ありキャラがいっぱいいるのですね。僕は公式サイトと睨めっこしながらキャラクターを覚えていくつもりだけど、さすがにWUGメンバーだけでいいやw
この「人数が多い」を見事に克服したのが『ストライクウィッチーズ』でした。
その数、WUGよりも多い11人。この作品はどうしたのかというと、2人一組にして掘り下げていったのですね。覚えるべき「数」が減ったわけです。
『WUG』の場合、今回は未夕1人を掘り下げた形でしたが、例えば真夢と藍里(ショートカットの子)は特に仲よしらしい描写があるので、この辺をセットにすることができそうですね。
とは言っても、恐らくこの作品なりの戦略をいろいろと考えているのでしょうけど。
というわけで岡本未夕。
ニャル子を歌うとは完全に予想外だった……!
ニャル子は1期から見てなくて、当時から見てないことをすげぇ後悔してたんだけど、ここに来てまた後悔することになろうとは。ちゃんと見てたら「うーにゃーキター!」とかなんとか騒げたんでしょうなぁ。
のちにゴロツキPだと分かる須藤さんの無茶すぎる仕事を最初に投げ出したのは未夕でした。
僕は意外だったのです。この子は第1話にて意気揚々と事務所に向かっており、仕事に対する期待度は他の子より高いように思っていたから。しかもメイド喫茶で働いているということで、なんだか「他の子より耐えられそう」ってイメージがあったのです。
しかし、逆だったのですね。
メイド喫茶で働いているからこそ、愛のあるファンの姿を知っている。愛のあるファンを知っているからこそ下心しかないオッサンたちの相手が嫌だった……と。
愛、下心、と言うと少し違いますかね。メイド喫茶にいるファンたちも下心は込みでしょうから。
岡本未夕を見てくれているか、いないか。違いはこれでしょう。あのオッサンどもはWUGのみんなをただの女としか見ていなかったわけで。
ゴロツキPの言っている覚悟うんぬんがそれなりに説得力のある言だっただけに、オッサンどもを受け入れられない自分はアイドルなんてできない……と未夕は思ってしまったのですね。
なるほど、と思います。メイド喫茶でのライブの紹介文句を聞くに、未夕はWUGのためにしばらく喫茶店をお休みしていた模様。この小さい空間が心地よいから、と戻りたくなる心理はとてもよく理解できました。
しかしメイド喫茶のファンたちは、未夕のWUGとしての活動も応援してくれている。楽しみにしてくれている。
自分たちが地元の喫茶店で密かに応援していた子がアイドルとして華々しく活躍する、これはとても嬉しいことですからね。
これを見て、未夕は再びWUGとして頑張ってみることを決意したのでした。一度戻ってきたことが結果的に前へ進むきっかけを与えてくれましたね。
もし今後売れていくなら、あのオッサンどもほどではないにせよ、よくないファンは増えていくでしょう。
ストーカーまがいの追っかけが出てくるかもしれないし、会場で乱闘騒ぎを起こす輩が出てくるかもしれないし。自分の手に精液を塗って握手会に臨む……なんて信じられないファンも実際にいるそうですね。
真夢が「みんな温かいね」と少し伏し目がちになったのは、恐らくそういうファンを知っているからなんでしょう。
でも、もし売れっ子になっても、未夕には本気で応援してくれる地元の彼らがいる。彼らのようないいファンもどんどん増えていくことでしょう。
そういう人たちのことを思い返して、頑張っていって欲しいですね。
時には本当に戻ってきてもいいでしょう。
アイドルへの憧れは人一倍強いそうだし、これで未夕は大丈夫だな、なんて思えるエピソードでした。
どう売れていくか
須藤さんはやっぱりゴロツキでしたねw
いやぁ予想が当たった。見た目がアレってのもあるんだけど、こいつ、前回遅刻してましたからね。「本気度」がない、というのがよく分かる描写でした。
騙される松田さんも松田さんだけどw
まぁ、彼の言う覚悟の話や「マネージャーはアイドルたちをステージに立たせるのが仕事」の話はそれなりに納得のいくものでした。ゴロツキでもプロデューサー、その辺の考え方はしっかりしているのでしょう。そのあとの方法論がこいつはクソだったというわけで、松田さんやみんなには、こいつの言った「いいところ」は的確に吸収していって欲しいものです。
というわけで、会社の金を持ち逃げした丹下社長……
さっそく戻ってくる様子を見せたから、きっとのっぴきならない事情があったんだろうと思いきや、そうでもなかったw
マジもんの馬鹿やらかしてるじゃないですかー。
でも、責任の取り方はちゃんと分かっているようで。
マジで仕事を取ってくるのでした。しかも、ローカル番組の1コーナーとはいえ、レギュラーw すごすぎるw
口は悪いし、少しアイドルたちに対して上から目線なのが気になるところだけど、仕事に関しては間違いなさそうですね。あとは松田さんがもう少ししっかりしてくれれば、持ち逃げなんて馬鹿なこともなくなるでしょう。
今回ちゃんと攻勢に出てたし、その辺はもう心配いらないかな。
前回感想ブログを回った時、「アイマスやラブライブとは違うリアルな面を見せていくのか」という分析や不安の声を多く見たんだけど、そこまで汚いものは見せてこないんじゃないかな、と今回を見て思いました。
いや、オッサンどもは吐き気がするくらい気持ち悪かったけどw
でも悪徳Pはきちんと成敗して余計な借金は残らず、逃げた社長も戻ってきてまともな仕事をゲット、一度はつまずいた未夕ももう一度頑張っていこうと決意。目指している場所はかなり「イイ」ものづくしのように見えますね。
その他、少しずつ見えてきた子たちを僕なりに整理してみます。
島田真夢
恐らく主人公格。全体的な構成としては、WUGの全員が主人公って感じでいくと思うんですけど。
今回は水着ステージの前にみんなに発破をかけるシーンがありました。
こんな仕事でも仕事、引き受けたからにはしっかりやろう、と。
元売れっ子アイドルとしての覚悟の高さが現れているシーンでした。まだアイドル活動に関しては複雑な思いがあるようだけど、とりあえず今は前に進んでいこうという気概が見えますね。
契約書のことに気づけたのも彼女ならではでしょう。
片山実波
下結びツインテの方。むしろお下げって言った方が近いのかな。
撮影会の仕事ではそれなりにノリノリの様子が印象的でした。たぶん少し天然で、あまり深くは考えていないんだけど、無意識で自分の可愛いところを出せる子なんでしょう。一番アイドル向きかも。
ただ、ライブ前の張り切った様子と未夕が飛び出したあとの「やりたくない」という反応は矛盾してるようにも見えますが……
本能で動いてる、と言っていいのかもしれませんね。最初は勢いでどうにかなったけどだんだん「嫌だ」という素直な気持ちが出てきた、というか。
キャラ立ちは今のところピカイチかも。食べるのが好きってのは強いよね。
七瀬佳乃
長髪の子。一応、真夢を除けば、唯一芸能活動の経験があるようです。
責任感の強い様子が印象的でした。
「仕事なんだから、やりたくないとかない」など、意識はとても高いよう。店長の名前言い間違いを何度も訂正したのはWUGとしてのプライドの現れでしょうか。
自己紹介を進んでやるところもいいですね。未夕を除けば今回一番中身が見えたキャラクターだと思います。
他の3人は、まだよく分からない感じ。
今後次第ですね。今のところけっこう地味だけど、確かな面白さを感じています。今後もっともっと面白くなっていくはず!


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