ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル Case2「ハード・ケース Hard Case」 感想!
セシルは可愛くて強いなぁ。
ハイスピード・アクション
第2話まで見て不満があるとすれば、やたらとテンポが速いっていう点だけですかね。
アクションやキャラの動き、展開の速さはいいんだけど、「溜め」がない感じがします。十分な溜めがないとスピードを出した時の勢いも劣ってしまうもの。
問題は、これが全編続くこの作品の特徴なのか、序盤ゆえのハイスピードなのか。再起だと『Free!』とか第1話の速さは気になりましたが、第2話からは普通に戻りました。
それ以外はとても面白い!
第2話でもほとんど劣ることのないハイクオリティ作画もさることながら、特にバトルしてる時のキャラの動きが本当によく考えられていて気持ちいい映像になってます。
特に今回はセセリさんが好き。ギャップ萌え!な召喚獣?もいいけど、それ召喚する時の動きが面白いw
主人公セシルたちが戦う本来の場は魔法廷なわけですが、アクションを前面に押し出す作品だと思うので、今後も弁魔士がドンパチする展開を中心にやっていくのでしょう。
今回は「ギリギリすぎて魔法廷に間に合いそうにないので警察待たずに自分たちで突っ込む」ですか。どうやら金属魔法は他の魔法と区別されて特別禁止されているようなのだけど、クインに言わせると「便利」な魔禁法十条との相殺を狙っての本当にギリギリの瀬戸際だったわけですね。
……まず捕らえられてしまうのは「オイオイ」という感じでしたがw
しかしディアボロイドかっこいい! EDですでにお披露目してましたけど、尻尾ついてるのがかっこいいなぁ。巨大ロボに乗って戦うのは男のロマン。
でも僕は、特別そういうコンセプトの作品でなければ、あまり「巨大」なのは好きじゃなかったりしてw
単純な好みの話になっていくのだけど、「戦っている本体」が本人じゃなくなるのが好きじゃないのです。ロボットに搭乗するのもそうだし、使い魔なんかを使役するのもそうだし。
脇役だったらいいけど、主人公がそれだとちょっと嫌なのです。「巨大」なのも、相手がでっかいのを倒す方が好き。
しかし、セシルはOPでディアボロイド使わずに戦ってるんですよね。ロボット一辺倒ではない!
今後バリエーション豊かな戦い方を見せてくれるのだと勝手に思って期待しております。
アクションとなると、事務所の面々もいろいろと力を見せてくれましたね。
セセリさんを除いておおむねOPのような感じ……でしょうか。風使いの甲原さんかっこいいなぁ。
それぞれが一撃ずつ担当するすごく短いアクションシーンでしたが、事務所メンバーの能力のお披露目的な意味合いがあるでしょうから、こんなものでしょうね。
それでいて、やはり法廷の内容もかなり真面目にやるようで。
事前申請なしの土壇場証人尋問という破天荒はやらかしてくれましたが、こちらに有利な手札をどうにか集めようとするバタフライの奮闘は面白かったです。反対に法廷での駆け引きなどはわりと予定調和、裁判になるとあとは流れに乗せるしかないのですね。そこは仕方ないところだと思います。
ここまで見てきて僕が感じたのは、法整備がまだかなり緩いな、ということ。
クイン警部が十条のことを「便利」と揶揄していたこともそうなんだけど、魔法廷は一審で決着がつくという制度はどう考えても疑問だし、前回の即死刑もやっぱりおかしい。
しかしその理由は一目瞭然、ウドに対する差別の目が強いからなんでしょう。
小日向さんも差別のせいで銀行を辞めてしまってますし、今回の検事たちの様子を見てもなんだか弁魔士のことを社会的に下に見ているよう。
検事たちの方も「小日向さんがテロ組織の一員である」という客観的な証拠を用意していないのにあっさり死刑に持っていこうとしたのも、ウドはきっとそういうことをやらかす……という潜在的な意識があるからなんでしょう。第1話でも弁魔士は悪者扱いだって言っていたし、社会全体がそういうことになってしまってるんでしょうな。
ただ、同じくちょっと緩すぎる魔禁法十条ですが、これに弁魔士は助けられていますね。立法機関がもう少し優秀ならもっと規制が強くて動きづらくなってただろうに、なにがなんだか恐ろしいウドをどうにか縛るために急いで法案を通したのでしょう、思わぬ抜け穴が残ってしまった感じ。そして立法機関……つまり国会がそんなザル法律を通せたということは、国民意識的にもやはりウドは「怖いもの」なんでしょう。
ウドがどのように生まれ、どれだけ社会に浸透し、とりあえずの市民権を得ているのか……という過程は恐らく描かれることはないんでしょうけど、現状の描写はこれでもかと散りばめていますね。
これを考えると、第1話のセシルのセリフ「被告人は孤独」も説得力を増すというもの。
もう少しペースを落としてメリハリをつけてくれるともっと分かりやすくなると思うんだけど……
それは次回以降に期待しておきます。
セシル
あの白とピンクと黒のブレザー姿、なにか特別な意味がある服装なのかと思いきや、ただ戦闘服が2種類あるというだけなのね。
「セシルの服装どれにする?」「これ(セーラー)いいな」「こっち(ブレザー)もいいんじゃね?」「甲乙つけがたい!」「じゃあ両方使おう」みたいな経緯で2種類になったに違いない(ぇー
いやーしかしセシルが可愛いです!
ちょっとした仕草とか、動きのクセとか、咄嗟に出てくるセリフとか、そういうのがとても可愛い。可愛くて強いヒロインって実際のところ作るのけっこう難しいと思うんだけど、セシルは大ヒットだなぁ。
帰国子女らしく、たまに英語がもれるのが好きですね。僕が英語好きってだけなんだけどw
今回は「Stop it!」って言ってた? 他のシーンもそうだけど、ちょっと聞き取りづらかったりするわね。第1話では「Leave it to me!」(私に任せなさい)って言ってたようだけど、発音が完全に間違ってて逆に聞き取れなかったぜ。なんというか、ガチで「Live it to me!」に聞こえる言い方だったんだよね。でも可愛かったから許す。
ナナジーニィが作ってくれた豪華な夕飯に大はしゃぎしたり、忘れてた罰金の催促が来て落ち込んだりと、感情の起伏の激しさも見てて楽しいですね。アゲハさん、所長も、そういうところが気に入ったから今回の無茶を引き受けたのでしょう。まぁこの人はもともと無茶が好きそうだけど。
他のキャラクターもだんだん見えてきましたな。
もよよんとソリネェはどちらもセシルによく絡んでくる人で、ちょっと似てるんだけど、もよよんはわりとガチの美少女趣味があってセシルに完全に入れ込んでるイメージ。反対にソリネェは下ネタでよくセシルをからかうんだけど、どちらかというと客観的立場に立ってて、セシルのこともまだ冷静に見てる感じがします。夏菜が過剰に突っかかった時も諌めてましたね。
夏菜さんは分かりやすくセシルが嫌いなようで。まぁ気持ちは分からなくもないけど、堅いなぁw 人生経験を引き合いに出すのはよくないぞー。
蜂谷さんも完全にセシルを目の敵にしてるようで。
小日向は無罪かもしれないが無実ではない……、法律上はお咎めなしだけど人を殺したことは事実って言いたいのかな?
それは論点が完全にズレてるんだけど、これは蜂谷さんの意見を間違ってるように描いたのか、脚本が変なのか。
もよよんが「はちみつはちみつブンブンブ~ン!」って言ってくれたからなんかスッキリしたけどw
セシルのキャラって自然と人を引き付けるタイプのものだと思うんですけど、仕事の仲間となるとそう上手くもいかないものなんですかね。今後は事務所メンバーとの関係にもフォーカスが当たっていくことでしょう。
あ、そういえばセセリさんはちょっと意外だった。
たぶんこの人、ぷんすか怒っているように見えて、セシルのとにかく突っ込んでいくスタイルは買ってるんじゃないですかね。セシルが「ギャップ萌え!」って言った時に「お前もな!」って言い返したのは、セシルを所員として認めているってことなんじゃないかな。たぶん。
あとはなんだ。
僕は白ピンク黒のブレザー戦闘服の方が好きなので、ブレザー多めでオナシャッス!


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