Wake Up, Girls! 第4話「スキャンダル」 感想!
WUGはひとつになれるのか。
未だ傷の癒えない真夢
真夢は心の傷の治し方を知っていて、だからグリーンリーヴズに入った……ってのは丹下社長の弁だけど、大方その通りなんだと思います。
ただ少しだけ違うのは、「知っている」という部分。前日譚である劇場版を見ないと、いやもしかしたら見たとしても分からないかもだけど、真夢がWUG入りを決意したのはそれだけの期待値を感じたというだけで、まさか自分の傷が癒やせるという確信があったわけではないはず。恐らくその時の真夢には、まだ分からないけどWUGに入ってなにかを掴みたい……という勇気があったんでしょう。
丹下社長もその辺はちゃんと分かっているはずで、「知っている」と言ったのは、励ますためですね。
あなたは強い子なんだから、きっと自分の中で答えを出すことができる。私はそう信じている……そういう、子どもにちゃんと寄り添える大人を演じていて、今回の丹下社長は実によかったな。資金持ち逃げ事件はなんだったんだって思うくらいw
当然真夢自身はまだ道の途中で、道の途中ってことは傷なんてまだ癒えていないわけで。
以前からたびたびそんな様子は見せていましたが、今回は特に過去のことを回想して落ち込むシーンが多かったですね。それでも僕はどちらかというと前に進もうという姿勢の方が強いように感じていたんだけど、I-1時代から仲がいいらしいメグミにWUGのことを言っていないなど、まだまだ過去を過去と割り切れてはいない様子。
ちなみに便宜的にメグミってカタカナで書いてるけど、愛って書くんですねー。まめぐみたい。
そして真夢は、WUGの中で特に仲がいい藍里にも当時のことを打ち明けられていないようですね。
もしかしたらこの子にだけは……とも思っていたんだけど、真夢に関する状況はことごとく僕が思っているよりもシビアなよう。
ちなみに藍里は真夢のことを気にするシーンがよく目立ちました。第1話の時は一緒にいたりと、特に仲よしの2人だということは前から分かってたけど、きちんと描写を重ねてくれるとキャラクターが見えてきていいですね。ついでにこの子はWUGで唯一のショートカット、分かりやすいです。そして僕の好み。あ、それは聞いてないですかそうですか。
第2話でうー!にゃー!を披露してくれた未夕を始め、藍里以外のメンバーも真夢のことを心配する気持ちは同じ。
真夢の過去のことを大して気にせず、今の活動のことを大事にするのはとてもいいことだけど、少しだけ、全員が全員健全すぎないかとも思ったりw 1人くらい好奇心で深入りしちゃう子とかいても面白かったかもね。そういう主旨の作品じゃないんだろうけど。
ただ、島田真夢ありきのグループっていうレッテルは、なまじレッテルとも言えないのが辛いところ。
まったく関係ない本だけど、こないだ「レッテルありきで考えるとそのものの本質を見逃す結果にしかならない」という記述を見て、「おおなるほど」と思ったことがありました。だから「島田真夢ありきのグループ」ってのも、もしレッテルなら無視すればいいんだけど、事実と言った方が近いんですよね。
そこで気持ちいいのは、グリーンリーヴズのだれも、その事実を無視していないこと!
ここで現実から目をそむけていたら「おいおい……」ってなってちょっと視聴のストレスになったかもだけど、丹下社長は真夢の知名度をあてにしていることを自覚しているし、メンバーも「そう言われたくないなら追いつくしかない」と前向き。松田さんの具体的な姿勢は分からなかったけど、今回の取材のおかしさに気づいたのは丹下社長より先だし、カメラを止めようとしたり真夢を守るように抗議したりと、頼もしい様子を見せています。
ラジオレギュラーも決まって追い風ばりばりのWUGだけど、今後売れていくにしても潰されてしまうにしてもキーとなるのは島田真夢。
社長たち経営陣としては真夢の知名度を上手く利用しつつ他メンバーもバランスよく売り出していく努力を、メンバーたちとしてはチームがひとつになれること・そして1人ひとりが確実な力をつけていく努力を、それぞれ期待したいですね。
トゥインクルとI-1
地味に気になってるのがトゥインクル。
1曲目「タチアガレ!」を作ってくれたってのは前にも言及されてたけど、2曲目も作ってくれる運びになったようです。
アイドルはバラエティーに富んだ活動が要求されるけど、一番のメインである歌がないとどうしようもないもの。というわけで音楽面でのプロデューサーって付き合いの上ではとても大事だと思うんだけど、トゥインクルについて視聴者はあまり分からないですね。
2人組ってのは今回分かったんだけど、具体的にどういう人たちなんだろう?
いや、僕が個人的に気になっているというだけなんだけどw
例えば、2人組ってことはコンポーザーやプロデューサーとして活躍しているとはあまり考えにくくて、地元などで活動しているアーティストなんだけど自身の音楽活動以外にも楽曲提供などをして生計を立てている……みたいなバックグラウンドがあると世界観がより広がって面白いなぁ、なんて思うんだけど、公式サイトにも2人のことは載っておらず。よく分からないI-1のメンバーはいっぱい載ってるのに。
というわけでI-1だけど、公式サイトに「I-1の軍隊的規律」って書いてあって心底驚きましたw
実際そんな感じのシーンが描かれてたけど、今の大規模グループアイドルってこんななのかぁ(違
いらない子をバッサリ切り捨てる非情さもそうだけど、切り捨てられた子のリアクションを見せないってところも「ここは軍隊だ」ってのを強調しているようで、まぁあのシーンを見て楽しい気分にはなりませんな。
しかもナンバーはすでに1,000を超えている様子。真夢やメグミ、最後に会いに来てた志保が一期生ですので新しいグループのはずなんだけど、いったいどれだけの人数が涙を飲んだことやら。
アイドルを守るために怒りを露わにした丹下社長・松田さんと対比させたいのは明白で、今後はI-1の内情やI-1との関係も重要になっていくのでしょう。
真夢の過去についてはとても気になっているので、その辺が明らかになってくるのが超楽しみです。
ついでに、現在分かっていることをまとめてみますか。
・真夢と志保は共に一期生で、真夢は元センター、志保は現センター
・一般には真夢はセンター争いに敗れて脱退したことになってる?
・ごたごたがあったのは確実
・週刊誌に熱愛発覚っぽいすっぱ抜き
『アイマス』の千早みたいなことになってるような気もするけど、もう少し複雑そうな感じもします。
完全な判明は次回、もしくはその次くらいかな。


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