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とある飛空士への恋歌

とある飛空士への恋歌 第五話「風呼びの少女」 感想!

面白さが安定してきたなー。

 
 
 
意外と早かった到達
この作品への第一印象は「思ったより大人しい」で、つまり派手さを感じなくて、ついでに納得いかないところが多々あったりして「少し様子見しよう」って気分だったんだけど、今は間違いなく面白いです。
前回のニナ・ヴィエントの正体判明が僕には衝撃だったってのも大きいんだけど、その他、全体的に丁寧で見やすいんですよね。派手さもちょうどいい感じです。

というわけで、イスラの目的地である聖泉に早くも到着と相成りました。
もう少し人間関係で引っ張ると思ってたので意外です。怖れていた有事が本当に起きてしまった……という緊張感ある〆で終わったけど、さてこれからどうなるやら。訓練兵がさっそく出撃ってことにはたぶんならないし、今回の正体不明の敵兵も恐らく偵察込みの接触でしょうから、今のスクランブルはわりとすぐに終わるように思うんだけども。

今回は政治的な話が少し加速したのが個人的に嬉しいところでした。
主なポイントは2点、1点はカルエルのイスラ行きが皇子存命を知っていた政治家の手引きによるものであること。
もう1点は、ルイス航海長がニナ・ヴィエントをイスラに乗せたのにも意図があったこと。

ルイスは(恐らく)初対面の時は恭しい態度だったけど空の上ではタメ口、という感じに「彼女の貴族としての立場を尊重しつつも対等な人間同士として接する懐の深さもある」ように描かれたけど、そして憂いの表情のクレアに空を知って欲しかったという気持ちも本当だろうけど、政治的な理由もたぶんあるはず。「我々は捨てられた」と自暴自棄なじいさんとは違う考え方……だったよね?

まぁそこは今後どうなるかによるんだけど、より重要なのはカルエルですね。
イグナシオに問われて分からなくなった通り、カルエル自身このイスラに来てなにがしたいのかまだ迷っている様子ですが、政治家の話を聞いて「乗る価値がある」と思ったことは事実。あの時なにを話したのか、また政治家の彼は元皇子をイスラに乗せてどうしたいのか、すごく気になります。

カルエルとクレア
政治的な話はこの辺にしておいて、やっぱり今回も丁寧なキャラ描写が楽しかったです。

率先してキャンプ野営訓練をやろうと言い出した元気いっぱいのアリエルも可愛かったけど、なんと言っても今回はイグナシオ。仲よしごっこをするつもりはないと言っても、飛空士として訓練する以上最低限の連携は無視できないようで、なんだかだんだんと引き寄せられていってますね。
次回予告のせいでこいつはギャグキャラに成り果ててしまったからこの展開が楽しくて仕方ない!
いつアリエルに落ちるか(オイコラ)、楽しみにしております。

でもギャグギャグ言ってもいられなくて、イグナシオがシリアスななにかを秘めているのは確か。
僕は今まで「なんらかの理由で元皇子カール・ラ・イールを恨んでいる」くらいに思ってたんだけど、「お前は違うのか」というセリフを聞くに、もう少し立ち入ったところまで知っていそう?
イグナシオにも意外な過去やつながりがあるのかもしれませんな。

忘れてはいけないのはカルエルとクレア。
これで問題が解決……だとは少しも思わないけど、ギクシャク状態がそんなに長く続かず、ホッと安心しました。

前回、カルエルのことをもしかしてカール・ラ・イールなのではと疑ったクレアだけど(ちなみに名前似すぎだよね)、過去のことを思い出している折にカルエルの顔を見ると完全にカール・ラ・イールの顔とオーバーラップしてしまったようです。実際、本人なのだから仕方がない。
しかし確証を持てるはずもなく、確認するわけにもいかず、モヤモヤ度だけ跳ね上がることに。カルエルを避けたり、調子が悪くなったりといった様子には説得力がありますな。

説得力はあるものの、この2人が上手くいっていない様子はやはり見ていて辛いもので。
実戦訓練の最中にカルエルがクレアを励ましたのは実によかったです。特別なことはなにも言ってないんだけど、カルエルは素直な自分の心をクレアに聞かせていて、とても気持ちのいいシーンでした。「クレアはクレアだよ」という言葉は、カルエルの期せずして、ニナ・ヴィエントでもあるクレアにはとても心地よく響いたでしょうね。

そして見事、ファウストたちの機体へペイント弾が命中!
そういえばファウストが試合前に難癖つけに来た時も「あっちに行ってくれファウスト。僕は今、クレアと話をしているんだ」と気丈に突っ返していて、実に気持ちがいいものでしたw
客観的に見たって2人が真剣に話している途中に割り込むのは無粋というものだし、貴族の行いではない。こういう嫌味なキャラに屈しない主人公は見ていて気持ちがいいです。

クレアの過去は、あまり予想外という内容ではないにせよ、壮絶。
クレアが母のことを「弱い人」と評していたのは分かりやすくてよかったです。
だからこそ広大な空に飛び立った時のクレアの感動は大人しめなリアクション以上のものだったはずで、カルエルの過去編に続き、この作品は過去も丁寧でいいですな。

ちなみに、実際クレアを引き取った陣営はクレアをわりと丁重にもてなしてくれた様子?
最初にさらっていこうとした連中はなにしでかすか分かったもんじゃなかったけど、革命終了後、いつ風の能力がなくなったのかは分かりませんが、きちんと不自由のない生活をさせていた模様。クレアを迎えに来てた司祭っぽい人はきっといい人や。
まぁ不自由ない代わりに自由もなかっただろうけど、そこでクレアの行動範囲を広げてくれたのがルイスさんですな。案外、ルイスさんに他の思惑なんてなかったりして。

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