Wake Up, Girls! 第5話「天国か地獄か」 感想!
いい感じになってきた!
絶妙な立ち位置の大人たち
今回は全体的になかなか面白かった上に、作画もいい感じになってきました。ダンスシーンがしっかり動くというのは素晴らしいですね。今回はシナリオ上「いいステージ」ではなかったので、また次、第1話レベルのものを期待したいところです。
前回、感想ブログを回りまして、意外に思ったのは丹下社長と松田さんの評価。
使えない大人たち……という感想は僕も第1話第2話の時には思いましたけど、第4話まで来てその評価?となってしまいました。前回あのゴロツキ記者を入れてしまったのはさすがに非がない上に、松田さんはおかしな様子に早々に気づいてちゃんと止めに入ってアイドルたちを守ってましたし、丹下社長もそうでした。鉄拳制裁の是非は今は置きます。
そういうところをちゃんと見れば「彼らもしっかりやっている」という評価になりそうなものなんだけど、どうもそう思わない人が多いらしい。最初の印象が悪すぎたと言われたらもうそれまでなんだけど、なんだかそれでは本質を見逃す結果にしかならないような、とも思うわけです。
というわけで少しグリーンリーヴズの大人たちについて話したいんですけど、こういう、子どもたちがメインの作品って、大人の立ち位置がそれなりに重要なんですよね。
出しゃばりすぎて子どもたちが要らない子になったら元も子もないし、頼りなさすぎたらなんのための大人なのかということになってしまう。
他のアイドルアニメ、まぁ僕は『アイドルマスター』と『ラブライブ!』くらいしか見てないですけど、『ラブライブ!』は大人がいませんでした。すべてセルフプロデュース。そういう作品だってのは分かるんだけど、全員子どもってのが少しだけ不満だった記憶があります。
『アイマス』はかなり陰に徹してますね。社長は完全に道化だし、プロデューサーはあくまでアイドルたちのサポートの立場。彼自身も成長するし彼の見せ場もあるけど、それほどウェイトを占めているわけではない。
『WUG』はさらに前に出ている感じがします。
でも、『WUG』の大人たちは「出過ぎない感」が秀逸だと思っています。社長はガンガン仕事持ってきてくれるわけだけど、今回見せたようにアイドルたちの議論はそのままにしているし、前回も実波のワガママを真摯に聞いてあげるなど自主性を大事にしている感じがします。んで、本音というか愚痴というか、喋りたいことは居酒屋で松田さんに話すんですよね。
僕は以前、丹下社長と松田さんのやり取りが好きって言ったことがあるんですけど、なぜだか分かりました。アイドルたちの支えになるために頑張っているけど近づきすぎず、大人の世界の話は大人の会話の席でしか出さない。そんなところがなんとなく心地いいんだと思います。酒の席は人間味も出てていいですね。I-1の今の活動方針を否定してみせた丹下社長だけど、当然悔しさも込みのはず。
松田さんは今回いいところは特になかったけど、丹下社長の逃亡を危惧したりはたまた丹下社長のことを庇ってみたりと、ちゃんと対等に意見を言えているのが僕には心地よいです。
ちゃんと喧嘩してる?
おお、そこに突っ込んでくれた……!と少し感動してしまいましたw
ずっと気になってたんだけどWUGって仲よしすぎるんですよね。いや、この際仲よしって言っていいか微妙なんだけど、喧嘩しなさすぎる。
健康ランドの時は少し喧嘩してたけど、あれは状況が酷すぎたから喧嘩せざるを得なかったという感じ。
例えば前回、実波は結局間に合いましたけど、1人くらい怒ってもいい場面です。本来は振りつけの確認などに使う時間を新しいフォーメーションを覚えるために使わざるを得なくなり、結局成功したようだけど、頭の中でごっちゃになって失敗する可能性もありました。
実波は絶対にこの「迷惑をかけた」事実を認識すべきで、周りも実波のことを想えばちゃんと注意するべき。もちろんステージのあとでね。
が、恐らくそういうことはなかったでしょう。
そこまで作り手が意図しているかは分からないけど、とにかく僕は喧嘩しなさすぎるのがずっと不思議でした。
今回特に取り上げられたのは真夢と佳乃。長髪の子。よっぴーとか呼ばれてましたね。
佳乃はどうも真夢に対して思うところがあるようなんだけど、今回はあまり分かりませんでした。劣等感とかの類かなと思ったけど、違う感じ? 真夢の方から話しかけて欲しいと思っているようなのでまだまだ知らない事情がありそうな感じです。
少し話をシンプルにすると、WUGの子たち仲がいいのは実にいいことで、喧嘩しないのも別に咎められることじゃないですよね。
ただ、くすぶっているものがあるのに放置しているのはよくないこと。佳乃はどうもくすぶっているらしい。どこかで吐き出してもらいたいところです。
ちなみに、藍里のキャラがよく描写されてました。
以前からWUGの中では真夢と仲がいい様子が描かれてたけど、真夢が「レッスンしよう」と言った時、まっさきに追随しましたね。前向きな気持ちが伺えます。
でもダンスはあまり得意じゃない様子。本番でも失敗してしまいました。
本番のライブはよかった!
いや、よくなかったけどw
作画的にね。「よくできてない」様子がよくできてました。見ている側としても不安になっていくんだけど、丹下社長的には失敗も視野に入れてのライブだったようで。
今の時点でI-1に勝てるわけないってのは当然なわけで、敵を知り己を知る上で今回のことはWUGのみんなにとっていい勉強になったんじゃないですかね。
来てくれたファンは、ほとんどが未夕の常連さん?
1人熱心に書き込みしてくれてたやつがいたけど、彼はいいファンになってくれる……のか……?
応援したいのは真夢しぃ1人で、他のメンバーは真夢しぃの足引っ張ってるだけの素人って思ってそうですね。こいつ今後ネックになりそう。
最後はこれまた怪しい男が接触してきて終了。
「全部任せろ」って言うやつの信用のなさは異常ですな。全部任せろ、つまり俺はあんたたちのことを信用していないって意味だから仕事のパートナーとしてこれほど怖いのはいない。
丹下社長は松田さんと違って騙されないとは思いますが、はてさてどうなるか。


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