東京レイヴンズ #18「over-cry―強襲―」 対話感想!
新編面白い!
登場人物
酒原(さけはら):誤植から生まれた謎の男性……でも女性という噂もあって、真実は闇に包まれているらしい。神酒原が1人では感想を書けないと根を上げた時に召喚される。でも給料に不満らしい。
神酒原(みきはら):このブログの書き手。幼い頃に会っていた相手との再会、というのはアニメの定番ネタだけど、僕も経験したことがある。相手は野郎だけど。小さい頃の記憶ってほんとに抜け落ちているもので、特に感慨はなかった。
神酒原 「天馬は稀に見るいいやつ!」
酒原 「夏目が本当は女だという事実から目を逸らさず、それに関連する事情を
さりげなく心配し、態度はいたって普段通り。完璧ないいやつだったな」
神酒原 「完璧すぎて惚れた。この作品は友達にしたいキャラが多いけど、天馬も
間違いなくその1人だよね!」
酒原 「それ初めて聞いた。友達にしたいキャラが多い」
神酒原 「初めて言ったよ」
酒原 「ちなみに具体的にはだれだれだ?」
神酒原 「春虎、冬児、天馬、鈴鹿」
酒原 「4人か。夏目とかいないな」
神酒原 「好きなキャラという括りだともっと多いよ。友達にしたいキャラって、
実際のところなかなかいないんじゃないかね?」
酒原 「まぁそうかもしれん」
神酒原 「ちなみに今回は鈴鹿ちゃんが素晴らしかった」
酒原 「ナイスフォローだったな。眼鏡に言われてってのも嘘だろうな」
神酒原 「ああ嘘だね。いやしかし、こないだ天馬を立ち直らせた時もそうだけど、
鈴鹿の言うことってものすごく筋が通ってるんだよね!」
酒原 「今回は春虎たちのことをボロクソに言っていたが」
神酒原 「話を聞いてみるとボロクソに言われて当然だと思ったよ。京子は「家の
しきたりだから」と納得しようとしてたけど、あいつらは友情よりしきたり
を選んだ、この鈴鹿の言に感動したね。本当にそうだよ! 夏目たちは
友情よりしきたりを選んだんだよ!」
酒原 「すげぇ、夏目や春虎たちが悪人に見える」
神酒原 「そう見せる鈴鹿の言い方がすごいんだよな! しかもさらに、夏目が
男ってことは春虎、冬児、鈴鹿とすでに3人も知っていたんだ。いやぁ
これも驚きの見方だよね。3人も知っててなんで京子や天馬には教えなかっ
たんだろうね!」
酒原 「春虎たちの視点から見ると間違いなくしょうがないわけだけどな」
神酒原 「そこが面白いんだよね。だから鈴鹿も本気であいつらが悪いとは思って
ないし、京子だって自分の方を納得させようとしている。でもこっちから
見たら「そう」なんだから、遠慮なんてすることない、こっちが落ち込んで
やる必要なんてないってのが鈴鹿の言いたいことだ。素晴らしい! 説得力
がある! 天馬といい、今回はナイスフォローの回だね!」
酒原 「京子についてはこれから話し合うところだけど、その他のクラスメイトは
意外といい反応だったな」
神酒原 「最初に教室に入った時の空気はヤバかったけどね。彼らも確かにいいやつら
なんだろうけど、たぶん天馬ほど本気で夏目を思いやれてないな。「夏目
くんは女だった」という衝撃的な事件を、「夏目くんが守ってくれた」
ことに感謝するという行為で誤魔化したんだ。そうすれば「きっと理由が
あって男装しなければならなかった夏目くんの事情を受け入れる俺」を演出
できるし、実際に夏目もフォローできる」
酒原 「きっとそうだと思うけどお前の分析はドライだな」
神酒原 「寮ではみんなまだよそよそしいらしいからね。ただ、これは仕方ないこと
だよ。天馬ほど近しい友人じゃないと本気の気遣いなんて難しい。クラス
メイトたちも優しいよ」
酒原 「ところで今回は、ストーリーの軸がもう2本あった」
神酒原 「大友先生のところは語ること少ないね」
酒原 「なんで? そっちの方が多そうじゃん」
神酒原 「相変わらず大友先生の下手に出つつ自分や周りの危険を最小限にするよう
努力してその上でもらえる情報はもらおう、という姿勢がかっこよかった
けど、それだけだ」
酒原 「道満も潔かったと思うが」
神酒原 「それもあるね。約束を果たしにきた、そして双角会とはもう切れたから
やつらの情報もばんばん渡す。敵ながら天晴れだと思ったよ、正直」
酒原 「ちなみに道満は弟子のためにカラスバを盗もうとしたと言うが、その弟子
である幼女先輩はやはり双角会なのかね」
神酒原 「夜光信者ってことは考えられるよな。夜光研究のパイオニアなわけだし」
酒原 「その辺は追々分かりそうだ。そして道満が盗み損ねたカラスバ、それが
今回ついに奪われてしまった。こいつがもう1つの軸だが」
神酒原 「その辺のストーリーが面白くて悔しい」
酒原 「なんで悔しいの」
神酒原 「いや、『東京レイヴンズ』のこういうストーリー展開は正直大したこと
ないって思ってたから……」
酒原 「お前は嫌なやつだな」
神酒原 「でも今回は本当に面白かったよ! 前回ね、天海のおっちゃんが上層部に
嵌められて失踪した時、「ああまた双角会が遠ざかった」と少し残念だった
んだ」
酒原 「残念?」
神酒原 「天海さんってかなり双角会に近づいたじゃん? ヒラタから情報引き出し
てさ。あそこまで大胆に敵組織の懐に切り込める展開ってなかなか見ない
よ。だから爽快感があったんだけど、陰陽庁の長官さん? にまで双角会の
手が及んでいるなら話は別次元で、また遠ざかってしまった。天海さんの
功績はどうなったん、って寂しくなったんよ」
酒原 「しかも行方知らずだしな」
神酒原 「心配だよ。……んで、今回だけど、なんだかまた近づきそうね! 土御門
家焼失が普通に報道されたということは、陰陽庁には根回しする余裕なんて
なかったってことだ。つまり宮地たちがカラスバを奪いに来たのはかなりの
緊急事態。まんまと奪われてしまったんだけど、双角会には余裕がない。
なにかありそうだよ」
酒原 「ちなみに今回も少し長めのドンパチがあったけど」
神酒原 「今回は悪い意味で『東京レイヴンズ』らしい、ちんぷんかんぷんでただの
力勝負のバトルだった」
酒原 「あらまぁ」
神酒原 「だってちっともコンテクストが出来上がってないもんよ。「こっちが強い!」
「いいやこっちが強い!」「残念だなこっちが強い!」で終わったじゃん」
酒原 「お前の言いぐさも大概酷い」
神酒原 「酷いついでにもう少し言ってしまうとね、『東京レイヴンズ』に多い
つまらないバトルってのは典型的な「強いやつが勝つ」バトルなんだよ。
戦いの意味をはき違えている。面白いバトルってのは「勝ったやつが強い」
んだ。天海さんvsヒラタがまさにこれだった」
酒原 「分かった気はするけどやっぱり酷い」
神酒原 「次回も楽しみ!」
酒原 「脈絡ねぇな」
神酒原 「いやほんとに楽しみだよ。人間ドラマも一気に加速しそうね」
酒原 「夏目=北斗騒動も進展ありそうだな」


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