東京レイヴンズ #23「to The DarkSky―陰陽―」 対話感想!
とても独特で、身近な世界観。
登場人物
酒原(さけはら):誤植から生まれた謎の男性……でも女性という噂もあって、真実は闇に包まれているらしい。神酒原が1人では感想を書けないと根を上げた時に召喚される。でも給料に不満らしい。
神酒原(みきはら):このブログの書き手。最近、ヨーグルトを毎日食べる習慣をつけた。ここしばらく便の調子がいいので、恐らく効果が出てるんだと思う。他の健康食品にも手を出してみたくなるね。
神酒原 「前回、春虎がカラスバを呼び出した時になかなかやって来なくて、「時間が
かかるのかな?」ってちょっと不思議に思ってたんだ」
酒原 「そういやそうだったな」
神酒原 「カラスバさんが天馬運んでたからなんだねー! なんかすっげぇスッキリ
した。ところで今回も破格の面白さ」
酒原 「破格?」
神酒原 「前回は動きを見せなかった天馬がなにをしてたか……ってところから始まった
わけだけど、なかなか面白い活躍をしてるじゃない。早乙女涼が天馬に目を
つけた、ってのが面白いよね。目の付け所がシャープでしょって感じ」
酒原 「…………」
神酒原 「なんかごめん……」
酒原 「いいから続けろよ」
神酒原 「強力な穏形がかかってる状態、っていう解釈がすげぇ面白い。そしてノー
マークの天馬が進む進む! これは快感だったね。道満幽霊地獄を歩いてく
ところもかっこよかったし、見事カラスバを解放した手柄も相当なもんだ。
しかし、そんなに優秀でない学生が破壊できる程度の封印よ……」
酒原 「どんなに強固な結界も中からは弱い。道満の言葉だが、双角会の連中は自分
たちが強いから、内部までは侵入されないっていう自信があったんだろうな。
それは間違いなく油断と言い換えられるわけだが」
神酒原 「カタルシスに溢れる展開とはこのことだね。前回かっこよく引きのカットを
任された冬児も、実のところを言うと戦力的には頼りないなぁと思ってたん
だけど、機動力を活かした即離脱作戦が素晴らしかった! 鈴鹿との連携も
バッチリ! 春虎を見事奪還、とても気持ちのいい展開だったよ」
酒原 「大友先生もカガミーに余裕勝ちしたしな」
神酒原 「役立たずのカガミーに苦戦するとは少しも思ってなかったけどね! まぁ
でも大友先生は結局カガミーに足止めされちゃったから、倉橋長官の思惑
通りに阻止された形にはなっちゃったのかな。長官とて、まさかカガミーが
シャドウを倒せるとは思ってなかったろうし」
酒原 「駒にされていることにも気づかないカガミーか」
神酒原 「大友陣営と言えば、道満の方は勝負がついてないが、これはどうなるんだ
ろう?」
酒原 「春虎が脱出した以上、道満もこれ以上戦っている理由はないけどな」
神酒原 「まぁそこは次回を待つとして、なんか、道満が「大友>宮地」って格付けして
くれたところはちょっと嬉しかったね!」
酒原 「大友先生株の上昇が止まらないな」
神酒原 「まったくだ。このコンビは本当素晴らしいと思うよ」
酒原 「ところで、冒頭に書いた「独特で身近な世界観」ってなんだ」
神酒原 「それは京子のシーンのことなんだけどね。前回、「この作品が生き返りを肯定
しているかどうかはまだ分からない」みたいなことを言ったんだけど、どう
やら肯定しているんだってことが今回分かった」
酒原 「夏目ちゃんは待っている、か」
神酒原 「注目したいのはもう少し前、木暮さんの言った「禁術は心を蝕む」ってところ
かな。シーンが短かったから確かなことは言えないけど、これは、「死者を
生き返らせることはタブーなのだから、なまじ成功したとしてタブーを犯した
という罪悪感が一生つきまとう」みたいな意味なんだと思う」
酒原 「死者を生き返らせること自体がタブー、ってのが今の日本社会の常識みたいな
ものだしな」
神酒原 「そうそう、『ハガレン』を始め、サブカル作品でも生き返りを否定する場合が
多いってのが前回僕が言及したことだね。そこを「そんなことはない」って
全力で否定してみせたのが京子だ」
酒原 「まぁ確かにそんなことを言ってたけど……」
神酒原 「ここで思い出してみなよ。日本って、いや世界と比べてどうかは分からない
けど、魂の存在を認める文化だ。お盆なんか典型的だよね」
酒原 「死者が帰ってくる時期、だもんな」
神酒原 「そう、僕らは先祖や故人の魂がすぐそこにあるものと考えて行動することが
多い。たかが風習、されど風習。この考え方を「馴染みがない」とする日本人
は少ないだろう」
酒原 「馴染み、って言うとそうだろうな。魂の存在を信じるかどうかは別にして」
神酒原 「魂はすぐ近くにある。今回京子が見た世界は、恐らくこれなんだと思う。
死者は死んでいるからもう完全に消えているんではなく、魂となってまだそこ
にある。だから生き返らせることもできる……と、すごく独特な世界観なのに、
僕はとても身近に感じたんだ。だから夏目を生き返らせることに素直に納得が
できた」
酒原 「禁術も所詮は人間が決めたルール、か」
神酒原 「固定観念を取っ払えってことだよね。目からうろこと言ってもいいくらい、
京子の星読みシーンは感動的だった。最高の後押しだったよ」
酒原 「あとはタイザンフクンサイを待つだけか?」
神酒原 「そう簡単にはいかないだろうけどね。肝心の夏目の死体を押さえられている
わけだし」
酒原 「そうなるか。まだ邪魔もありそうだしな」
神酒原 「本当に素晴らしい盛り上がりだよ『東京レイヴンズ』! 最後まで突っ走って
欲しいね!」


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