中二病でも恋がしたい!戀 Episode XI「青き月の・・・最終決戦(ブルームーン・ラグナロク)」 感想!
まだだ……まだ終わらんよ……!
七宮の決意
「バイバイ、勇者」
別れの言葉は言わない。
別れの言葉を言うと本当にお別れになってしまうから。いつかまた会えるのだから、別れの言葉なんて言わない。
だから七宮は、中学を転校する時も勇太に別れの言葉を言わずに去ったんですよね。
私と勇者はどこかでつながっているから。
別れの言葉を言わない限り。
この七宮の考え方は原作からそうなんだけど、僕はこの考え方がとても大好きなのです。原作を読んだ時に「このアイディアはすごい……!」と思ったものでした。
かと言って、それに影響されて別れの言葉を言わなくなった、ってそんな中二病みたいなことはないですけどねん。言葉って不思議で、別れの言葉の中でも「じゃあまた(会おう)」みたいな、再び会うことを約束するやつもあるんだよね。まぁそれは置いといて。
これが今生の別れではないのなら別れの言葉なんていらない。
いつだってつながっている、いつだって友達でいる、そんな信頼の気持ちとしてこれほど素敵なものはないと感じました。その考え方を知らぬままさらっと去られたらさすがに面食らうだろうけどw 勇太がそれでしたね。
勇太って前回、バサッと上着を(七宮にかぶせずに)かぶって走って行った時、「別れの言葉は言わないんだよな?」って言いました。
少し脈絡がなくて、「露骨に伏線入れてきたな」ってちょっと思ったんだけど、あの七宮の様子を見て無意識的に「そんな」予兆を感じ取っていたとしたら、なるほど勇太は七宮の元パートナーと言えるのかもしれません。
そして、今回のラスト。
うーん……。ついに言ってしまったか、このセリフを。
前回が本当に苦しすぎたので、ある種のすっきり感もあった今回の方が見たあとの「うわあああ……」感は少ないんだけど、とにかく鋭い衝撃が残っていった感じがしました。ぐあ、言われた、みたいな。前回は七宮に感情移入しすぎて「やめてええええ!」だったけど、今回は「七宮行かないでええええ!」っていう勇太目線な感じ。
丹生谷のアドバイスを受けて七宮が決意したのは、暗炎竜と戦うこと……
この辺のプロットは正直よく分かんなかったんだけど(いい解釈してるブロガーさんいないかね?)、究極的には、勇太との決別だったんでしょう。
暗炎竜とは、真の契約者こそが呼び出せる勇太の半身のようなもの。その「真の契約者」だって、その設定を作った時には勇太はもしかしたら七宮のことを想定していたのかもしれない。
それを倒す……、遥か昔の「設定」を懐かしんでいるだけの勇太は分かんなかったみたいだけど、これが七宮なりの別れの儀式だったのでしょう。
恋愛感情と中二病のはざまで揺れ動いてしまうなら。
自分の中の敵すら倒せないなら。
想い人のそばから離れるしかない……。
ある意味、合理的。
だけど恋なんてそもそも合理からかけ離れているものなんですから、この決心は「悲しい」以外の感想がありません。
さて次回、どうなってしまうのか……。
少しばかり原作トーク
今回のお話を見ていると原作トークをしたくなったので、以下白文字で書きます。
つまりネタバレなんだけど、もしかしたら次回の記事で同文を公開することになるかも。
あ、ちなみに、4月に原作3巻が出るそうですね。僕は2巻まで持ってますけど、買おうかどうか迷うなぁ……w
1巻も2巻も感想書いてるので気になる方は←のリンクを押していただくとして(ネタバレはないYO)、まぁザックリ言うとだいぶ酷評してます。だから一応読むのは注意を。
ザックリまとめると以下の2点、「文章力が壊滅的に低い」「本の体裁がいろいろおかしい」。
文章力については、1巻から2巻でもだいぶ改善されてたので3巻ではさらに……と思えるけど、本の体裁は本当に同人以下の出来だったので正直エスマ文庫はもう買いたくないんだよなw
直ってたらだれか教えてくれちょ。
あ、妙に脱線しちゃいましたが、以下白文字です。
さて、七宮編もラストスパートということで盛り上がってきましたが。
いえ、不安というほどではないんです。
でもね、別れの言葉を言うタイミングが原作とはかなり違ったなぁと思って。
原作で別れの言葉を言うのは七宮が勇太に告白して派手に散ったあとなんですよね。だからある種の清々しさがあったし、告白のあとだからこそ、勇太の説得がものすごくかっこよかったのでした。
まぁ、あの勇太の説得をアニメでもそのまま使うと決まったわけではないんですけど、七宮さん自分で想いを伝える前に「バイバイ」言っちゃったので、少しだけ面食らってしまった次第でした。
とは言っても、七宮のダメージって今のところ原作のレベルを遥かに超えてるので、まったく違う決着を用意している可能性も高いんですけどね。
というわけで期待しています。修学旅行編とか涙出るほど素晴らしかったし!
丹生谷の意外な活躍?
「?」をつけたのは、結局なんか七宮さん「バイバイ」言っちゃったからw
なんでしょうねぇ。今回の丹生谷のお節介はもしかしたらヤブヘビだったのかもなぁ。
……わざわざ中学時代の夏服を引っ張り出してくる丹生谷には笑わせてもらったけどw
雑草つかんで「薬草、食べる?」の七宮が面白すぎるw
あとまぁなんだ。少しピチピチの中学時代の制服……うーんこれはエロい……。やはりモリサマはコスプレ担当だったか……。
でも僕はね、第1期の何話かの記事でも書いた記憶があるんだけど、モリサマはパンツスタイルが一番似合うと思っててね。今回の七分丈のズボンとかなかなかのはきこなしじゃないですかね。六花とか凸スケとかスカート似合って可愛いけど、パンツルックが似合うキャラってのはなかなか……おっと、脱線しちゃった。
まぁ恋のキューピッドも今回のケースは難問だったということだとしても、七宮の「大丈夫」を聞いて本当に大丈夫だと思っちゃう勇太には僕も目潰しをくれてやりたかったw
脇役と言えば今回はくみん先輩だろうなぁ。
第2期になってからは特にハッとする一言を発することが多くなったんだけど、今回はそのロングバージョン。
なんだか喋り方も少しはんなりしていて、妙に聞き入ってしまいました。母性愛ってこういうのをいうのかね……。
恋って夢のようなものだから、夢から覚めるまで待ってあげればいい。
ようは「時間が解決してくれるから放っておけ」ってことなんでしょうな。
少し後ろ向きの考え方に思えるような気もするんだけど、正直言って今回の七宮のケースは完全に詰み。勇太ですらできることはない。
だったら時間の流れに身を任せて、気持ちが自然消滅するのを待つしかない……。
一番理性的な考え方じゃないかな、と思いました。
実際、時間が解決してくれる問題ってありますからね。お恥ずかしながら僕も恋愛関係でそういう経験があったりして。
この意見が気に入らないモリサマは七宮に助言して、それで七宮は決別を選択したわけですから。
……と、今回は七宮のことと同じくらい六花にとっても大事なお話だったんだけど、なんか書きすぎてしまいました。
真の契約者になれた六花には心からおめでとうですね。真剣に中二病に向き合い、真剣に恋愛に向き合う。水族館デートから修学旅行編、海水浴までに六花と勇太が選択した道のりですが、その集大成とも言えるエピソードでした。これでますます七宮が……(泣)


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