魔法科高校の劣等生 第6話「入学編VI」 感想!
終わんなかったw
まだまだ続く対ブランシュ
てっきり今回で終わるものかと思っていたけど、なるほど、癌のもとを叩くところまでやるというわけですね。
この血気盛んな感じ、好きです。やるなら徹底的に。達也の言う通り、そうしないと日常が守られませんし、学校のためにもなりません。
というわけで、襲撃されたあとは仕返しの乗り込み。
乗り込むメンバーは……達也、深雪、エリカ、レオ、十文字、風紀委員の2人、それから杉田?
8人ですか。杉田に関しては「メンバー入り」の儀式みたいなのもやったりして、個別に見せ場を作っていく感じになるのかな。そういうの好きなので楽しみです。
次回ブランシュを叩き潰すということは、今回は前座だったわけですね。
これが決着でもよかったくらい、なかなかいい迎撃戦だったように思います。
……ただ、襲撃側が弱すぎるw
あの指輪はキャストジャミング、つまり魔法を無効化するアイテムだったわけだけど、ようは彼らは「魔法強いやつから魔法奪ったらでくの坊になってなぶり殺しだぜヒャッハー!」っていう算段だったわけですよね。
だけど、自分の才能を過信せずに腕を磨き、常に高みを目指して日々の勉学や訓練に励んでいる人たちにとっては、魔法がないくらい大したハンデにはならないのでした。
これはかっけぇなぁ。
達也が強いのはもう分かっているし、深雪だって主席入学ということで強いんだけど、こちら側のパーティはみんなそういった「真の強さ」を持ってる。
なにが大事かを分かっているから、自分のことに関してブレたりしないし、これくらいの騒ぎでは焦らない。
そういった強さがあることを想定できなかった襲撃チームは、最初から負けていたのですな。
中でもよかったのは、やはりレオとエリカ!
動き回って機動力があって乱戦に強く、しかも一発が重いレオが集団戦闘を収めにかかり、少人数を相手にするなら無類の強さを誇るエリカが建物内での足止めを担当。
うーん、分かりやすくもかっこいい活躍で、しかも二科生である彼らがテロ相手に立ち回れるというのがすごく爽快感あってイイ!
エリカはOPにもある通り、逃亡した壬生との一騎打ちもあり。
なんで二科生なの?ってくらい実用的に魔法を使いこなしているエリカは、さらに剣の腕も達者で、壬生相手に少しの苦戦もしませんでしたね。
(二科生なのは、ペーパーの成績がちょっとアレだったりの理由があるんでしょうけどw)
そしてエリカはねぇ、戦い方がもろ僕の好み!
剣で斬り込む(警棒だけどw)ってのがなんかもう男の子のロマンだし、加速をとにかく駆使したバトル運びがかっこいいかっこいい。
達也もやたらめったら速いけど、それとは違う魅力があります。
得物がわりと小振りで振り回し方も小振り、ってのもイイ。このバトルが見られたのは本当によかったなぁ。
魔法、剣術、覚悟、それから状況判断力など、とにかくすべてにおいてエリカの方が勝っているように見えました。
確かに壬生の剣さばきの腕も相当なものなんだろうけど、目を曇らせてしまっていた壬生には勝てる道理なんてなかったということ。圧倒的に強さが足りない。
そんなエリカがとてもかっこよくて、さらに好きになってしまったぜ。僕はもうエリカが完全にお気に入りなので、今後も出番多めだと嬉しいなっと。
あ、でも今回一対一の大きな見せ場があった分、次回はそんなに活躍ないんじゃ……
壬生はこれから
差別意識で己を縛りつけ、間違った方向に進んでしまい、エリカにちっとも叶わなかった壬生。
でも、そんな目が曇った状態であっても反骨精神から鍛え続けた剣の腕はエリカが唸るほどであり、忘れてはいけないのは、杉田相手にも一本取っているということ。(そろそろ杉田って言うのやめた方がいい? 桐原、うん、たぶん覚えた!)
がんじがらめの状態でも剣の腕を上げることができた、これは壬生の確かな強さでしょう。
達也はなにも慰めるために言ったのではなく、事実をただ言っただけです。差別意識に苛まれながらも技術を積んだ一年間は決して無駄ではなく、そこで蓄積したものは今後、きっと爆発的な成長を促し、得難い才能へと変わっていくでしょう。
壬生はこれから。
風紀委員長との誤解も解けてスッキリしただろうし、彼女の今後が楽しみですね。
……なんか、桐原とのフラグが立ちそうな感じもあるわけだがw
桐原くん、壬生の剣を鈍らせたやつらが許せないって、なかなか熱いやつじゃないですか。ちょっと「ひゅ~ひゅ~」って冷やかしたくなるタイプw
まぁもちろん壬生の剣が曇っているというのはあくまで桐原の好みから見た見解であって、実際の力量は増しているんだけど、「俺はあの頃のあいつの剣が好きなんだ!」っていうただの自分の欲望、いいと思います。この辺のドラマは地味に楽しみ。
追記(5/11 14:39)
最近は滅多にしなかったんだけど、ちょっと気になる点があったので追記。
アニメ感想ブログを回ると、どうも今回は気になる点がみなさん多かったようで、よかったところを挙げるよりはよくなかった点を指摘する意見が目立つように感じました。
まぁ僕も、今回は「ん?」と思うところがなくもなかったけど、僕としては特に気になるレベルではないか、もしくは今後解決されそうな件のように思えたので、↑の記事では書いていません。
んで、いくつかのブロガーさんが指摘していて、僕も記事に書こうかどうか迷っていた点が、壬生が渡辺風紀委員長の発言を曲解してしまっていた、という件。
「え、勘違いかよ……?」という反応でした。
もしかしたらこれはズコーする人が出てくるのかなぁ、と僕が思っていた点で、実際にそうなってしまった感じ。
でもこれ、ちゃんと意味ある描写なんですよ。ちっともズコーな描写ではありません。
人間、よほど仲がいい者同士であっても、正確なコミュニケーションは不可能です。
どうしても勘違い、聞き間違い、すれ違いは発生します。
ましてや壬生と委員長のような、科が違い、学年が違い、お互いを「剣術使い」としてしか認識していない関係であればなおさら。
そしてこのストーリーにおける肝は、「最も差別意識を持っているのは差別されている方」というところですよね。
この学校は確かに制度のせいで差別が生まれているし、一科生も二科生に対していくらか上から目線のところがあるだろうけど、それ以上に二科生の方が勝手に劣等感を抱いてしまっているのが問題なわけで。
最初からそんな意識があった壬生は、渡辺委員長の発言を「差別される側」の文脈で受け取ってしまい、自分は見下されたのだと勘違いした。
十分にありえる話です。たまたま聞き間違いをしたわけではありません。
人間は、思い込みでいくらでも意味を曲解することができます。
被害妄想などが過度に悪化するとうつ病になりますが(原因は他にもいろいろだけども)、そうすると周りの励ましだってマイナスに受け取ってしまうようになってしまいます。
そこまで行かなくても、思春期の時、周り、特に親の発言にいちいちイラついてしまった経験は多くの人にあるでしょう。大人になって「あの時親はこんな意味で言ってたんだなぁ」と分かることが恐らくあるでしょうが、つまりその当時は思い込みで勘違いしてしまっていたということ。
壬生と渡辺委員長の誤解は、起こるべくして起こったものでした。
その経験が壬生の被害妄想をさらに加速させ、ブランシュの甘い言葉にも乗ってしまうようになった……というストーリーで、十分に説得力のある話でしょう。
……事前に壬生と渡辺委員長の関係性を少しでも教えてくれてたらもう少し分かりやすかったのにな、ってのは僕も思うところですけどw
こんな感じで、アニメブロガーさんたちが指摘していたいくつかの点は、作品の描きたかったことをしっかり考えれば、十分説明できると感じました。
まぁなんというか、もっとアニメを楽しむ方向で考えてみましょうぜ。欠点を指摘するのももちろん悪くないけど、いいところをいっぱい見つけられた方が楽しいじゃん?
あと、アマゾンのレビューを引き合いに出している方がいました。
もう僕はだいぶ前に見限っててしばらく見てないから、今どうなってるかは分からないんだけど、アマゾンのレビューは最も悪質な感想投稿場所だと思っています。
真面目に批評しているコメントも確かにいっぱいあるけど、それ以上に「この作品は駄目だ! 俺がその駄目なところを指摘してやる!」っていう、自分の感想と客観的な評価をごちゃ混ぜにしている迷惑千万なコメントが多いので、傾聴に値しないどころか不愉快でしかありません。あ、でもこれはあくまで僕の見方ね。
というわけで個人的な意見だけど、アマゾンのレビューを基準にしてはいけませんよ。本質を見逃す結果にしかなりません。
他の人の評価はどうしても気になってしまうだろうけど(僕もそうだからブログ書いてます)、自分が見て感じたことをあくまで大切にしましょう。他の人の意見を見る時は、クリティカルリーディング(批判的な読み方)で。「あの人がああ言ってる」「アマゾンのレビューではこうなってる」って言い方をすると、自分の意見がないように見えてしまいます。


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