魔法科高校の劣等生 第12話「九校戦編V」 感想!
今回はなかなか!
起伏がなさすぎてすごい
……いや、これは文句ではなくw
『魔法科高校』って、たぶん主人公の性格も影響してるんだろうけど、今までも総合的にお話の起伏が小さいんですよね。それがよく作用している部分もあれば、「盛り上がりに欠ける」と感じる部分もあり、そして僕は後者の方が多かったりして。
今回もEDのイントロが流れてきた時「あれ、もう終わりかよw」ってなりました。
特に後半、大きな展開があったわけではなく、「よし、見終わったぞ!」という感覚がとても薄い。
……薄いんだけど、なぜか今回は面白かったw
個々のシーンがとてもいいんだよなぁ。
前回はその個々のシーン、つまり試合が単調すぎて「ん……?」って感じになったけど、今回はそうなりませんでした。
すっげぇ淡々と流されたのに、面白かった。ひっじょーに変な感覚です……w
雫ちゃんカワユス
ほのかちゃんはなんか、達也さん好き好きオーラがすごすぎて、可愛いのと不憫なのとが同時に押し寄せてくるw
一方雫ちゃん。
どうやら雫ちゃんにとっても、達也は意中の相手のようで。
ちょっとショックだった……。なんというか、達也さんへの矢印がめちゃくちゃ多いので、そんな中で達也を尊敬しつつも自分のペースを保っている雫ちゃんの存在が輝いていたというのに……。
まぁでも可愛かったから許した。
どの道、普段からあまりグイグイ行くタイプではないしね。九校戦という気分がハイになる場所で、しかも達也にCAD他をいろいろと見てもらっている状況だから、少し積極的な言動が増えたのでしょう。可愛い!
前回、僕は試合内容が気に食わなかったとして文句を書いたのですけど(11話全体としては面白かった)、その理由のひとつは、「九校戦へ本気で取り組んでいるキャラクター(エピソード)がない」というものでした。
九校戦が、9つの魔法学校それぞれにとって矜持を賭けた大事な大会だというのは、設定的に理解できます。しかし、具体的なエピソードがないんですよね。「俺はこうこうこういう理由があるから絶対九校戦で優勝するんだー!」みたいな。
千代田花音に関しては、若干、そういうのがありましたけどね。
この子は、彼氏さん(許嫁らしいw)である五十里くんが本当に大好きなようで、五十里くんにいいところ見せたいってところが先行している感じがしますね。アイスピラーズブレイクで勝った時の五十里くんに向けられたピースと笑顔は、とてもステキでした。
九校戦は関係ないモチベーションですが、ないよりは遥かにいいですね。
そして、今回の雫ちゃんがまさにこれ!
もちろん本人も、九校戦それ自体にだってそれなりの志を以て挑んでいるはずだけど、雫ちゃんはあまり燃えるタイプではなく。たぶん、自分より優秀な競技者がいるなら、あっさり譲ってしまえる感じの子です。
だけど、達也の調整したCADの調子が本当に素晴らしくて。
達也が選手たちのために本当に身を粉にしてくれているのが分かって、それが嬉しくて。
雫ちゃんは静かに闘志を燃やすのでした。
「優勝のお膳立ては完了」というほどのCADを手にしたからには、必ず勝つ。……うーん、これは燃えるぜ。
というわけで、本番は対戦形式が描かれる次回になるんだろうけど、今回は予選。
……雫ちゃん強すぎて笑ったw
市原さんがすごく丁寧に解説してくれたけど、雫さんの魔法、この競技においてはチートじゃないですかw
ただもちろん、ズルをしているわけではなくて、雫ちゃん本来の魔法の力を利用したれっきとした「実力」で、雫ちゃんのすごさがよく分かる内容でした。
市原さんがやたら雫ちゃん本人のポテンシャルを褒めていたんだけど、この子一科生ではあるけどそんなにすごいのん?と思いきや、公式サイト見てみると深雪に次いで学年2位の実力者らしいw
これは驚いた。可愛くて強い! 強くて可愛い! 雫ちゃん完璧じゃないですか……。
振動系魔法を大出力で放出できるのが雫ちゃんの特性。
小さい体で大出力! こういうの大好き! 『アクセル・ワールド』のニコちゃんみたいな!
というわけで僕のお気に入りの雫ちゃんが活躍した上、その内容がちゃんと分かりやすくて面白く、僕はすんごい上機嫌だったのですが……、なんかこの終わり方、雫ちゃんピンチフラグじゃね……?
渡辺委員長は前座で、本当のピンチは雫ちゃんから始まる!とかだったら嫌やー!
その他
ちなみに今回は、競技で言えばあとひとつ、委員長のバトルボードがまたまた描かれたけど、こっちも面白かったなぁ。
相手が余裕を以て戦えない強敵で、委員長の方にも「こいつが真のライバルだ!」みたいな楽しそうな表情があったからそう感じたのでした。試合シーンは一瞬だったけど、その一瞬にちょっとしたストーリーを感じることができたのですね。
ところで、今回はこうやって外部から競技への妨害が入ったわけですけど、九校戦、続行なんですね……。
たぶん、再発を防ぐために、待機していた分の魔法師も投入するとか警備体制を調整するとかポジションをシャッフルするとか、そんな感じのことは行っていると思うんですけど、最低でもそんな感じの描写がないと「え、続けるの……?」って思ってしまいますね。
妨害のことを探るシーンや、病室でのシーンなど、今回も個々のシーンの出来は本当にいい!
深雪が新人枠ではなく本戦枠に出ることになったシーンは、達也の方が深雪の実力を推すという、普段とは逆のパターンになっていて面白かったです。
しかしまぁ、クリムゾン王子様はなかなか出てこないなぁ……w
いずれちゃんと出てくるんでしょうけど、一校の男子が苦戦して三校がポイントを上げているということは、たぶんクリムゾンさんは間違いなく無双してるんでしょ? 別にこいつに興味なんて今のところないけど、どうせ出てくるならちょっと見てみたかった感じもあるかも。
あ、でも一校の男子メンバーにも、レギュラーキャラけっこういますよね。森崎くんは新人戦からの出場だとして、十文字に服部に桐原。だれか1人くらいはいいところ見てみたかった。というわけで、まだ尺があるなら丁度今までいいところのない森崎くんのいいところオナシャッス!
地味に好きなシーンが、アバンのレオ。
武器のアイディアは「なるほど!」と思ったし、パワーヒッターのレオがリーチを手に入れるというのは燃えます。
実に楽しそうな笑顔でテストに臨んでいるのもいいw
やはり、九校戦の試合以外のところで、二科生の愉快な仲間たちが活躍する機会はあるようですね。楽しみにしております。


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